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次男坊寿司(愛媛県松山市)

 漁港や魚市場で食べる寿司はおいしい。食べログで調べて三津浜のおいしい寿司屋を見つけた。  

 次男坊寿司(愛媛県松山市住吉2丁目9-9、089・952・7240)だ。

 松山空港に夜到着。車で行った。商店街の中にあるが、裏に駐車場があった。
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 素朴な店。

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 メニューを見て、まずはハギの刺身を頼んだ。

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 水槽でたくさん、泳いでいる。

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 キモ醤油で。おいしい。

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 地方のお寿司屋さん。時間がゆっくり流れる感じ。

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 刺身をとった残りはお吸い物に。

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 特上にぎり(1750円)その1。白身魚は鯛。

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 特上にぎりその2

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 オコゼも泳いでいる。まずは刺身にしてもらった。

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 次は唐揚げに。

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 もう、満足したが、気になるメニューがあった。頼んでみた。

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 左から、初恋巻き(梅くらげ、しそ、かいわれ)、大三元(まぐろ、いか、きゅうり)、君ひとすじ(たまご、きゅうり、マヨネーズ)。初恋巻きは甘酸っぱかった。

 3人でこれだけ食べてちょうど1万円。良い店だった。

 営業時間は11:00~22:00 (L.O.21:30)
 水曜日定休。

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打ち納め・佐野ゴルフクラブ(栃木県佐野市)のオープンコンペ

 佐野ゴルフクラブ(栃木県佐野市赤見町 5170番地、0283・25・1311)で開かれた「ハーフコンペ」(9ホールズ・ストロークプレー、ぺリア方式)に参加した。
 参加を決めたのは、日高カントリークラブに誘ってくれたK先輩のこんな提案だった。

 昨日まで、「日高」で年内打ち止めと考えていましたが、
 12月25日(日)に栃木県の「佐野ゴルフクラブ」で
 オープンコンペがあるとの情報を入手しました。

 参加費は12,000円~13,000円(昼食代込み)。
 ゴルフ用品や果物などが賞品として出るようです。

 比較的近く「東北自動車道、浦和ICから35分。
 佐野田沼ICから5Km 約7分でコース到着」とか。

 2011年の実力を測るために、
 一緒に『他流試合』に臨むというのはいかがでしょうか?

 恐らく難コース日高では、散々な成績だろうから、もう一度、ラウンドするか。そう思って、参加することにした。

 しかし。おとといの寒波襲来の中での日高カントリークラブでのラウンドは防寒対策を怠り、予想以上に悲惨な結果だった。その日はずっと体が温まらず、「寒中ゴルフはやめたほうがいいのではないか」とも思った。
 今日のラウンドは正直、気が重かった。

 1日たつと、気が変わった。 
 寒いならば防寒対策をすればいい。
 予想を上回る日高での散々な成績。リベンジしなければ。

 下着。ゴルフウエア。スキー用のセーター。防寒用ゴルフウエア1、防寒用ゴルフウエア2、レインウエア。6枚着たが、腕は回る。よしっ。

 佐野ゴルフクラブ。K先輩は「歴史もそれなりに長く、名門コースではないか」と予想。期待は高まった。

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 朝7時過ぎに到着。

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 練習場はアイアンのみ使用。ちょっと物足りない。

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 パット練習だけしっかりして、後はレストランでスタートを待った。

 一緒に回ったのは、このコースを良く回るという70歳前後のお二人。このお二人のうち、Hさんは70歳を超えてもドライバーがきれいな弾道を描くアスリート。Oさんはグリーン周辺の魔術師。マナーも良く、パートナーには恵まれた。

 ところが、コースが予想外のプレッシャーのかかる丘陵コース。

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 10番ミドルのティーグラウンドで、思わず立ちつくした。
 いきなり崖越え。しかも打ちすぎるとOB。どのクラブを選べばいいのか?

 今日はドライバーを封印。ユーティリティークラブで打つことにした。
 
 しかし、ユーティリティーも難しそう。

 7番アイアンを選び、崖越えではなく、正面に打った。
 
 2打目は意外に距離がなく残り170ヤード。5番アイアンでグリーン近くに。3オン1パットでいきなりパー。
 
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 11番ロングもこんな感じ。

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 ティーショットはうまく打てたが、2打目も左の池が気になる。
 打球はバンカーに落ちたが、転がって、無情にも池に。ダブルボギー。

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 12番ミドルは川が走る。川の右側に打って苦戦。3オンしたが3パットでダブルボギー。

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 とにかく、こんな感じのコースばかりなのだ。ちょっと間違えると、崖の下だ。

 結局、ドライバーを封印したのは良かったのかもしれない。距離は短く、距離よりも方向重視にせざるを得ないからだ。

 
 インは2837ヤード(パー454443534)。
 成績は0+2+2+4+1+0+2+0+2=+13で49。パット数は123212322。
 4番は2打目を左にOB。グリーンのちょっと左に行った感じだったのだが、崖が迫っていた。残念。

 コンペの成績はこのハーフで決まる。

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 昼食は佐野ラーメン。手打ち麺。おいしかった。

 午後はアウト。2828ヤード(パー434535444)。
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 インと違ってスタートホールは広々としていた。
 
 1番は3オンしたものの3パットで+2。しかし、その後、持ち直し、6番まで+4。
 あと3ホールパーで回れば+40で89になる!
 と思ったとたん、7番ミドルで調子のよかった3番ユーティリティーが右に。ペナルティー。
 8番ミドルはまっすぐ飛んだが、打ち損じの連続。
 9番ミドルは今度は左に打ち、ペナルティー。
 9番はアプローチでSWと間違えて9Iで打ってしまいグリーンオーバーしてしまうケアレスミスも。
 しかし、5打目がチップイン!最後の一打でナットクのゴルフ。

 成績は+2+0+1+0+1+0+2+3+1=+10で46。パット数は322131230。

 今年最後は95。短いコースではドライバーを封印したほうがいいかもしれない。防寒対策もばっちり。まったく寒くなかった。

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 コンペの成績は隠しホールに当たったようでハンディが12付き、16位。ペットボトルのスポーツドリンク6本が賞品。

 しかし、12位のK先輩の賞品は次回コンペの500円割引券。これは参加者全員にサービスで配るようなもので、賞品ではないのでは?と思った。佐野ラーメンくらい贈ってもいいのではと思った。

 賞品にちょっとがっかりしていたK先輩のお誘いに感謝して、今年最後のゴルフを終えた。

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~特別寄稿~【佐野ゴルフクラブ=栃木県南部に位置する丘陵コース。距離短く、技巧派向け。ホスピタリティには課題も】

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(山と谷が迫り、フェアウエーがとても狭く感じた18番ミドルホール)

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(クルマでの来場者が大半。駐車場は広かった)

 2011年も押し詰まった12月下旬の休日。ゴルフ仲間と一緒にクルマで栃木県南部にある「佐野ゴルフクラブ」に向かった。朝日を背に一路、東北自動車道を北進する。都心を出てから約1時間半。関東平野が終わりを告げ、山並み迫る国道293号線沿いにゴルフ場の大きな看板を見つけた。クラブハウスはそこから坂道を少し登った高台にある。堂々たる構えだ。第一印象は良かった。

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(「出流コース」と「駒コース」からなる大型ゴルフ場だ)

