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次男坊寿司(愛媛県松山市)

 漁港や魚市場で食べる寿司はおいしい。食べログで調べて三津浜のおいしい寿司屋を見つけた。  

 次男坊寿司(愛媛県松山市住吉2丁目9-9、089・952・7240)だ。

 松山空港に夜到着。車で行った。商店街の中にあるが、裏に駐車場があった。
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 素朴な店。

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 メニューを見て、まずはハギの刺身を頼んだ。

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 水槽でたくさん、泳いでいる。

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 キモ醤油で。おいしい。

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 地方のお寿司屋さん。時間がゆっくり流れる感じ。

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 刺身をとった残りはお吸い物に。

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 特上にぎり(1750円)その1。白身魚は鯛。

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 特上にぎりその2

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 オコゼも泳いでいる。まずは刺身にしてもらった。

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 次は唐揚げに。

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 もう、満足したが、気になるメニューがあった。頼んでみた。

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 左から、初恋巻き(梅くらげ、しそ、かいわれ)、大三元(まぐろ、いか、きゅうり)、君ひとすじ(たまご、きゅうり、マヨネーズ)。初恋巻きは甘酸っぱかった。

 3人でこれだけ食べてちょうど1万円。良い店だった。

 営業時間は11:00~22:00 (L.O.21:30)
 水曜日定休。

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打ち納め・佐野ゴルフクラブ(栃木県佐野市)のオープンコンペ

 佐野ゴルフクラブ(栃木県佐野市赤見町 5170番地、0283・25・1311)で開かれた「ハーフコンペ」(9ホールズ・ストロークプレー、ぺリア方式)に参加した。
 参加を決めたのは、日高カントリークラブに誘ってくれたK先輩のこんな提案だった。

 昨日まで、「日高」で年内打ち止めと考えていましたが、
 12月25日(日)に栃木県の「佐野ゴルフクラブ」で
 オープンコンペがあるとの情報を入手しました。

 参加費は12,000円~13,000円(昼食代込み)。
 ゴルフ用品や果物などが賞品として出るようです。

 比較的近く「東北自動車道、浦和ICから35分。
 佐野田沼ICから5Km 約7分でコース到着」とか。

 2011年の実力を測るために、
 一緒に『他流試合』に臨むというのはいかがでしょうか?

 恐らく難コース日高では、散々な成績だろうから、もう一度、ラウンドするか。そう思って、参加することにした。

 しかし。おとといの寒波襲来の中での日高カントリークラブでのラウンドは防寒対策を怠り、予想以上に悲惨な結果だった。その日はずっと体が温まらず、「寒中ゴルフはやめたほうがいいのではないか」とも思った。
 今日のラウンドは正直、気が重かった。

 1日たつと、気が変わった。 
 寒いならば防寒対策をすればいい。
 予想を上回る日高での散々な成績。リベンジしなければ。

 下着。ゴルフウエア。スキー用のセーター。防寒用ゴルフウエア1、防寒用ゴルフウエア2、レインウエア。6枚着たが、腕は回る。よしっ。

 佐野ゴルフクラブ。K先輩は「歴史もそれなりに長く、名門コースではないか」と予想。期待は高まった。

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 朝7時過ぎに到着。

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 練習場はアイアンのみ使用。ちょっと物足りない。

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 パット練習だけしっかりして、後はレストランでスタートを待った。

 一緒に回ったのは、このコースを良く回るという70歳前後のお二人。このお二人のうち、Hさんは70歳を超えてもドライバーがきれいな弾道を描くアスリート。Oさんはグリーン周辺の魔術師。マナーも良く、パートナーには恵まれた。

 ところが、コースが予想外のプレッシャーのかかる丘陵コース。

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 10番ミドルのティーグラウンドで、思わず立ちつくした。
 いきなり崖越え。しかも打ちすぎるとOB。どのクラブを選べばいいのか?

 今日はドライバーを封印。ユーティリティークラブで打つことにした。
 
 しかし、ユーティリティーも難しそう。

 7番アイアンを選び、崖越えではなく、正面に打った。
 
 2打目は意外に距離がなく残り170ヤード。5番アイアンでグリーン近くに。3オン1パットでいきなりパー。
 
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 11番ロングもこんな感じ。

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 ティーショットはうまく打てたが、2打目も左の池が気になる。
 打球はバンカーに落ちたが、転がって、無情にも池に。ダブルボギー。

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 12番ミドルは川が走る。川の右側に打って苦戦。3オンしたが3パットでダブルボギー。

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 とにかく、こんな感じのコースばかりなのだ。ちょっと間違えると、崖の下だ。

 結局、ドライバーを封印したのは良かったのかもしれない。距離は短く、距離よりも方向重視にせざるを得ないからだ。

 
 インは2837ヤード(パー454443534)。
 成績は0+2+2+4+1+0+2+0+2=+13で49。パット数は123212322。
 4番は2打目を左にOB。グリーンのちょっと左に行った感じだったのだが、崖が迫っていた。残念。

 コンペの成績はこのハーフで決まる。

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 昼食は佐野ラーメン。手打ち麺。おいしかった。

 午後はアウト。2828ヤード(パー434535444)。
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 インと違ってスタートホールは広々としていた。
 
 1番は3オンしたものの3パットで+2。しかし、その後、持ち直し、6番まで+4。
 あと3ホールパーで回れば+40で89になる!
 と思ったとたん、7番ミドルで調子のよかった3番ユーティリティーが右に。ペナルティー。
 8番ミドルはまっすぐ飛んだが、打ち損じの連続。
 9番ミドルは今度は左に打ち、ペナルティー。
 9番はアプローチでSWと間違えて9Iで打ってしまいグリーンオーバーしてしまうケアレスミスも。
 しかし、5打目がチップイン!最後の一打でナットクのゴルフ。

 成績は+2+0+1+0+1+0+2+3+1=+10で46。パット数は322131230。

 今年最後は95。短いコースではドライバーを封印したほうがいいかもしれない。防寒対策もばっちり。まったく寒くなかった。

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 コンペの成績は隠しホールに当たったようでハンディが12付き、16位。ペットボトルのスポーツドリンク6本が賞品。

 しかし、12位のK先輩の賞品は次回コンペの500円割引券。これは参加者全員にサービスで配るようなもので、賞品ではないのでは?と思った。佐野ラーメンくらい贈ってもいいのではと思った。

 賞品にちょっとがっかりしていたK先輩のお誘いに感謝して、今年最後のゴルフを終えた。

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ソフトボールチーム忘年会、ホームラン王を祝ってもらう。

 毎年12月23日、新宿の同じ寿司屋で開かれるソフトボールチームの忘年会に出席した。
 ゴルフで1時間ほど遅れての出席だった。

 昨年のブログでこう書いた。

 1987年。31歳の時にこのチームに入ったのだが、6つ年下のJ君がこの年、絶好調で、ホームラン王と打点王は手中に収め、残るは首位打者のみだった。最終戦、終わったと思った試合が、ファーストを守っていた味方のTさんのエラーで同点になり延長戦に。もう一度打席が回ってきて凡退し、首位打者を逃した。
 そのおかげで首位打者になったのが私。

 ところが、そのJ君が今年、ついに首位打者を取ったのだ。打率.516。打点(49)、ホームラン(11)は2位だった。40代後半での首位打者はお見事!

