FUJIFILM SQUARE企画展『LISA VOGT's White Gift「北極からの贈りもの」~生命(いのち)のぬくもり~』
11月25日から12月7日までFUJIFILM SQUARE(東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン、03・6271・3350)で開催中の企画展『LISA VOGT's White Gift「北極からの贈りもの」~生命(いのち)のぬくもり~』に行った(10:00~19:00、入場無料)。
「リサ・ヴォートさんの知人からシロクマの写真展のオープニング・レセプションに招待されたので行ってみないか」と友人に誘われた。最近、ブログも書けないほど忙しく、そんな日常と、「シロクマ」はあまりにもミスマッチだった。どうしようかと思って、FUJIFILM SQUAREのホームページを開き、シロクマの写真を見た。
1枚、写真を見ただけでぐっと来た。これは行かなければと思って「行く」と返事した。
写真展の会場の写真は撮れないので、パンフレットの表紙を掲載する。
このシロクマ、リサ・ヴォートさんによると1mも離れていないところにいたら、突然ハグハグを始めたそうだ。
“Wao!Magical!”(わお!マジかよ~)
レンズ交換の間もなく、とにかくシャッターを押したらしい。
体長3m。白くてもクマだ。怖くはなかったのか?と聞いたら、「心が通じているから」とリサさんは言う。
2003年から2006年にかけて4度北極へ。ご褒美だったのか、最後に「ハグハグ」の写真を撮らせてもらったようだ。
リサさんは、レセプションのあいさつ(きれいな日本語とたまに交じる英語)で、つながり、温かさ、preciousなどの言葉を強調していた。
アメリカ人の父と日本人の母をもつリサさんは、両国の文化を背景に育ち、その後、世界の6大陸50カ国以上を旅し続け、その土地の人、色、匂いなどを独自の視点からとらえてきた。異文化コミュニケーターとして教鞭もとる。異文化は人と人の間にとどまらず、動物へと向かう。マイナス20−30度の極寒の地、北極圏。白一色の世界。言葉を発しないホッキョクグマたちだが、つながりや温かさは人間と変わらなかったという。
シロクマの写真はデジカメで撮ったものだ。1枚1枚にメッセージが添えてある。
ハグハグの写真には「抱擁。すきまなく抱擁。」そして「もっともっと!」
ほかに、
「まぶたを閉じて。感じる。心底感じる。確信する。」
「共に夢を見る。」
「彼方へ。」
「光にむかって。」
などなど。
現代社会に溢れる情報から、リサさんはあえて距離を置く。物もあまり持たない。そんなリサさんにとって、「見ることのできる色も、聞くことのできる音も限られている」北極は、まさに自分の居場所だった。
企画展はこの後、北上する。12月17日から2012年1月20日までSHOZO GALLERY(栃木県那須塩原市、0287・63・9833) 、1月27日から2月26日まで裏磐梯高原ホテル裏磐梯スキー場(福島県耶麻郡北塩原村、0241・32・2177)、3月11日から3月17日までcafe mon st.lou GLLERY(宮城県仙台市、022・264・3611)で。
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