 全部で36ホール。「出流(いづる)コース」と「駒コース」からなる。予約時に電話で双方の違いを尋ねると、「駒コースはアップダウンが多くトリッキー。出流コースの方がオーソドックスで、値段は少し高いですけど人気があります」と男性スタッフさん。「出流コース」を予約する。

 当日の朝、受付でスタッフさんに「いづるとは読みにくいですね」と声を掛けると「ハイ」。ちょっと素っ気ない返事。
 
 代わりにバッグ置き場にいた年配の男性スタッフさんが親切に教えてくれた。「出流というのは近くにある観光スポットの地名で、出流山満願寺や出流そばが有名。民宿もありますよ」。

 なるほどと納得した。「佐野厄除大師」(正式には惣宗寺)以外にもいろいろ人気スポットのある地域なのだ。

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(ロッカールームの窓からはコースが良く見えた)

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(トイレに貼ってあった「スロープレー防止標語」。実行したいことばかりだ)

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(INコースの10番ミドルホール。「飛ばし屋は右側の木の上を狙う」そうだが・・・)

 スタートはINコース10番から。ティインググランドに立って目をむいた。右に直角にドッグレッグしたミドルホール。手前右半分が深い谷。ドライバーで谷越えを狙うか、アイアンで手堅くコーナーに刻むか。

 寒い朝。体がまだ固い。「オーソドックスなレイアウト」と聞いていただけに、いきなりの谷越えホールに心もこわばる。

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(11番ロングホールでは、左足下がりのショットがカギを握る)

 続く11番ロングも忘れられないホールとなった。第2打地点から急激な下り。見下ろすと左側には大きな池。池とグリーンの間には白砂が眩しいバンカー。バンカー内には日本庭園風の庭石が3つ。

 かなり人工的な造りだ。「自然の地形をそのまま生かした丘陵コース」と案内されて来たが、決してそれだけではない。

 設計は小林光昭氏。ハザードに池などを大胆に取り入れ、関係者の間では“水の小林”と呼ばれる設計家だ。
山間のコースになぜ突然、池が現れるのか不思議に思ったが、名前を聞いて合点がいった。

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(11番グリーンから見た12番ホール。手前の池は綺麗に整備されていた)

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(12番ホールは長いクリークがあり要注意。13番のティインググランドからは関東平野が望めた)

 続く12番ホールで出現したのは長い「クリーク」だった。グリーン側からフェアウエーの右サイドを通り、ティインググランド手前で左へ横切る。水が流れ落ちやすいように、高台にあるグリーンから手前に向かって下り勾配が続く。
 クリーク内には大小の石が転がり、ボールが当ると、跳ねてどこに行ってしまうか分からない危うさをはらむ。景観的にも、戦略的にも印象に残るホールだ。

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(13番ホールは左側に谷が続く。OBが出やすい)

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(14番脇のコース売店。ここには女性スタッフさんがいた)

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(14番グリーン手前の窪地。「以前は池だった」と同伴者が教えてくれた)

 だがINコースではその後、池やクリークは姿を消してしまう。
 14番のグリーン手前には、かつて池があったことをうかがわせる窪地があったが、今は単なるラフで、戦略的には何の刺激もない。

 本物の池なら景観的にも美しく、厳しいハザードになっていたであろうに、どうして水を抜いてしまったのか。設計者の理念が歪められているようで、とても残念な気がした。

 水の消えたコースでは「山と谷」が主役になった。INコースの場合、急激なアップダウンは先ほどの11番ホールを除くと殆どなく、フェアウエーは意外にも平坦。
 その代わり「右側が山、左側が谷」(あるいはその逆)というシーンが増えてくる。

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(一見、簡単そうに見えた15番ショートホール。バンカーがしっかりガードし、難度を高めていた)

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(17番ショートホール。右は山。左は谷)

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(周囲には田園風景も広がる)

 18番ホールのように、実際のフェアウエーはそこそこ広いのに、「山と谷」の景観に脅かされて、ティインググランドからはとても狭く感じられる。そんなホールが目に付く。

 初体験のラウンドと2回目以降のラウンドでは、受けるプレッシャーもスコアもかなり違ってくるのではないか。「慣れ」が必要なコースだ。

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(「S字」にレイアウトされた16番ホール)

 INコースでもう一つ記憶に残ったのは16番のロングホールだった。コース全体が「S字」に曲がり、グリーン手前で下りが入る。
 ティインググランドからも、第2打地点からもグリーンが見えず、セルフプレーでは最初、戸惑う。

 ここでのプレースタイルは「乗用カート利用のセルフプレー」が中心。キャディ付プレーも予約時に依頼しておけば可能で、キャディフィは1人2,625円。これは安い。

 午前中、INコースを回ってみて気づいたことが、他にも幾つかある。まずOBゾーンが多い。このため大半のホールに「前方特設ティ」が設けられている。

 二番目はコース内のヤード表示の複雑さだ。残り100ヤード、150ヤード、200ヤードを示す木杭などは基本的に「グリーン フロントエッジ」までの距離を示す。
 ただし、ホームページ(HP)で確認すると、12番、15番、17番のティインググランド表示板の数字は「グリーンセンター」まで。

 ティインググランドは概ね4つあるが、スコアカードには「チャンピオン」「フロント」「レディス」の3つしか記載されてなく、しかも、当日のティマークの設置場所が表示板とずれていることが多い。

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(乗用カートに搭載されたGPSナビシステムの端末機)

 ラウンド中は乗用カートに搭載された「GPSゴルフナビシステム」の端末機でピンまでの残り距離を正確に把握することが出来る。

 ただし、他のコースでもそうだが、乗用カートが自分のボールと離れた場所に停車している場合、逐一、移動して確認までしていられない。進行が遅れ、後続の組に迷惑が掛かるからだ。

 結局、目測で打つことが多くなる。「自分の目でピンまでの距離を判断して打つのが本来のゴルフの姿」(同伴者)とはいえ、不安を抱いたままのショットではミスも起きやすい。

 「そんなに不満があるなら、キャディさんを頼めばいい」と叱られそうなので、もう止めよう。でも、ちょっとややこしかったのは事実だ。

 グリーンはホールによって数が違う。10番、12番、17番は1グリーン。他は2グリーン。今回同伴してくれた常連さんが「2グリーンを順次、1グリーンに改造中なんです」とつぶやく。

 そのグリーンは一部を除けば素直で、嫌らしい感じはしなかった。キャディマスター室の男性スタッフさんは「今朝は冷え込んだので9.0フィートくらいの速さ。午後になれば8.5フィートくらいになるでしょう」と説明。

 確かに午前中、木陰のグリーンは表面が凍っていて芝目どころではなかった。逆に日なたのグリーンにはピッチマークが多く残り、比較的軟らかいグリーンであることが分かる。

 HPには「メンテナンスレポート」という新着情報が掲載され、グリーンを含めたコースメンテナンスに力を入れていることが強調されている。

 しかし、無頓着なセルフプレーヤーが多いためか、12月という季節のせいか、この日、コンディションが特に優れているという感じはしなかった。

 コースの距離は短い。INコースの場合、フロントティからだと左グリーン使用で全長2,837ヤード(チャンピオンティで3,223ヤード)。OUTコースと合算しても同5,665ヤード(同6,447ヤード)。

 それでもコースレートが「レギュラーティで68.4、バックティで70.4」(キャディマスター室の男性スタッフさん)と比較的高いのは、「山と谷」という条件によるものだろう。