(中略)

 23年前の成績。
 打率①フーテンの中.559②J君.558③Tさん.449
 打点①J君46②Nさん33③Seさん32
 本塁打①J君12②フーテンの中10③Seさん9
 ついでに新人賞もいただいた。 

 Seさんは今年、ホームラン王。
 私は今年 7試合19打席で、打率.333、打点1、ホームラン0。

 当時は61打席でホームランが10本だったから(J君は93打席で12本)、2試合に1本くらいのすごいペースだった。昔は元気だった…。


 ところが・・・。

 なんと、今年、ホームラン王をとってしまったのだ!
 それも55歳で。

 今年は震災もあって試合数が少なく、ホームラン数は6本と少なかったが、58打席で6本。
 チームで過去最高のホームランを打ったのは1993年のSaさんで141打席で14本。ペースでは負けていない。
 「ホームラン王」を素直に喜びたい。
 ちなみに2位はJ君の5本。J君とは縁が深い。

 賞品もいただき、とくに同年輩の仲間が喜んでくれた。

 そういえば首位打者も54歳のOさんがとった。

 まだまだ頑張らねば。

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日高カントリークラブ。今年は寒さに負けた。

 昨年は12月29日に日高カントリークラブで打ち納めのゴルフ
 寒波が襲来しているのにもかかわらず防寒対策を怠り、とにかく寒く、東コースは体が凍りついてゴルフにならなかった。

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 速いグリーン。「名門ゴルフのグリーンは違う」と感動していた。
 打ちっ放し、アプローチ、グリーンと練習を十分にして汗もかいた。
 そのときは寒さを感じずセーターを脱いで、ロッカーにしまった。
 下着、長袖のゴルフウエアに防寒用のゴルフウエア。今考えるとこれでは寒いに決まっている。

 東コース2番ショート。2組も待っていた。このショートホールだけはいつも渋滞する。
 ひなたはいいが陰はもの凄く寒い。風も強かった。
 ここで体がすっかり冷えてしまった。
 それでも、こんなに体が動かないとは思わなかった。
 ティーショットが上にあがらない。腰も回転せずボールは右へ。2打目も右。バンカーに入って、脱出に2打要し、5オン。さらに4パットで+6。
 次のミドルも体が動かない。右の林に入れ、フェアウエーに出した後、また右に林に。9オン2パットで+7。

 陽のあたるところは暖かかったが、一度体が冷えると、もとには戻らない。冷え切った体から力は出てこない。東コースはつらかった。
 
 もともと日高は難コース。午後の西コースも、思うようなゴルフができずダブルボギーをとるのがやっとだった。

 各ホールほとんどがダブルボギー。原因は明らかだ。林に入れてフェアウエーに出すこと数回。グリーンは速く、グリーンのオンしても転がって外に出てしまうこともたびたび。

 スコアは東コースが+2+6+7+2+2+2+4+2+2=+29で65(高齢者) パット数は242221222。
 西コースは+1+2+3+2+2+2+1+4+2=+19で55(今の年齢) パット数は122212233。

 唯一成果は練習と思って使ったユーティリティークラブがまずまず普通に打てたこと。

 25日の今年最終ラウンドはこの寒さだとベストスコアは無理だと思う。練習と割り切って、ティーショットからユーティリティーを使ってみるか。

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佐藤尚之著『明日のコミュニケーション~「関与する生活者」に愛される方法』 (アスキー新書)

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明日のコミュニケーション

 佐藤尚之著『明日のコミュニケーション~「関与する生活者」に愛される方法』 (アスキー新書、2011年10月11日初版発行)を読んだ。
  
 帯を見ると、「『明日の広告』の待望の第2弾」という。
 『明日の広告』は名著だ。大好きな一冊だ。
 
 今回は、ソーシャルメディアについて論じているという。

 ソーシャルメディアのうち、Twitterについては、正直言って、良く分からない。本を出したり、テレビに出るような著名人は良いフォロワーが数多く付くので、コミュニケーションメディアとして成立すると思う。しかし、ほとんどフォロワーが付かないTwitterや、フォロワーが付いても、知らない人ばかりで、コミュニケーションがほとんど成立しない、というような場合は、「何の役に立つの?」というのが実感だ。
 Facebookについては基本的に、ネット上だけでなく現実社会で付き合いのある(あった)人たちと友達になるのが一般的なので、良い友達がいれば、とても面白いメディアになると思う。だが、Facebookも「何が面白いの?」という人は多いと思う。ネットを楽しむ友達が少ない世代の人はまったく面白くないのではないだろうか。

 それだけに、佐藤尚之(さとなお)氏が書いたものといえども、もしかしたら、あまり説得力はないかもしれない、とやや疑って読んだ。

 しかし…。
 さすがにコミュニケーション・ディレクターと名乗るだけのさとなお氏。とても説得力があった。
 面白かった!
 ソーシャルメディアの現時点での限界も示しながら、その可能性を語ってくれる。

 ソーシャルメディアと言われて眉に唾する人たちにはぜひ、読ませたい本である。

 
 
 第1章 「関与する生活者」がつながった
 「エジプト革命から約2ヶ月との2011年3月11日14時46分。東日本大震災が起きた。…震災直後からものすごい量のコメントがツイッター上やフェイスブック上で流れ続けていた。『何かしなければ』という焦り、『何か自分にもできることはないか』という熱意、実際のアイデア、すぐやろう!という賛同、そして数多くの当事者意識と共感が溢れかえっていた」「そして、震災翌々日には3つのプロジェクトが立ち上がっていった」。

 その一つが「助け合いジャパン」プロジェクトだ。「『民間サイトに政府が情報を提供する』といういままでにないプロジェクト」だ。

 さとなお氏は言う。
 「その時点でボクは16年間、個人サイトをやっていた。そのサイト『www.さとなお.com』はトップページで累計4000万以上のアクセスがあり、…それなりにアルファブロガー(影響力のあるブロガー)的だったと思う」「だからこそ言うが、この東日本大震災直後のようなアクションの連なりとうねりは、ソーシャルメディア以前の『ブログ時代』にはありえなかったことだと思う」。

 「ソーシャルメディアは『関与したかったけどいままで関与する手段を持たなかった人たち』や『深く関与したいわけではないけどちょっとだけ関与したい人たち』をも結びつけ、彼らが動くプラットフォームとしても機能したのである」。
 
 さとなお氏は哲学者の鷲田清一氏が「リスポンシビリティとは、直訳すれば、リスポンドできるということ、つまり、他者からの求め、訴えに応じる用意があるということである」という言葉を引用。「いままで関与が薄かった人たち、控えめだった人たちが大挙して動き出した裏に、この、日本語にしにくい『リスポンシビリティ』があったのではないだろうか」と考える。

 さとなお氏は、マスメディア全盛時代~ネット時代到来~ブログ時代と、情報の伝わり方が変わってきたことを説明する。
 「ネットの普及に伴い、世の中に流れる情報も格段に増加した」「たとえば、人間が消化できる情報量はほとんど変わらないのに、世の中に流れている情報量は1995年から2006年の12年で637倍も増えていったのである」「とてもじゃないけど全部は受け取っていられない。受け取っていたらノイローゼになる。だから生活者はそのほとんどをスルーするようになった。一方的に情報を押しつけてくる広告など、スルーされる最たるものになったのである」「情報それ自体はもう喜ばれるものではなくなったのだ」。

 「ブログ時代」には影響力のある個人が出てきたが、彼らはバラバラに点在していた。
 
 「バラバラに動いていた影響力のある個人がソーシャルメディア時代」なのである。
 「ソーシャルメディア時代になってから知り合った友人は…問題意識や当事者意識をもってソーシャルメディア上を動きまわっており、一度つながると日々いろいろな会話ややりとりがリアルタイムで起こる」「影響力ある個人だけでなく、関与したかったけどいままで関与する方法を持たなかった人、そして深く関与はできないけどちょっとだけ関与したい人も一気につながった」。

 そして、アクティブな関与層はソーシャルメディアを飛び出して、リアルな世界でもクチコミを広める。

 関与の度合いにはいろいろあるが、さまざまな関与者がソーシャルメディアのプレーヤーであることが、まず、分かった。

 第2章 ハイパークチコミの誕生
 「ブログ時代には単なる読み手だった人が、RTやいいね!やシェアやイイネ!で発信者になった」ことがショーシャルメディア時代だ。
 「1995年くらいからだろうか。…お茶の間が崩壊し始めた」「その結果、個別プラットフォーム時代になった」「ネット上を中心に同じ趣味や考え方を持つ同士のつながりができるようになった」「つながりは互いに交わることはなく、個別に孤立していた」。

 しかし、ソーシャルメディア時代になると、「個別プラットフォームの時代にバラバラだったつながりが、ソーシャルグラフによって勝手につながってくれたのである」「情報が、広まる価値や共感を持っていさえすれば、結果的に360度、あらゆる方向に情報がぶわーっと大波のように拡散していくのである」。

 
 第3章 ソーシャルメディアの勘所
 「情報が広まるには条件がいる。それは、その情報が『共感』を纏っているかどうか、である」。
 そして、「自分と感性や共感が近いタイプの人たちのフィルターを次々に通って生き残った『共感できる情報』」が届くようになる。「あなたに有益である可能性がとても高い情報」だ。
 「いままで我々は新しい情報にマスメディアで出会っていた。…それが変わる。ソーシャルメディア上で受動的に自分に有益である可能性が高い情報に出会い、それを友人に聞いたり、テレビや新聞を見たり、ネットで検索したりして確認するようになるのである」。
 
 「いいね!やイイネ!は実はコミュニケーション上でのプチ意識革命をもたらすのではないかとボクはひそかに思っている」「このことは発信のハードルを下げ、受信者に『情報を肯定するクセ』をつける。発言する怖さがへるだけでなくみんなが発信しやすくなるわけだ。そして情報が伝わるスピードと量を圧倒的に増やしていく」。


 第4章 ソーシャルメディア上で関与する生活者はどう動くか
 関与する生活者がソーシャルメディア上でどういう行動をとるか。
 共感する:Sympathize
 確認する:Identify
 参加する:Participate
 共有&拡散する:Share&Spread
 それぞれ頭文字をとって「SIPS」である。

 「SIPSという行動をとる生活者が現れたとはいえ、AIDMAという行動をとる生活者もまだいるし、AISASという行動をとる生活者もまだいるのである」。

 A:Attention(注意)→I:Interest(興味)→D:Desire(要求)→M:Memory(記憶)→A:Action(購入)
 A:Attention(注意)→I:Interest(興味)→S:Search(検索)→A:Action(購入)→S:Share(共有)

 第5章 関与する生活者に愛される方法
 「白鳥蘆花に入る」「真っ白な鳥が、真っ白な蘆原の中に舞い込む。すると、その姿は見えなくなる。しかし、その羽風のために、今まで眠っていた蘆原が一面にそよぎ出す」「ほとんど目立たないけれど、人のつながりの中で確実にある役割を果たし、貢献し、いい影響を与えていく。でも本人はそれを意識していない」。


 さとなお氏は「ソーシャルメディアは一時の流行ではない」と言い切る。
 次のような流れがあるからだ。
 「情報それ自体はもう価値を持たない。そのうえ世の中は成熟市場。商品は成熟し、差別化できなくなって、似たような商品が市場に溢れるようになった」「こういう中、生活者の中に『信頼できる情報や自分にぴったりの商品に短時間で辿り着きたい』というニーズが生まれていったのである」
 「東日本大震災が起こった。経済成長ばかりを考え、利己的になりつつあった日本人は、ここで久しぶりに『絆』とか『つながり』とか『助けあい』を思い出し、その大切さを再認識していった」。

 この本は広告理論の手法を使って、ソーシャルメディアを分析しているが、単なる広告を超えたコミュニケーションを論じる一冊であった。
 そう考えると、たとえば、ソーシャルメディアにはほとんど参加していないが、最も社会とのつながりを必要としている高齢者をどうソーシャルメディアは扱っていくのか、というような重要な問題も残されている気がする。
 ITとシニア。最近関心の強いこのテーマの入り口にもなる本かもしれない。

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中村伊知哉著、ラジオNIKKEI編『中村伊知哉の 「新世紀ITビジネス進化論」』(ディスカヴァー携書)

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中村伊知哉の 「新世紀ITビジネス進化論」

 ラジオNIKKEIの番組「中村伊知哉のThis is IT」が新書になった。
 中村伊知哉著、ラジオNIKKEI編『中村伊知哉の 「新世紀ITビジネス進化論」』(ディスカヴァー携書)。