 「山岳コースに近い丘陵コースですね」と同伴者と総括しながら一端、昼食。

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(レストランからはコースが良く見える)

 クラブハウス2階にあるレストランは周囲3面が大きな窓。眼下にはコースの美しい景色が望める。なかなか快適だ。

 選べるメニューは12種類。一番高いのが「十勝和牛ステーキ御膳」で1,995円。他は「特選まぐろ漬け丼」などの1,470円メニューと、「きのこ入りポークカレー」などの1,260円メニューが主体。最安値は1,050円で「ざるうどん」など。

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(佐野ラーメンセットはボリューム感があった)

 迷わず「佐野ラーメンセット」(1,260円)を注文。価格は市中相場よりやや高めの「ゴルフ場料金」。ビール(生中)は700円だった。

 ちなみに「おしぼり」はセルフサービス。レストラン中央のケースから取り出して使う。女性スタッフさんの対応も素っ気なく、特段のホスピタリティは感じられなかった。


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(OUTコース1番ミドルホール。広々としてホッとした)

 午後に回ったOUTコースは様相が違った。1番ミドルホールのティインググランドでは「オッ、広いじゃないか」と思わず喜んでしまった。全体に平坦で、よほど曲げない限りボールを谷に落とす心配がない。

 見上げれば、空も広い。右手には広々とした関東平野が広がる。圧迫感がないと心にも余裕が生まれる。「先にOUTコースから回る方が楽だったですね」と佐野GC初ラウンド組の同伴者もうなずく。

 
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(2番ショートホールでは側に立派な桜並木。「満開時にまた来たい」と思わせる)

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(冬場のコースメンテナンスは難しい)

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(ティショットの狙い場所には黄色い旗が置かれていた。遠くからでも良く見えた)

2番も比較的フラットなショートホール。右側にはじっと春を待つ桜並木。「満開時はさぞ壮観でしょうね」と仲間と談笑しながら移動。スコアも順調だ。

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(3番ミドルホールは第2打が池越えになる。安全のため浮き輪を常備)

 そんな中で迎えた3番ミドルホール。緊張が走った。フェアウエーが第2打地点から大きく右にカーブし、急激に下る。その先に橋の掛かる美しい池と4つのバンカー。

 朝、11番ホールで感じたのと同じ箱庭的な美景。「山と谷」のイメージが強いこのコースで、ここは明らかに異質な空間である。

 「池」に遭遇したのも久々だった。その池は続く4番ホールティインググランド近くにもあり、日本庭園風の美しさを演出する。ここが景観的に「出流コース」のハイライトシーンであることは間違いない。

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(コース内に埋め込まれた距離表示。数はあまり多くなかった)

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(4番ホールはフェアウエー右サイドの立ち木が印象的)

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(6番ロングホール。左は池。右の斜面は木が無く、うねりのあるのり面。狭い)

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(左サイドはボールがネットを越えたらOB。こんなOBゾーンが多い)

 OUTコースでは6番ロングホールにも左サイドに大きな池が登場するが、これは戦略的に配された池というよりは巨大な貯水池。フェアウエーからも少し離れていて、ハザードという感じではない。
 
 この3番以外のホールは、午前中にラウンドしたINコース同様、「山と谷」が主役のコースだった。結局、平坦で広々とした印象を抱いたのはOUTコースでも最初だけ。中盤からは狭く感じるフェアウエーに苦戦を強いられた。

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(7番は左サイドが谷。ボールが止まるようにバンカーがグリーン近くまで並んでいた)

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(各コースの後半には夜間照明設備があった)

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(8番ホール側にある「ログハウス」。以前は有人の売店だったようだが、今は無人)

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(ホール間は赤松林などで、しっかりセパレートされている)

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(9番ミドルホール。右が山。左が谷。こんなコースレイアウトが最も多かった)

 ここはやはり飛距離よりも正確性が求められるコース。技巧派でないと攻略が難しいというのが結論だ。


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(クラブハウスの正面には水が流れるように設計された庭園がある)

 場面を朝に戻したい。到着したクラブハウスはどっしりとした造り。玄関前には和洋折衷風の庭園が設けられ、高級感を醸し出す。

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(玄関=右側=から入ると、ゴルフ用品がズラリ。HPを見て抱いたイメージと違い、ちょっと驚いた)

 が、館内に入ると印象は一変する。HPでは広々としていたはずの「ロビー」にはゴルフ関連商品が大量陳列され、“実利重視”の姿勢が鮮明。洋菓子の「とちおとめロール」や地元名物の餃子など土産物類も豊富。

 受付カウンターに置かれた携帯用カイロは無料サービスではなく「1個50円」で販売。2階廊下には開催中の「ロングランコンペ賞品」が並べられ、参加者を募っている。

 受付脇には自動精算機が4台。その隣には12月に導入したばかりという「指静脈認証式」の貴重品ボックス3台。

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(1階のラウンジ。閑散としていた)

 右手奥のラウンジはシンプルなソファーが並べられているだけで、フロア全体に豪華さは感じられない。側の「喫煙室」も狭くて気の毒な感じさえした。

 トイレは1階と2階にあり、ともに清潔で問題なし。ただし、1階は個室が4室のみ(2階は8室)で小さい。ロッカールームは窓からコースの一部が眺められ明るかった。ロッカーは「暗証番号式」。

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(朝の日差しがたっぷり入る、明るいレストラン)

 営業色の強い1階部分に対し、2階はまだ高級感が残っていた。「松」「竹」「梅」「桜」「桐」のパーティルームに加え、角には明るい「貴賓室」。
 廊下の壁には大きな絵画が飾りつけられ、文化性もしっかりアピールしている。

 施設以上に戸惑ったのが、実はソフト面だった。チェックインする利用者のいない時を見計らい受付スタッフにいろいろ尋ねてみたのだが、つれない返事が多かった。
 「ビジネスホテルのパンフレットが置いてありますが、提携しているのですか」「いえ、特に」といった調子。

 外の車寄せで客を迎えていたベテランの男性スタッフさんや、キャディマスター室の男女スタッフさん、清掃担当の女性スタッフさんなどが皆、ホスピタリティを感じさせる対応をしてくれただけに、余計に気になった。

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(近くにある「佐野厄除大師」を思い出した。左奥が「鳥カゴ」の練習場)

 練習場にはガッカリした。立地条件からして用地に余裕がないのは理解できるが、打席数はわずか7(うち1つは左うち専用)。正面まで20ヤードもなさそうな「鳥カゴ」だ。使用クラブはアイアンのみ。

 近くの自販機に現金100円を投入。出てきた20球は殆どが使い古されたもの。その大半に青字で太く「SGC」と記されている。

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(パター練習場は1面。右奥は旧クラブハウス)

 バンカーやアプローチの練習場はない。パター練習場も旧クラブハウス前に造られた1面のみ。

 困ったのは練習場周辺に時計がなかったことだ。「スタート時間まであと何分あるのだろう」。不安と不満が募る。
 乗用カートにバッグを積み込んでくれていた男性スタッフさんも「そうなんですよね。時計がないんですよね」と言って自分の腕時計を見ながら時間を教えてくれた。

 開場は1974年(昭和49年)10月で37年の歴史を持つ。最初は27ホールのコースだったが、その後9ホールが追加され、現在の36ホールになったという。クラブハウスは1991年(平成3年)に新設された。

 「高度成長期」「バブル経済」「不況」「長引くデフレ」と経済の荒波に揉まれ、その都度、軌道修正を加えながら逞しく生き残ってきたのだと思えば、多少のチグハグさも仕方ないか、という気持になってくる。