 なぜ「新世紀IT」なのか。
 「まえがき」によると、「端末=マルチデバイス、伝送路=ネットワーク、サービス=ソーシャルサービスという、端末・伝送路。サービスの3点で構造変化が進行している」からだ。

 より、具体的には「マルチメディアの次のステージが始まる。スマートフォン、タブレット端末、電子書籍リーダー、デジタルサイネージ。テレビ、PC、ケータイに次ぐ『第4のメディア』が普及し、マルチデバイス環境が到来する。ブロードバンドの全国化と地デジの整備が完成し、通信・放送融合網ができあがる。そして、その上を走るサービスも、コンテンツから『ソーシャル』へと軸が移動し、コミュニケーションの形も様変わりする」ということだ。


 マルチデバイス環境については、KDDI総研リサーチフェローの小林雅一氏とのクロストークが参考になる。

中村 小林さんは「モバイル・コンピューティングはユビキタスへの一里塚」とおっしゃっています。
小林 スマートフォン、タブレットなど新しい端末がどんどん出てきて、概念だけだった「ユビキタス」という状況が本当に来るのではないでしょうか。新しい端末ばかりでなく、テレビや冷蔵庫といった昔からある家電製品、それがインターネットに接続して一種の新しいネット端末になるという時代が来るというふうに言われています。
 その背景にHTML5というウェブの新しい技術があります。ウェブの共通言語です。

 HTML5は2012年最も注目を集めそうな技術になりそうだ。

 NTTドコモ副社長の辻村清行氏も、クロストークで次のように言っている。

辻村 最近は一人の方が複数の端末を持っています。マルチデバイスと呼んでいますが、私はこの傾向がさらに強まっていくと考えています。iモード端末は音声通話やiモードメールに適している。一方でインターネットに接続する際には大画面のタブレットを、というふうに使い分けるようになる。二つ持ちが嫌な人はスマートフォンを持ち、使い分けたい方はiモード端末とタブレットをお持ちになるケースが増えていくと考えます。 
 二つ持ちの場合は、一方の電話帳を更新すれば別の端末でも自動的に更新してほしいですよね。あるいは、一方の電話機で撮った写真を別の端末でも見たいでしょう。こうしたマルチデバイスに対応したクラウドサービスも提供していきたいと考えています。

 中村氏は、デジタルサイネージコンソーシアム理事長。サイネージの最新動向、世界各国のサイネージを紹介してくれるが、最後にこう言っている。
 
 「サイネージはどんどん普及していく。普及していけばだんだんサイネージで溢れるようになって、だんだん街に溶け込んでいき、誰もそれがサイネージとは思わなくなる。自然な背景になっていく。サイネージは『なくなってしまう』のだ。つまり、サイネージは、なくなることが最終目標だ」。

 マルチデバイスの究極形は、ありとあらゆるものがITで制御できるデバイスになるということだろう。そうなれば、わざわざ「IT機器」という必要はない。いまはITが苦手なお年寄りも使える優しいIT環境が実現するのではないか。


 通信・放送融合網は中村氏の得意分野だ。通信・融合がいかに難産だったかが本書を読むと分かるが、逆に実現するときはいとも簡単に実現してしまった。

 一つが震災時のUstream(ユーストリーム)を活用したネット中継だ。
 「震災直後からテレビ番組をNHKやキー局がネット中継した。1〜2ヵ月でネット中継はなくなったが、過去20年ほど議論しても前に進まなかった『通信・放送融合』が短期間ではあれ、あっさりと実現した。壁は乗り越えられる」。

 もう一つがradiko(ラジコ)だ。
 「ラジオ番組をradikoで聴いている人も増えている。radikoというのは、パソコンやスマートフォンでラジオの番組をそのまま聴くことができるアプリケーションで、典型的な放送・通信の連携だ。私もその立ち上げにかかわった。ユーザーはラジオを聴いたことのない若い人が多いが、パソコンやスマートフォンでラジオ番組を聴くとおもしろいということが分かって広がりをみせている。ラジオが数十年間培ってきた情報力、文化力、コンテンツ力がデジタル、IPでリプロデュースされている」。

 しかし、地デジについては、中村氏は不満のようだ。
 「双方向でいろんなことがゲームのようにできるようになるという面が強調された。これはテレビがコンピュータ化するということ。それならば通信・コンピュータと結びついた後にくる新しいサービスやコンテンツが一番重要なのだが、まだそれが示されていない。ユーザー・視聴者が地デジのサービスに納得しているとは思えない。デジタルならではのブッ飛んだサービスやコンテンツが登場してこなければならない」「それがいわゆるスマートテレビという形で具体化してくることになるのだろう。デジタルネットワークは整備されたが、サービス、コンテンツは後追いで模索されている段階だ」。

 本書は、テレビのアナログ放送跡地で展開される「マルチメディア放送」にも触れている。
 震災後、計画停電が決まり、その対象エリアはパソコンに載せると東電が発表したときに、計画停電エリアをお年寄りはどうやって知るのだろうと心配になった。お年寄りも簡単に情報を入手する方法はないものかと思ったが、そうしたお年寄りにも優しいサービスが計画されているようだ。


 ソーシャルサービスは、既存メディアともうまく融合して、パワーをさらに強めそうな予感がする。

 クロストークでテレビとソーシャルメディアの相性の良さをジャーナリストの佐々木俊尚氏が紹介するが、これは日本でも広がり始めたトレンドだ。
佐々木 最近のアメリカの状況を見ると、テレビは若干持ち直してきています。最大の要因はTwitterやFacebookといったソーシャルメディアがすごく普及してきたことです。いままでテレビを見ていなかった人も、Twitterをやっているときに友人たちが「この番組おもしろい」と盛り上がっていたりすると、自分もテレビを見てみようという気になるらしいです。

 mixi社長の笠原健治氏も次のように語る。
笠原 テレビはもともとリビングにあって、その昔は街頭で集まって見ていました。そこからだんだん個別視聴に変わってきた。一方で、みんなで集まって一緒に楽しむというということには別の価値がある。失われつつある「みんなで見る楽しみ」を、mixiのソーシャルグラフを掛け合わせることで作っていけるのではないでしょうか。

 Ustreamの面白さも映像とソーシャルメディアの連動だ。Ustream Asia代表取締役社長の中川具隆氏も言っている。
中川 Ustreamのタイムライン上でコメントを書くと、それがTwitterのほうでは短縮URL付きで送られますから、「おもしろい動画やってるよ」と私がつぶやいたとすると、それを見た人が「えっ、なになに?」と言って、そこを押すだけで、すぐに飛んで行ける。これがおもしろいですね。


 中村氏の解説とクロストークで次世代ITの全容が少しずつ見えてくる。
 本書は「端末=マルチデバイス、伝送路=ネットワーク、サービス=ソーシャルサービスという、端末・伝送路。サービスの3点で構造変化が進行している」というトレンド以外でも、さまざまなITのテーマを挙げている。

 例えば、「なぜ日本からアップルやGoogle、Facebookが生まれないのか」。

 慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授の夏野剛氏。
夏野 人とお金の問題が大きいと思います。お金が回る仕組みが非常に重要です。かなり早い段階から投資銀行やベンチャーキャピタル、あるいはもう少し規模が小さい、いわゆるエンジェルといわれる人たちがかかわってくる。

 デジタルハリウッド大学学長の杉山知之氏。
杉山 30年前から言っていますが、一番感じるのは、日本の大学の政策においてコンピューターサイエンス学科をきちっと作っておいたらよかったということです。情報工学科みたいなものはありますが、それは本当のコンピューターサイエンスではないと思います。プログラミングの部分をぐっと詰めていくような勉強が必要です。いつでも大きな革新を起こすのはそこの部分なのです。天才プログラマーたちがまず必要です。ある程度の人数も必要ですね。そしてプログラミングの上に何かのアイデアが乗ると、どかーんと行ける。

 株式会社角川グループホールディングス取締役会長の角川歴彦氏。
角川 世界の動きがあまりにも激しく、日本の固定的でヒエラルキーのある組織がついていけなくなっているんだと思います。
 これからはヒエラルキーを壊せばいいんですよ。日本の技術はあまりにも会社の中に閉じこもっている。可能性のある技術を持っていながら、生かしていない。日本は世界的に見てもトップクラスの特許登録があるのに、その数に比べて生かされている特許は本当に少ない。眠っている知的財産を表舞台に出す。そのためにはもっと社内ベンチャーを育成しなければならない。会社の方針はこちらだけれども、社内ベンチャーが、眠っている特許は使っていいというようにする。それだけで、ずいぶん状況は変わってくると思うんです。
 

 いろいろな問題意識で読むと、いろいろな回答が用意されている本である。

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今年最後の?ゴルフ練習

 早朝、ファーストゴルフで練習。一打一打ゆっくり考えながら打ちたいので、今日は打ち放題ではなく普通の打ちっぱなしのゲージへ。

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 1番ゲージ。ラウンドでは右から打つことが結構多いので、実戦的な練習となる。

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 端は嫌われて空いていることが多いが、鏡もあってフォームもチェックできる。

 ドライバーから短いアプローチまで、「腰を使って打つ」ことを心がけた。
 フォロースルーは本当にフォローという感じで、インパクトまでをしっかり打つようにした。
 ボールの位置はアプローチの場合はスタンスの真中。石川遼の位置がそうだった。

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 100ヤード未満は64度LWは使わず、SWで練習した。
 いろいろな距離を打ち分けてみた。

 考えてみれば100ヤードまでは、フルショット。ある面、教科書通りに打てばうまくいく。

 しかし、アプローチとパットは距離感で打つしかない。
 ならば距離感で打とう。機械的でないところが面白いではないか。

 次のラウンドは23日。25日も、という構想も浮上してきた。

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岩崎日出俊著『マネー大激震 逆境下の資産運用術』(ベスト新書)

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マネー大激震 逆境下の資産運用術

 岩崎日出俊著『マネー大激震 逆境下の資産運用術』(ベスト新書)を読んだ。

 東日本大震災で衝撃を受けた岩崎氏が「立ち止まってばかりもいられない」と気持ちを新たにする「まえがき」が、とてもいい。岩崎氏の熱い思いが感じられた。
 「われわれは今までのやり方を変えなければならない」「公共事業に頼り、時に談合を行い、道路を掘っては埋めるようなことをいつまでも繰り返す。そんなところに投資のマネーを投入していてもわれわれに未来はない」「一人ひとりが賢い投資家になることでマネーは最適に利用されるようになり、日本の、そして世界の成長に役立つ」。

 「投資というのは『成長』に対して資金を提供してその果実にあやかることだ。その簡単な原則を踏みはずさなければ痛い目に遭うことは無く、あなたの資産は増えていくだろう」。

 第1章 震災でマネーの流れが変わった

 「震災によって首都圏の地価マップが劇的に変化した。東京の高層マンションの中には価格が3割下落したところも出始めたという」。 
 「これまで『資産』だと思っていた不動産は、震災を機に一気に『リスク』となってしまった」。

 「『不動産』『年金』『退職金』。かつてこの3つが揃っていれば老後の生活は安泰、とくに不動産に関しては、『あれば助かる』とだれもが思っていた。しかしこの神話はもはや崩れ去ってしまった」

 「投資銀行に就職して日本に転勤してきたユダヤ系アメリカ人のFさん。彼は日本が好きになり、…日本に残る目的で、日本で自らヘッジファンドを始めた。そんな日本好きのFさんでさえ、今回の東電や政府の対応を見てこう吐き捨てた『もう信じられない。日本株はとても買う気になれない』」。

第2章 資産がメルトダウンしていく

 「世帯主が60歳代の世帯の平均貯蓄残高は2300万円を超える。日本の家計部門のネット金融資産(借入金を差し引いた後)の8割はこの世代が握っているのだ。これだけの資産を抱えているにもかかわらず『老後は安泰』と考えている中高年はほとんどいない」「一つはわれわれの誰もが、これから先、生活がもっと大変になると感じていることだ」「二つめが、われわれは『老後に意外とお金がかかるのではないか』という漠たる不安を感じていることだ」「三つめが、自分がいま持つ資産がこれから先、メルトダウン(溶けて落ちる)してしまうのではないかという恐怖だ」
 
第3章 震災後のマネー術

 「ある日突然、日本国債を買う人がパタッと途絶える日がやってくるかもしれない。そうなったら2001年のアルゼンチンのように急激なインフレが起こり、100万円で買った国債が50万円になることもあり得る。そんな事態が間近に迫ってきたと分かったとき、自分の資産をすべてドルに変えるなり、不動産を買っておくなり、即座に対応する必要が出てくる」「不確実な時期にはチャンスをつかむ意味でも、ピンチをしのぐ意味でも、すぐ換金できる資産が大事なのだ」。

 「日本企業のなかでもコマツ、ホンダ、キヤノンなどは世界の市場へ果敢に出て行き、株価も長いスパンで見れば上げてきているが、逆に言えば数多くの日本企業のなかでグローバルに認知されている企業は数えるほどしかない」「これからは日本企業にこだわらず、勢いのある企業を応援したい」。

 「世界の新興国に足場を築き、新興国の成長を捕捉できる体制を整えているグローバル企業に狙いを定めて投資していく」。

 「いま、その値段で持っているということは、その値段でその株をいま新たに買うのと同じことなのである」「株式投資とは過去を振り返るものではなく、企業の未来に賭けるものである」。