 最近では追い風も吹いている。2011年3月19日に北関東自動車道が開通、クルマでのアクセスがぐっと楽になったのだ。

 東京方面から向かう場合、従来なら東北自動車道の佐野藤岡ICで高速道路を下り、一般道を30分ほど走らなければならなかったが、今回の開通により、佐野田沼ICまで高速道路が使えるため、同ICから10分ほどで到着できるようになった。

 ただし、電車利用の場合は相変わらず面倒。クラブバスはなく、JR両毛線佐野駅で下車しても、東武伊勢崎線の足利市駅で下車しても、タクシーで20分ほど掛かる。

 夕方4時前、波乱に満ちたプレーが終了した。冬至を過ぎたばかりとあって陽の沈むのも早い。木々の影が急に長く伸び、吹く風も一段と冷たく感じられる。

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(脱衣場の入り口。正面ドアの奥が浴室)

 「早く温まりたい」と向かった浴室は、期待以上に快適だった。広さや設備は普通だが、窓からコースが美しく見える。思い切り手足を伸ばし1日のラウンドを振り返る。正面の山の稜線に沈む西日が眩しい。

 脱衣場に窓はなかったが、籐製の床と脱衣カゴが心地よい。出入り口に「名水百選」と書かれた案内板が置かれていた。
 読むと「この湯がゴルフ場近くの出流原弁天池という湧き水を利用している」旨が書かれている。環境庁が指定した「日本の名水百選」に選ばれているのだという。

 直接見ることは出来なかったが、PR資料には「女性の設備も充実」とあり、HPには綺麗な「婦人浴室」の写真が掲載されている。

 最後に大切な「プレースタイル」と「料金体系」について記しておきたい。

 元来は会員制のゴルフクラブだが、現在はネットなどを通じて誰でも予約できる。「オープンコンペ」も極めて盛んで、土・日曜日の開催も珍しくない。予約は3ヵ月前から受け付ける。

 希望者はバックティからでもプレーできる。「ハンディキャップなどの制約は特にありません。渋滞にだけ気をつけていただければ」とキャディマスター室の女性スタッフさん。

 2サムも曜日や混雑状況によって違ってくるが「基本的にはOKです」。ネット検索すると「保証プラン」もある。また季節によるが、「早朝スループレー」や「アフタヌーンプレー」(2月1日~12月30日)もあり、この辺の対応はかなり柔軟。

 18歳未満の人を対象にした「ジュニア応援プラン」や「平日コンペパック優待プラン」なども多く、精算時には「1月6日(金)~3月31日(土)優待券」を手渡してくれた。

 それによると、「昼食代(1260円の限定メニュー)込みのセルフプレー」という条件で、「出流コース」が平日7,900円、休日11,900円。「駒コース」が平日6,900円、休日が10,900円。人気のある「出流コース」の方が1,000円高い。
 この優待券は誰でも簡単に手に入るので、おそらくこれが実勢価格だと思われる。

 優待券を利用した場合、4月1日から6月末までのハイシーズンでも同じ条件で、平日8,480円(出流コース)、休日13,980円(同)でプレーできる。

 他にもネット上には様々な特別プランが並んでいるので、実際にプレーする際には丹念に検索するか、直接電話でゴルフ場に問い合わせてみるのが賢明だろう。

 帰り際、同伴してくれた常連さんに「次回は駒コースにチャレンジですね」と声を掛けられた。「出流コースよりもっとトリッキーなんですよね。う~ん」と一瞬、言い淀む。

 今は、手頃な料金なので、暖かくなってからもう一度、考えてみることにしようと思っている。

(ゴルフジャーナリスト O氏よりの寄稿)

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ソフトボールチーム忘年会、ホームラン王を祝ってもらう。

 毎年12月23日、新宿の同じ寿司屋で開かれるソフトボールチームの忘年会に出席した。
 ゴルフで1時間ほど遅れての出席だった。

 昨年のブログでこう書いた。

 1987年。31歳の時にこのチームに入ったのだが、6つ年下のJ君がこの年、絶好調で、ホームラン王と打点王は手中に収め、残るは首位打者のみだった。最終戦、終わったと思った試合が、ファーストを守っていた味方のTさんのエラーで同点になり延長戦に。もう一度打席が回ってきて凡退し、首位打者を逃した。
 そのおかげで首位打者になったのが私。

 ところが、そのJ君が今年、ついに首位打者を取ったのだ。打率.516。打点(49)、ホームラン(11)は2位だった。40代後半での首位打者はお見事!

(中略)

 23年前の成績。
 打率①フーテンの中.559②J君.558③Tさん.449
 打点①J君46②Nさん33③Seさん32
 本塁打①J君12②フーテンの中10③Seさん9
 ついでに新人賞もいただいた。 

 Seさんは今年、ホームラン王。
 私は今年 7試合19打席で、打率.333、打点1、ホームラン0。

 当時は61打席でホームランが10本だったから(J君は93打席で12本)、2試合に1本くらいのすごいペースだった。昔は元気だった…。


 ところが・・・。

 なんと、今年、ホームラン王をとってしまったのだ!
 それも55歳で。

 今年は震災もあって試合数が少なく、ホームラン数は6本と少なかったが、58打席で6本。
 チームで過去最高のホームランを打ったのは1993年のSaさんで141打席で14本。ペースでは負けていない。
 「ホームラン王」を素直に喜びたい。
 ちなみに2位はJ君の5本。J君とは縁が深い。

 賞品もいただき、とくに同年輩の仲間が喜んでくれた。

 そういえば首位打者も54歳のOさんがとった。

 まだまだ頑張らねば。

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日高カントリークラブ。今年は寒さに負けた。

 昨年は12月29日に日高カントリークラブで打ち納めのゴルフ
 寒波が襲来しているのにもかかわらず防寒対策を怠り、とにかく寒く、東コースは体が凍りついてゴルフにならなかった。

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 速いグリーン。「名門ゴルフのグリーンは違う」と感動していた。
 打ちっ放し、アプローチ、グリーンと練習を十分にして汗もかいた。
 そのときは寒さを感じずセーターを脱いで、ロッカーにしまった。
 下着、長袖のゴルフウエアに防寒用のゴルフウエア。今考えるとこれでは寒いに決まっている。

 東コース2番ショート。2組も待っていた。このショートホールだけはいつも渋滞する。
 ひなたはいいが陰はもの凄く寒い。風も強かった。
 ここで体がすっかり冷えてしまった。
 それでも、こんなに体が動かないとは思わなかった。
 ティーショットが上にあがらない。腰も回転せずボールは右へ。2打目も右。バンカーに入って、脱出に2打要し、5オン。さらに4パットで+6。
 次のミドルも体が動かない。右の林に入れ、フェアウエーに出した後、また右に林に。9オン2パットで+7。

 陽のあたるところは暖かかったが、一度体が冷えると、もとには戻らない。冷え切った体から力は出てこない。東コースはつらかった。
 
 もともと日高は難コース。午後の西コースも、思うようなゴルフができずダブルボギーをとるのがやっとだった。

 各ホールほとんどがダブルボギー。原因は明らかだ。林に入れてフェアウエーに出すこと数回。グリーンは速く、グリーンのオンしても転がって外に出てしまうこともたびたび。

 スコアは東コースが+2+6+7+2+2+2+4+2+2=+29で65(高齢者) パット数は242221222。
 西コースは+1+2+3+2+2+2+1+4+2=+19で55(今の年齢) パット数は122212233。