 第4章では個別銘柄、第5章では金、外貨、米国債、FXを検討。
 終章ではあとがきに代えて、アップル社のジョブズ会長のスピーチを紹介している。

 不安の中での生活防衛、そして本来の投資をしっかり考える。「マネーゲーム」とは対極にある資産運用術を読んだ気がする。

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小林雅一著『スマートフォンのすすめ―手のひらのクラウドで未来を生きる』(ぱる出版)

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スマートフォンのすすめ―手のひらのクラウドで未来を生きる
 
 小林雅一著『スマートフォンのすすめ―手のひらのクラウドで未来を生きる』(ぱる出版)を読んだ。 
 スマートフォン、ソーシャルメディアの入門書は多く、この本もその類と思われそうだが、小林氏はただ、「何かをおすすめする本」は書かない。コンパクトな本ながら、スマートフォンの本質をしっかり解説している。

 このジャンルのバイブルとも言える小林氏の『モバイル・コンピューティング』(PHP研究所)を読んだ人は、その続編として、最新情報を入手できる。

 スマートフォンとケータイとはどこが違うのか。
 「まず利用できるインターネットが違います」「従来のケータイでは、いわゆる『公式サイト』や『勝手サイト』のような、携帯端末でしか使えない『亜種インターネット』につながっていました」「これに対しスマートフォンではみなさんが普段パソコンでご覧になる『本来のインターネット』を使うことができます」。

 「本来のインターネットと接続することにより、スマートフォンは一種の開放型システムとして、クラウド(サーバー)に蓄積された『外部の創造性』を取り入れることができます」。

 「『販売奨励金』と呼ばれる、事実上キャリアからメーカーへの開発補助金が廃止へと向かい始め、これにともない携帯電話の実勢価格はどんどん上昇していきました」「ユーザー(消費者)のほうでは、値段をそこまで引き上げられてまで、彼ら提供者側から無理やり多数の機能を押し付けられることに嫌気が差してきました。これとほぼ期を同じくして、ユーザーが自由に機能を変更できるスマートフォンが登場したので、それは消費者のニーズにぴたりとマッチしたのです」。

 「異なるユーザーによって、スマートフォン(モバイル・コンピュータ)はまったく違う端末に化けるのです」「スマートフォンはまた、一人の人間(ユーザー)の成長や変化に適応することもできます」。

 「スマートフォンの出荷台数は2011年に世界全体で4億台に達し、パソコンの出荷台数を抜き去ると見られています。つまり台数ベースでパソコンを超える主力製品になるわけですが、こうした市場環境の中でさえ、『スマートフォンで一体、何ができるのか?』という懐疑論も根強く残っているのです」。
 「パソコンにできてスマートフォンにできないことを指摘するのは、ちょうどサッカー選手に向かって『お前はなんで、そんなに野球が下手なんだ?』と非難するようなものです。本来そうではなく、それぞれに適した舞台や役割、使い方があるはずなのです」。

 「小さくて軽いスマートフォンは、『人が衣服のポケットに入れ、肌身離さず持ち運ぶ端末』です」「これによってコンピューティングの応用範囲は『室内におけるデスクワーク』から、この世界全体における『人間の諸活動を支援する情報処理』へと飛躍的に拡大します」。
 「従来のパソコンは基本的にキーボードとマウスで操作されました。しかし慌ただしく、ときに危険な屋外で使われることの多いスマートフォン(モバイル・コンピュータ)では、もっと手軽でスピーディな操作方法が求められています。アップルがアイフォーンに導入したタッチ操作は、そこへと向かう第一歩です」。

 「このタッチ操作に続くのが『音声操作(ヴォイス・コントロール)』です」。


 小林氏は、ケータイ、パソコンとの違いの解説から、さらにスマートフォンの本質に迫っていく。


 「スマートフォンは、音楽プレイヤーやゲーム機など複数の専用機を、中途半端にではなく、ほぼ完全なレベルで統合したものです」。
 
 「スマートフォン(さらにタブレットや電子ブック・リーダーなど)の正体は、私たちの目に見える姿(端末)ではなく、その背後に隠されたコンテンツ配信システムなのです」。

 
 小林氏は、スマートフォン隆盛の時代に、コンテンツ産業が低迷している問題にも目を向ける。
 「そもそも出版社や音楽レコード会社は、なぜここまで力を失ってしまったのでしょうか?その根本的な原因は、お金を集める手段を奪われたことにあります」「彼らは過去に、街の書店やレコード店のような『コンテンツをまとめて置いてくれるスペース(マーケット・プレイス)』と客からの『集金機能(課金機能)』をあわせ持つ場を押さえていました。しかし、インターネット上では、それを持ちません」「彼らはインターネット上では後ろ向きの姿勢に終始し、コンテンツのマーケット・プレイスと課金機能を持つ努力を怠ってきたために、これをアップルやアマゾンに奪われてしまったのです」。

 「では、どうしたらいいのでしょうか?」「その回答は、アップルやグーグル、アマゾンなどに対抗する勢力と組むことです」「そうした対抗勢力の筆頭は通信キャリアです」「コンテンツ産業が復活するには、彼らICT産業に集まっている富を、再びコンテンツ産業に還流する仕組みを作ればいいのです」「ここで成功の鍵を握るのが、HTML5と呼ばれる次世代ウェブ技術です」「キャリアは、各種コンテンツ・プロバイダーのHTML5サイトを集約したマーケット・プレイスを開設し、ここにユーザーを集める必要があります。これは、かつてキャリアが携帯電話向けに提供してきた公式サイトのマーケット・プレイスを、スマートフォンやタブレットに向けてHTML5で構築し直すことを意味します」。


 小林氏は四六時中持ち歩くスマートフォンと四六時中、情報発信するソーシャル・メディアは相性がいいとして、「スマートフォンとソーシャル・メディア」についても分析しているが、フェイスブックとツイッターの違いについての分析と、ソーシャル・メディアとプライバシー概念についての考察は「なるほど」と思った。

 「まったく見ず知らずの人とフェイスブックの中で関係を築くケースは稀です」。
 「自分の友人や知人、さらにセレブミニ・セレブの『つぶやき』を多数フォローしていると、無意識のうちに『世間の動向』や『社会全体の関心事』、あるいは『世論の形成過程』のようなものを感じ取ることができます。これがツイッターの最大の長所ではないでしょうか」。

 「ソーシャル・メディアのビジネス史は、ユーザーにどこまで個人情報を開示させるか、その境界線を押し広げる戦いの連続だったと言えるでしょう」「おそらく、それも影響してか、特に若い人たちの間でプライバシーの概念が希薄化しつつあると言われます。つまりソーシャル・メディア上に自らの個人情報を公開することに、抵抗感を持たないユーザーが増えているのです」。