 唯一成果は練習と思って使ったユーティリティークラブがまずまず普通に打てたこと。

 25日の今年最終ラウンドはこの寒さだとベストスコアは無理だと思う。練習と割り切って、ティーショットからユーティリティーを使ってみるか。

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佐藤尚之著『明日のコミュニケーション~「関与する生活者」に愛される方法』 (アスキー新書)

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明日のコミュニケーション

 佐藤尚之著『明日のコミュニケーション~「関与する生活者」に愛される方法』 (アスキー新書、2011年10月11日初版発行)を読んだ。
  
 帯を見ると、「『明日の広告』の待望の第2弾」という。
 『明日の広告』は名著だ。大好きな一冊だ。
 
 今回は、ソーシャルメディアについて論じているという。

 ソーシャルメディアのうち、Twitterについては、正直言って、良く分からない。本を出したり、テレビに出るような著名人は良いフォロワーが数多く付くので、コミュニケーションメディアとして成立すると思う。しかし、ほとんどフォロワーが付かないTwitterや、フォロワーが付いても、知らない人ばかりで、コミュニケーションがほとんど成立しない、というような場合は、「何の役に立つの?」というのが実感だ。
 Facebookについては基本的に、ネット上だけでなく現実社会で付き合いのある(あった)人たちと友達になるのが一般的なので、良い友達がいれば、とても面白いメディアになると思う。だが、Facebookも「何が面白いの?」という人は多いと思う。ネットを楽しむ友達が少ない世代の人はまったく面白くないのではないだろうか。

 それだけに、佐藤尚之(さとなお)氏が書いたものといえども、もしかしたら、あまり説得力はないかもしれない、とやや疑って読んだ。

 しかし…。
 さすがにコミュニケーション・ディレクターと名乗るだけのさとなお氏。とても説得力があった。
 面白かった!
 ソーシャルメディアの現時点での限界も示しながら、その可能性を語ってくれる。

 ソーシャルメディアと言われて眉に唾する人たちにはぜひ、読ませたい本である。

 
 
 第1章 「関与する生活者」がつながった
 「エジプト革命から約2ヶ月との2011年3月11日14時46分。東日本大震災が起きた。…震災直後からものすごい量のコメントがツイッター上やフェイスブック上で流れ続けていた。『何かしなければ』という焦り、『何か自分にもできることはないか』という熱意、実際のアイデア、すぐやろう!という賛同、そして数多くの当事者意識と共感が溢れかえっていた」「そして、震災翌々日には3つのプロジェクトが立ち上がっていった」。

 その一つが「助け合いジャパン」プロジェクトだ。「『民間サイトに政府が情報を提供する』といういままでにないプロジェクト」だ。

 さとなお氏は言う。
 「その時点でボクは16年間、個人サイトをやっていた。そのサイト『www.さとなお.com』はトップページで累計4000万以上のアクセスがあり、…それなりにアルファブロガー(影響力のあるブロガー)的だったと思う」「だからこそ言うが、この東日本大震災直後のようなアクションの連なりとうねりは、ソーシャルメディア以前の『ブログ時代』にはありえなかったことだと思う」。

 「ソーシャルメディアは『関与したかったけどいままで関与する手段を持たなかった人たち』や『深く関与したいわけではないけどちょっとだけ関与したい人たち』をも結びつけ、彼らが動くプラットフォームとしても機能したのである」。
 
 さとなお氏は哲学者の鷲田清一氏が「リスポンシビリティとは、直訳すれば、リスポンドできるということ、つまり、他者からの求め、訴えに応じる用意があるということである」という言葉を引用。「いままで関与が薄かった人たち、控えめだった人たちが大挙して動き出した裏に、この、日本語にしにくい『リスポンシビリティ』があったのではないだろうか」と考える。

 さとなお氏は、マスメディア全盛時代~ネット時代到来~ブログ時代と、情報の伝わり方が変わってきたことを説明する。
 「ネットの普及に伴い、世の中に流れる情報も格段に増加した」「たとえば、人間が消化できる情報量はほとんど変わらないのに、世の中に流れている情報量は1995年から2006年の12年で637倍も増えていったのである」「とてもじゃないけど全部は受け取っていられない。受け取っていたらノイローゼになる。だから生活者はそのほとんどをスルーするようになった。一方的に情報を押しつけてくる広告など、スルーされる最たるものになったのである」「情報それ自体はもう喜ばれるものではなくなったのだ」。

 「ブログ時代」には影響力のある個人が出てきたが、彼らはバラバラに点在していた。
 
 「バラバラに動いていた影響力のある個人がソーシャルメディア時代」なのである。
 「ソーシャルメディア時代になってから知り合った友人は…問題意識や当事者意識をもってソーシャルメディア上を動きまわっており、一度つながると日々いろいろな会話ややりとりがリアルタイムで起こる」「影響力ある個人だけでなく、関与したかったけどいままで関与する方法を持たなかった人、そして深く関与はできないけどちょっとだけ関与したい人も一気につながった」。

 そして、アクティブな関与層はソーシャルメディアを飛び出して、リアルな世界でもクチコミを広める。

 関与の度合いにはいろいろあるが、さまざまな関与者がソーシャルメディアのプレーヤーであることが、まず、分かった。

 第2章 ハイパークチコミの誕生
 「ブログ時代には単なる読み手だった人が、RTやいいね!やシェアやイイネ!で発信者になった」ことがショーシャルメディア時代だ。
 「1995年くらいからだろうか。…お茶の間が崩壊し始めた」「その結果、個別プラットフォーム時代になった」「ネット上を中心に同じ趣味や考え方を持つ同士のつながりができるようになった」「つながりは互いに交わることはなく、個別に孤立していた」。

 しかし、ソーシャルメディア時代になると、「個別プラットフォームの時代にバラバラだったつながりが、ソーシャルグラフによって勝手につながってくれたのである」「情報が、広まる価値や共感を持っていさえすれば、結果的に360度、あらゆる方向に情報がぶわーっと大波のように拡散していくのである」。

 
 第3章 ソーシャルメディアの勘所
 「情報が広まるには条件がいる。それは、その情報が『共感』を纏っているかどうか、である」。
 そして、「自分と感性や共感が近いタイプの人たちのフィルターを次々に通って生き残った『共感できる情報』」が届くようになる。「あなたに有益である可能性がとても高い情報」だ。
 「いままで我々は新しい情報にマスメディアで出会っていた。…それが変わる。ソーシャルメディア上で受動的に自分に有益である可能性が高い情報に出会い、それを友人に聞いたり、テレビや新聞を見たり、ネットで検索したりして確認するようになるのである」。
 
 「いいね!やイイネ!は実はコミュニケーション上でのプチ意識革命をもたらすのではないかとボクはひそかに思っている」「このことは発信のハードルを下げ、受信者に『情報を肯定するクセ』をつける。発言する怖さがへるだけでなくみんなが発信しやすくなるわけだ。そして情報が伝わるスピードと量を圧倒的に増やしていく」。


 第4章 ソーシャルメディア上で関与する生活者はどう動くか
 関与する生活者がソーシャルメディア上でどういう行動をとるか。
 共感する:Sympathize
 確認する:Identify
 参加する:Participate
 共有&拡散する:Share&Spread
 それぞれ頭文字をとって「SIPS」である。

 「SIPSという行動をとる生活者が現れたとはいえ、AIDMAという行動をとる生活者もまだいるし、AISASという行動をとる生活者もまだいるのである」。

 A:Attention(注意)→I:Interest(興味)→D:Desire(要求)→M:Memory(記憶)→A:Action(購入)
 A:Attention(注意)→I:Interest(興味)→S:Search(検索)→A:Action(購入)→S:Share(共有)

 第5章 関与する生活者に愛される方法
 「白鳥蘆花に入る」「真っ白な鳥が、真っ白な蘆原の中に舞い込む。すると、その姿は見えなくなる。しかし、その羽風のために、今まで眠っていた蘆原が一面にそよぎ出す」「ほとんど目立たないけれど、人のつながりの中で確実にある役割を果たし、貢献し、いい影響を与えていく。でも本人はそれを意識していない」。


 さとなお氏は「ソーシャルメディアは一時の流行ではない」と言い切る。
 次のような流れがあるからだ。
 「情報それ自体はもう価値を持たない。そのうえ世の中は成熟市場。商品は成熟し、差別化できなくなって、似たような商品が市場に溢れるようになった」「こういう中、生活者の中に『信頼できる情報や自分にぴったりの商品に短時間で辿り着きたい』というニーズが生まれていったのである」
 「東日本大震災が起こった。経済成長ばかりを考え、利己的になりつつあった日本人は、ここで久しぶりに『絆』とか『つながり』とか『助けあい』を思い出し、その大切さを再認識していった」。

 この本は広告理論の手法を使って、ソーシャルメディアを分析しているが、単なる広告を超えたコミュニケーションを論じる一冊であった。
 そう考えると、たとえば、ソーシャルメディアにはほとんど参加していないが、最も社会とのつながりを必要としている高齢者をどうソーシャルメディアは扱っていくのか、というような重要な問題も残されている気がする。
 ITとシニア。最近関心の強いこのテーマの入り口にもなる本かもしれない。

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中村伊知哉著、ラジオNIKKEI編『中村伊知哉の 「新世紀ITビジネス進化論」』(ディスカヴァー携書)

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中村伊知哉の 「新世紀ITビジネス進化論」

 ラジオNIKKEIの番組「中村伊知哉のThis is IT」が新書になった。
 中村伊知哉著、ラジオNIKKEI編『中村伊知哉の 「新世紀ITビジネス進化論」』(ディスカヴァー携書)。

 なぜ「新世紀IT」なのか。
 「まえがき」によると、「端末=マルチデバイス、伝送路=ネットワーク、サービス=ソーシャルサービスという、端末・伝送路。サービスの3点で構造変化が進行している」からだ。

 より、具体的には「マルチメディアの次のステージが始まる。スマートフォン、タブレット端末、電子書籍リーダー、デジタルサイネージ。テレビ、PC、ケータイに次ぐ『第4のメディア』が普及し、マルチデバイス環境が到来する。ブロードバンドの全国化と地デジの整備が完成し、通信・放送融合網ができあがる。そして、その上を走るサービスも、コンテンツから『ソーシャル』へと軸が移動し、コミュニケーションの形も様変わりする」ということだ。


 マルチデバイス環境については、KDDI総研リサーチフェローの小林雅一氏とのクロストークが参考になる。

中村 小林さんは「モバイル・コンピューティングはユビキタスへの一里塚」とおっしゃっています。
小林 スマートフォン、タブレットなど新しい端末がどんどん出てきて、概念だけだった「ユビキタス」という状況が本当に来るのではないでしょうか。新しい端末ばかりでなく、テレビや冷蔵庫といった昔からある家電製品、それがインターネットに接続して一種の新しいネット端末になるという時代が来るというふうに言われています。
 その背景にHTML5というウェブの新しい技術があります。ウェブの共通言語です。

 HTML5は2012年最も注目を集めそうな技術になりそうだ。

 NTTドコモ副社長の辻村清行氏も、クロストークで次のように言っている。

辻村 最近は一人の方が複数の端末を持っています。マルチデバイスと呼んでいますが、私はこの傾向がさらに強まっていくと考えています。iモード端末は音声通話やiモードメールに適している。一方でインターネットに接続する際には大画面のタブレットを、というふうに使い分けるようになる。二つ持ちが嫌な人はスマートフォンを持ち、使い分けたい方はiモード端末とタブレットをお持ちになるケースが増えていくと考えます。 
 二つ持ちの場合は、一方の電話帳を更新すれば別の端末でも自動的に更新してほしいですよね。あるいは、一方の電話機で撮った写真を別の端末でも見たいでしょう。こうしたマルチデバイスに対応したクラウドサービスも提供していきたいと考えています。

 中村氏は、デジタルサイネージコンソーシアム理事長。サイネージの最新動向、世界各国のサイネージを紹介してくれるが、最後にこう言っている。
 
 「サイネージはどんどん普及していく。普及していけばだんだんサイネージで溢れるようになって、だんだん街に溶け込んでいき、誰もそれがサイネージとは思わなくなる。自然な背景になっていく。サイネージは『なくなってしまう』のだ。つまり、サイネージは、なくなることが最終目標だ」。

 マルチデバイスの究極形は、ありとあらゆるものがITで制御できるデバイスになるということだろう。そうなれば、わざわざ「IT機器」という必要はない。いまはITが苦手なお年寄りも使える優しいIT環境が実現するのではないか。


 通信・放送融合網は中村氏の得意分野だ。通信・融合がいかに難産だったかが本書を読むと分かるが、逆に実現するときはいとも簡単に実現してしまった。

 一つが震災時のUstream(ユーストリーム)を活用したネット中継だ。
 「震災直後からテレビ番組をNHKやキー局がネット中継した。1〜2ヵ月でネット中継はなくなったが、過去20年ほど議論しても前に進まなかった『通信・放送融合』が短期間ではあれ、あっさりと実現した。壁は乗り越えられる」。

 もう一つがradiko(ラジコ)だ。
 「ラジオ番組をradikoで聴いている人も増えている。radikoというのは、パソコンやスマートフォンでラジオの番組をそのまま聴くことができるアプリケーションで、典型的な放送・通信の連携だ。私もその立ち上げにかかわった。ユーザーはラジオを聴いたことのない若い人が多いが、パソコンやスマートフォンでラジオ番組を聴くとおもしろいということが分かって広がりをみせている。ラジオが数十年間培ってきた情報力、文化力、コンテンツ力がデジタル、IPでリプロデュースされている」。

 しかし、地デジについては、中村氏は不満のようだ。
 「双方向でいろんなことがゲームのようにできるようになるという面が強調された。これはテレビがコンピュータ化するということ。それならば通信・コンピュータと結びついた後にくる新しいサービスやコンテンツが一番重要なのだが、まだそれが示されていない。ユーザー・視聴者が地デジのサービスに納得しているとは思えない。デジタルならではのブッ飛んだサービスやコンテンツが登場してこなければならない」「それがいわゆるスマートテレビという形で具体化してくることになるのだろう。デジタルネットワークは整備されたが、サービス、コンテンツは後追いで模索されている段階だ」。

 本書は、テレビのアナログ放送跡地で展開される「マルチメディア放送」にも触れている。
 震災後、計画停電が決まり、その対象エリアはパソコンに載せると東電が発表したときに、計画停電エリアをお年寄りはどうやって知るのだろうと心配になった。お年寄りも簡単に情報を入手する方法はないものかと思ったが、そうしたお年寄りにも優しいサービスが計画されているようだ。