 スマートフォンの仕事での利用の障害になっている、企業のセキュリティ・ガイドラインについての考え方も面白かった。
 「セキュリティ・ガイドラインを守っている限り、仮に情報漏えいが起きても、社員が責任を問われることはないし、企業の責任もある程度まで免除されます。となれば、逆に社員のほうでは『本気で情報を守ろう』という意識は薄れ、情報を守るために本来必要な取り組みや、実践的な工夫はおろそかにされてしまいます。また、セキュリティ基準が定める機械的な利用制限が、企業の生産性を著しく低下させることは、改めて言うまでもありません」。

 スマートフォンという端末が、それだけではなく、クラウド、ソーシャル・メディアなどと有機的に結びついて、新しいITの世界を築きつつある現状がよく分かった。

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内原カントリー倶楽部(茨城県水戸市)

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 群馬に行く前に一緒に仕事をしていた仲間たちと、内原カントリー倶楽部(茨城県水戸市鯉渕町6798、029・259・2500)でラウンドした。楽しかった。

 高低差3メートルとフラットなゴルフコース。グリーンは1グリーンで平均1000㎡ととても広い。気持ちの良いゴルフ場だった。
 アウトは3198ヤード(パー544354344)、インは3184ヤード(パー534445344)。

 後輩のH.Y君は、以前は宿命のライバルだったのだが、進境著しく、下半身が安定。アプローチが絶妙になっていて、40、41の81と、完全に引き離されてしまった。 

 しかし、アウトの5番まではしっかりH.Y君についていっていたのだ。6番以降、崩れてしまった。
 6番ミドルは2打目残り200ヤード。ユーティリティーで2オンを狙ったが右に曲がって林の中。結局、+4に。
 この日はH.Y君はじめ、みんながきれいなドライバーショットを見せるのに、なぜかドライバーがまったく振るわず。それでも2打目以降で丁寧にスコアメイクしていたのに、この6番で均衡が崩れてしまった。

 9番はそのドライバー、思い切り振ったのだが、左の林に。狭い木と木の間にグリーンが見える。無謀にも5番アイアンで石川遼君のように狙った。木に当たって後方の隣のコースへ。そこから脱出に3打を要し、パットは3パットで+6。2ホールで、丁寧なゴルフが台無しになってしまった。

 ユーティリティーのクラブは、来年、河川敷コースの早朝ラウンドで、実戦練習。きちんと打てるようになるまで、使わないことにする。

 林はやはり基本は横に出す。林では無理をしないようにしよう(最近は無理をしなかったのだが)。

 アウトの成績は+1+0+2+1+1+4+2+1+6=+18で54。パット数は212212323。

 インも相変わらずドライバーが打てない。アイアンもいま一つ。でも堅実に打って、ミスは最小限だった。
 調子が出てきたのは15番から。
 左肩がずっと痛い。だからドライバーが飛ばないのかと思っていたが、腰をしっかり捻ってみたら、肩に負担がかからず痛くない。なんのことはない。ずっと捻転をせずに手打ちをしていたのだ。

 H.Y君に下半身が安定しておらず、フォローで伸びあがったり、左に突っ込んだりしていることを指摘され、ちゃんとした打ち方を思い出した。

 うそみたいだが、もう15年もゴルフをしているのに、基本中の基本の打ち方を忘れる。忘れても、正しい打ち方ができるように、上手な人は練習を積むのだろう。

 打ち方を直したら、急にボールに力が入り始め、ラスト3ホールはしっかり打てた。パットのケアレスミスなどで3ホールともパーを逃がしボギー。けれども、インはボギーペースで回れ、なんとかぎりぎり100を切れた。

 インの成績は∔1+0+1+2+2+0+1+1+1=+9で45。パット数は212222223。

 アプローチも最初はピンをオーバーすることが多かったが、グリーンエッジとピンの間にボールを落とし、だんだんピンに近づいていく(その後オーバーしても1m以内)ような打ち方が最後の4ホールはできた。

 次は、23日に今年最後のゴルフ。難コース、日高カントリークラブだ。ボギーペースで回れるよう、がんばりたい。

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赤羽ゴルフ倶楽部で早朝ゴルフ 群馬出身の経営者とラウンド

 明日の旧友たちとのラウンドに備え、赤羽ゴルフ倶楽部の早朝ゴルフに行った。
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 朝6時半ごろ。冬でも早朝ゴルフを受け付けているのが赤羽ゴルフ倶楽部のいいところ。

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 いつもより、人はあまりいなかった。

 グループで来ている人たちが前にいて、一人で待っていると、年配の方が現れた。
 この方と二人で回るという。「Uです」。
 
 珍しい名前。どこかでお見かけした顔。なんと、群馬県が本社のS社のU会長だった。私が群馬にいた時は経済団体の長も務めていた。
 
 「4時に起きてしまって、天気もいいので来ました」と笑う。

 すいぶん庶民的なゴルフ場に来られるのだなと思ったが、確かに早朝手軽に来れるゴルフ場は少ない。赤羽ゴルフ倶楽部は貴重だ。

 それにしても、こんな人が少ない冬の早朝。U会長にお目にかかるとは、私も群馬に縁が深い。
 今日は結局、二人でラウンドした。

 もう、お年なのでドライバーの距離はあまり出ないが、パットがとても上手だった。
 「百名山のうち80くらいは登った」という山好き。足腰がしっかりしているので、早朝でもおひとりでゴルフに来られる身軽さがあるのだろう。

 
 先日、習ったアプローチショットを実戦で試すのが、今日の狙いだった。
 しかし、グリーンはコチコチ。体も思うように動かず、文字どおりたくさん、練習してしまった。

 スコアは+1+1+4+4+4+1+1+3+1=+20で55。パット数は222222231。

 12番ロングは一打目の目標エリアがとても狭いのでわざわざ7番アイアンで打ったのに左に曲げてペナルティ。ティーアップが高すぎたのか下から左に打ち上げてしまった。上からしっかり叩けなかった。

 アイアンを持ったらはとにかくボールを上から叩く。打ち上げるようなフォロースルーはしないようにしなければならない。

 アプローチはほとんどオーバーだった。短いよりはいいだろうと大きめに打ってはいたが、大きすぎた。
 グリーンエッジを越えたところとピンの間を狙わなければならないのに相変わらずピンを狙っている。

 
 今日は、気温は低かったが日差しが暖かかった。明日も同じような天気だという。明日は楽しみだ。

 U会長にあまりいいところは見せられなかったが、最後の18番は会心のティーショットが打てた。思い切りのよいU会長のパットのように、きちっとパットも決まった。ボギーだったものの、明日につながる感触のストロークでこの日のゴルフを終えた。