 ソーシャルサービスは、既存メディアともうまく融合して、パワーをさらに強めそうな予感がする。

 クロストークでテレビとソーシャルメディアの相性の良さをジャーナリストの佐々木俊尚氏が紹介するが、これは日本でも広がり始めたトレンドだ。
佐々木 最近のアメリカの状況を見ると、テレビは若干持ち直してきています。最大の要因はTwitterやFacebookといったソーシャルメディアがすごく普及してきたことです。いままでテレビを見ていなかった人も、Twitterをやっているときに友人たちが「この番組おもしろい」と盛り上がっていたりすると、自分もテレビを見てみようという気になるらしいです。

 mixi社長の笠原健治氏も次のように語る。
笠原 テレビはもともとリビングにあって、その昔は街頭で集まって見ていました。そこからだんだん個別視聴に変わってきた。一方で、みんなで集まって一緒に楽しむというということには別の価値がある。失われつつある「みんなで見る楽しみ」を、mixiのソーシャルグラフを掛け合わせることで作っていけるのではないでしょうか。

 Ustreamの面白さも映像とソーシャルメディアの連動だ。Ustream Asia代表取締役社長の中川具隆氏も言っている。
中川 Ustreamのタイムライン上でコメントを書くと、それがTwitterのほうでは短縮URL付きで送られますから、「おもしろい動画やってるよ」と私がつぶやいたとすると、それを見た人が「えっ、なになに?」と言って、そこを押すだけで、すぐに飛んで行ける。これがおもしろいですね。


 中村氏の解説とクロストークで次世代ITの全容が少しずつ見えてくる。
 本書は「端末=マルチデバイス、伝送路=ネットワーク、サービス=ソーシャルサービスという、端末・伝送路。サービスの3点で構造変化が進行している」というトレンド以外でも、さまざまなITのテーマを挙げている。

 例えば、「なぜ日本からアップルやGoogle、Facebookが生まれないのか」。

 慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授の夏野剛氏。
夏野 人とお金の問題が大きいと思います。お金が回る仕組みが非常に重要です。かなり早い段階から投資銀行やベンチャーキャピタル、あるいはもう少し規模が小さい、いわゆるエンジェルといわれる人たちがかかわってくる。

 デジタルハリウッド大学学長の杉山知之氏。
杉山 30年前から言っていますが、一番感じるのは、日本の大学の政策においてコンピューターサイエンス学科をきちっと作っておいたらよかったということです。情報工学科みたいなものはありますが、それは本当のコンピューターサイエンスではないと思います。プログラミングの部分をぐっと詰めていくような勉強が必要です。いつでも大きな革新を起こすのはそこの部分なのです。天才プログラマーたちがまず必要です。ある程度の人数も必要ですね。そしてプログラミングの上に何かのアイデアが乗ると、どかーんと行ける。

 株式会社角川グループホールディングス取締役会長の角川歴彦氏。
角川 世界の動きがあまりにも激しく、日本の固定的でヒエラルキーのある組織がついていけなくなっているんだと思います。
 これからはヒエラルキーを壊せばいいんですよ。日本の技術はあまりにも会社の中に閉じこもっている。可能性のある技術を持っていながら、生かしていない。日本は世界的に見てもトップクラスの特許登録があるのに、その数に比べて生かされている特許は本当に少ない。眠っている知的財産を表舞台に出す。そのためにはもっと社内ベンチャーを育成しなければならない。会社の方針はこちらだけれども、社内ベンチャーが、眠っている特許は使っていいというようにする。それだけで、ずいぶん状況は変わってくると思うんです。
 

 いろいろな問題意識で読むと、いろいろな回答が用意されている本である。

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今年最後の?ゴルフ練習

 早朝、ファーストゴルフで練習。一打一打ゆっくり考えながら打ちたいので、今日は打ち放題ではなく普通の打ちっぱなしのゲージへ。

Img_0423
 1番ゲージ。ラウンドでは右から打つことが結構多いので、実戦的な練習となる。

Img_0424
 端は嫌われて空いていることが多いが、鏡もあってフォームもチェックできる。

 ドライバーから短いアプローチまで、「腰を使って打つ」ことを心がけた。
 フォロースルーは本当にフォローという感じで、インパクトまでをしっかり打つようにした。
 ボールの位置はアプローチの場合はスタンスの真中。石川遼の位置がそうだった。

 Img_0426
 100ヤード未満は64度LWは使わず、SWで練習した。
 いろいろな距離を打ち分けてみた。

 考えてみれば100ヤードまでは、フルショット。ある面、教科書通りに打てばうまくいく。

 しかし、アプローチとパットは距離感で打つしかない。
 ならば距離感で打とう。機械的でないところが面白いではないか。

 次のラウンドは23日。25日も、という構想も浮上してきた。

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岩崎日出俊著『マネー大激震 逆境下の資産運用術』(ベスト新書)

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マネー大激震 逆境下の資産運用術

 岩崎日出俊著『マネー大激震 逆境下の資産運用術』(ベスト新書)を読んだ。

 東日本大震災で衝撃を受けた岩崎氏が「立ち止まってばかりもいられない」と気持ちを新たにする「まえがき」が、とてもいい。岩崎氏の熱い思いが感じられた。
 「われわれは今までのやり方を変えなければならない」「公共事業に頼り、時に談合を行い、道路を掘っては埋めるようなことをいつまでも繰り返す。そんなところに投資のマネーを投入していてもわれわれに未来はない」「一人ひとりが賢い投資家になることでマネーは最適に利用されるようになり、日本の、そして世界の成長に役立つ」。

 「投資というのは『成長』に対して資金を提供してその果実にあやかることだ。その簡単な原則を踏みはずさなければ痛い目に遭うことは無く、あなたの資産は増えていくだろう」。

 第1章 震災でマネーの流れが変わった

 「震災によって首都圏の地価マップが劇的に変化した。東京の高層マンションの中には価格が3割下落したところも出始めたという」。 
 「これまで『資産』だと思っていた不動産は、震災を機に一気に『リスク』となってしまった」。

 「『不動産』『年金』『退職金』。かつてこの3つが揃っていれば老後の生活は安泰、とくに不動産に関しては、『あれば助かる』とだれもが思っていた。しかしこの神話はもはや崩れ去ってしまった」

 「投資銀行に就職して日本に転勤してきたユダヤ系アメリカ人のFさん。彼は日本が好きになり、…日本に残る目的で、日本で自らヘッジファンドを始めた。そんな日本好きのFさんでさえ、今回の東電や政府の対応を見てこう吐き捨てた『もう信じられない。日本株はとても買う気になれない』」。

第2章 資産がメルトダウンしていく

 「世帯主が60歳代の世帯の平均貯蓄残高は2300万円を超える。日本の家計部門のネット金融資産(借入金を差し引いた後)の8割はこの世代が握っているのだ。これだけの資産を抱えているにもかかわらず『老後は安泰』と考えている中高年はほとんどいない」「一つはわれわれの誰もが、これから先、生活がもっと大変になると感じていることだ」「二つめが、われわれは『老後に意外とお金がかかるのではないか』という漠たる不安を感じていることだ」「三つめが、自分がいま持つ資産がこれから先、メルトダウン(溶けて落ちる)してしまうのではないかという恐怖だ」
 