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国内メジャー大会「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で石川遼を追っかけ

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 国内メジャー大会「ゴルフ日本シリーズJTカップ」(東京都稲城市の東京よみうりカントリークラブで開催)の最終日を観戦に行った。

 ゴルフの観戦は6月5日の「日本ゴルフツアー選手権」以来。「日本ゴルフツアー選手権」では石川遼は予選落ち。今回は2日目までトップタイ。3日目が豪雨で中止になり、今日は石川遼が最終組で回る。
 「今日こそ、遼君のプレーを18ホール見るぞ!」意気込んで午前7時前に家を出た。

 小田急線新百合ヶ丘駅に午前8時前に着き、送迎バス乗り場に。
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 すでに大勢のギャラリー。バスの中では石川遼の話題があちこちで聞こえてくる。遼君効果のようだ。

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 8時半の一組目スタートぎりぎりに東京よみうりカントリークラブに到着。

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 1番ホールに急いだ。
 
 ゴルフ日本シリーズJTカップは、ジャパンゴルフツアーの優勝者や賞金ランキング25位以内の選手など、、厳しい参加条件をクリアした強者が“最優秀選手”の座をかけて激突する大会。男子ツアー最終戦でもある。

 日本の代表的なツアープロ28選手が出場しているので、いくら石川遼の追っかけをするといっても、全員のティーショットは見たいと思い、8時半スタートの最下位の池田勇太(さすが!最終日は66で回った)から全出場選手のティーショットを見た。10分おきに合計10組がスタートしていった。

 各プロが打つたびに「ナイスショット!」の声が上がるが、東北福祉大の松山英樹が打ったときだけは「あ~~~」。
 全体に思ったより、ゆったりとしたスイング。マン振りが目立つのは小田孔明と石川遼の二人だけだった。


 石川遼が登場したのは、池田スタートから1時間半後。赤と白の“ジャパンルック”で登場。同じトップでスタートする谷口徹が赤と黒でまとめていた。
 見た目だけでなく、ゴルフも好対照だった。
 堅実な谷口と、ドラマチックな石川。

 石川遼は3番でロングパットを沈めガッツポーズ。谷口がワンパットで入れそうな距離につけていただけに、勝負強さが光った。

 圧巻は5番ミドル。ティーショットを左に曲げボール崖の下。間近で見ていた。
 慌てず騒がず。ほかの二人がグリーンオンするのを見届けてから、崖下に下りてきて、上からしっかりボールを叩くと低い球が木々の間を抜けグリーンへ。リカバリーショット成功でパー。

 6番ロングは2打目グリーンオーバー。3打目。至近距離だったが、ふわっとボールをあげてピンそばに落とす。石川は小技がとてもうまい。それがリカバリーで生きる。

 石川はティーショットを普通に打てば、きっと優勝も簡単なのではないかと思うほどアイアンのショットがうまいが、ティーショットは最初は左、後半は右に飛び、安定しなかった。でも、思い切り振る。安定しないから思い切り振るのをやめるのではなく、思い切り振っても安定した球が打てるように、“実戦練習”をしているのだろう。
 優しい日本のコースは練習。見ているのは海外、のような気がした。

 ティーショットはいつも谷口を30ヤードくらいオーバードライブしていた。しかし安定しない。安定しなくてもなんとかリカバリーできてしまう。

 そんな感じで、6番までは谷口と互角の戦いだった。

 谷口はまったく派手さはないのだが、ティーショットはフェアウエーど真ん中。2打目をぴたりとグリーンに乗せる、という感じのゴルフだった。先に流れが来たのは谷口。7番、8番で連続バーディーで石川に2打差をつける。

 石川は谷口よりはピンに寄らないことが多く、距離のあるパットばかりだったが、いつも本当に惜しい。早いうちに、2つくらいのパットが入っていれば流れは変わったのではないか。石川はパットも、ものすごくうまい。

 ポイントは10番ミドル。やはりティーショットを左に曲げ、崖下からの一打。今度は近くで見られなかったので詳細は分からないが、木に当てて、3打目も崖近く。これをうまくオンしたのだが、惜しくもパーを逃がす。
 これで谷口と3打差。

 12番ミドルで2打目をピンそば1mにつけ、2打差に戻し、追い上げムードに。
 ところが13番で、またまた左に曲げ林の山の中に。2打目は出すのが精いっぱいだったが、3打目ピンから1.5mにつけてパー。リカバリーにエネルギーを費やし、追撃できない感じだった。

 勝負は14番ミドル。谷口が2打目をピンそばにつけ先にバーディーを取ると、これ以上離されてはいけない石川は勝負に出る。パットが大きくオーバー。返しも入らずボギー。このホールで4打差となり、勝負あった、という感じだった。

 12番あたりまではギャラリーも石川の優勝のわずかな望みをかけていたのだろう。「遼君がんばれ」の声援が多かったが、14番以降は判官贔屓に変わってきた。

 17番ロング。石川の3打目のアプローチはピンに当たるが跳ね返り、イーグルを逃がす。しかし、バーディーで単独3位を確実にする。決して調子は良くなかったと思うが、最後までギャラリーをわかせる。

 問題は谷口。自分とは対照的なゴルフの石川に対し、ボギーなしの堅実なゴルフを続けてきたが、18番、素人でも入りそうな勝利のパーパットを外し、プレーオフに。結局藤田に敗れた。堅実なゴルフ同士だと藤田の方が上手だ。

 石川を間近で見たが、本当に若い。自分の子どもより若いのだ。
 他のプレーヤーが打つ時は、例えば急斜面の上に立ちボールの行方を見る。6番ではパクのボールが右に行ったとき、「ファー」と大声を上げた。
 マナーが良いし、ミスをしても淡々とプレーを続ける。一生懸命さが伝わってきた。

 石川の追っかけは大変だった。結局、食事も取れないまま、ずっと山の斜面やカート道をジョギングした。そうしないと2打目を見られないのだ。
 異様に込んできた17番を除いて、石川のティーショットからパットまですべて見た。17番は2打目、3打目を見て、18番に行った。最後のティーショットを見るためだ。
 
 山登りに行った後のように疲れたが、石川遼を追った1日は楽しかった。
 ゴルフというものはミスを最小限にするとスコアが良くなるスポーツだと思う。アマチュアのゴルファーはそれでいいと思う。
 しかし、プロは、どこまでもドライバーを飛ばしてほしいし、我々がいつも苦労する林の中では、スーパーショットを見せてほしい。 
 谷口はベテランらしい味のあるゴルフを見せてくれたが、石川の「未完の大器」とも言えるゴルフは実に楽しかった。

 年甲斐もなく、やはり「石川遼が目標」と思った。

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