第3章 震災後のマネー術

 「ある日突然、日本国債を買う人がパタッと途絶える日がやってくるかもしれない。そうなったら2001年のアルゼンチンのように急激なインフレが起こり、100万円で買った国債が50万円になることもあり得る。そんな事態が間近に迫ってきたと分かったとき、自分の資産をすべてドルに変えるなり、不動産を買っておくなり、即座に対応する必要が出てくる」「不確実な時期にはチャンスをつかむ意味でも、ピンチをしのぐ意味でも、すぐ換金できる資産が大事なのだ」。

 「日本企業のなかでもコマツ、ホンダ、キヤノンなどは世界の市場へ果敢に出て行き、株価も長いスパンで見れば上げてきているが、逆に言えば数多くの日本企業のなかでグローバルに認知されている企業は数えるほどしかない」「これからは日本企業にこだわらず、勢いのある企業を応援したい」。

 「世界の新興国に足場を築き、新興国の成長を捕捉できる体制を整えているグローバル企業に狙いを定めて投資していく」。

 「いま、その値段で持っているということは、その値段でその株をいま新たに買うのと同じことなのである」「株式投資とは過去を振り返るものではなく、企業の未来に賭けるものである」。

 第4章では個別銘柄、第5章では金、外貨、米国債、FXを検討。
 終章ではあとがきに代えて、アップル社のジョブズ会長のスピーチを紹介している。

 不安の中での生活防衛、そして本来の投資をしっかり考える。「マネーゲーム」とは対極にある資産運用術を読んだ気がする。

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小林雅一著『スマートフォンのすすめ―手のひらのクラウドで未来を生きる』(ぱる出版)

Smartphonenosusume

スマートフォンのすすめ―手のひらのクラウドで未来を生きる
 
 小林雅一著『スマートフォンのすすめ―手のひらのクラウドで未来を生きる』(ぱる出版)を読んだ。 
 スマートフォン、ソーシャルメディアの入門書は多く、この本もその類と思われそうだが、小林氏はただ、「何かをおすすめする本」は書かない。コンパクトな本ながら、スマートフォンの本質をしっかり解説している。

 このジャンルのバイブルとも言える小林氏の『モバイル・コンピューティング』(PHP研究所)を読んだ人は、その続編として、最新情報を入手できる。

 スマートフォンとケータイとはどこが違うのか。
 「まず利用できるインターネットが違います」「従来のケータイでは、いわゆる『公式サイト』や『勝手サイト』のような、携帯端末でしか使えない『亜種インターネット』につながっていました」「これに対しスマートフォンではみなさんが普段パソコンでご覧になる『本来のインターネット』を使うことができます」。

 「本来のインターネットと接続することにより、スマートフォンは一種の開放型システムとして、クラウド(サーバー)に蓄積された『外部の創造性』を取り入れることができます」。

 「『販売奨励金』と呼ばれる、事実上キャリアからメーカーへの開発補助金が廃止へと向かい始め、これにともない携帯電話の実勢価格はどんどん上昇していきました」「ユーザー(消費者)のほうでは、値段をそこまで引き上げられてまで、彼ら提供者側から無理やり多数の機能を押し付けられることに嫌気が差してきました。これとほぼ期を同じくして、ユーザーが自由に機能を変更できるスマートフォンが登場したので、それは消費者のニーズにぴたりとマッチしたのです」。

 「異なるユーザーによって、スマートフォン(モバイル・コンピュータ)はまったく違う端末に化けるのです」「スマートフォンはまた、一人の人間(ユーザー)の成長や変化に適応することもできます」。

 「スマートフォンの出荷台数は2011年に世界全体で4億台に達し、パソコンの出荷台数を抜き去ると見られています。つまり台数ベースでパソコンを超える主力製品になるわけですが、こうした市場環境の中でさえ、『スマートフォンで一体、何ができるのか?』という懐疑論も根強く残っているのです」。
 「パソコンにできてスマートフォンにできないことを指摘するのは、ちょうどサッカー選手に向かって『お前はなんで、そんなに野球が下手なんだ?』と非難するようなものです。本来そうではなく、それぞれに適した舞台や役割、使い方があるはずなのです」。

 「小さくて軽いスマートフォンは、『人が衣服のポケットに入れ、肌身離さず持ち運ぶ端末』です」「これによってコンピューティングの応用範囲は『室内におけるデスクワーク』から、この世界全体における『人間の諸活動を支援する情報処理』へと飛躍的に拡大します」。
 「従来のパソコンは基本的にキーボードとマウスで操作されました。しかし慌ただしく、ときに危険な屋外で使われることの多いスマートフォン(モバイル・コンピュータ)では、もっと手軽でスピーディな操作方法が求められています。アップルがアイフォーンに導入したタッチ操作は、そこへと向かう第一歩です」。

 「このタッチ操作に続くのが『音声操作(ヴォイス・コントロール)』です」。


 小林氏は、ケータイ、パソコンとの違いの解説から、さらにスマートフォンの本質に迫っていく。


 「スマートフォンは、音楽プレイヤーやゲーム機など複数の専用機を、中途半端にではなく、ほぼ完全なレベルで統合したものです」。
 
 「スマートフォン(さらにタブレットや電子ブック・リーダーなど)の正体は、私たちの目に見える姿(端末)ではなく、その背後に隠されたコンテンツ配信システムなのです」。

 
 小林氏は、スマートフォン隆盛の時代に、コンテンツ産業が低迷している問題にも目を向ける。
 「そもそも出版社や音楽レコード会社は、なぜここまで力を失ってしまったのでしょうか?その根本的な原因は、お金を集める手段を奪われたことにあります」「彼らは過去に、街の書店やレコード店のような『コンテンツをまとめて置いてくれるスペース(マーケット・プレイス)』と客からの『集金機能(課金機能)』をあわせ持つ場を押さえていました。しかし、インターネット上では、それを持ちません」「彼らはインターネット上では後ろ向きの姿勢に終始し、コンテンツのマーケット・プレイスと課金機能を持つ努力を怠ってきたために、これをアップルやアマゾンに奪われてしまったのです」。

 「では、どうしたらいいのでしょうか?」「その回答は、アップルやグーグル、アマゾンなどに対抗する勢力と組むことです」「そうした対抗勢力の筆頭は通信キャリアです」「コンテンツ産業が復活するには、彼らICT産業に集まっている富を、再びコンテンツ産業に還流する仕組みを作ればいいのです」「ここで成功の鍵を握るのが、HTML5と呼ばれる次世代ウェブ技術です」「キャリアは、各種コンテンツ・プロバイダーのHTML5サイトを集約したマーケット・プレイスを開設し、ここにユーザーを集める必要があります。これは、かつてキャリアが携帯電話向けに提供してきた公式サイトのマーケット・プレイスを、スマートフォンやタブレットに向けてHTML5で構築し直すことを意味します」。


 小林氏は四六時中持ち歩くスマートフォンと四六時中、情報発信するソーシャル・メディアは相性がいいとして、「スマートフォンとソーシャル・メディア」についても分析しているが、フェイスブックとツイッターの違いについての分析と、ソーシャル・メディアとプライバシー概念についての考察は「なるほど」と思った。

 「まったく見ず知らずの人とフェイスブックの中で関係を築くケースは稀です」。
 「自分の友人や知人、さらにセレブミニ・セレブの『つぶやき』を多数フォローしていると、無意識のうちに『世間の動向』や『社会全体の関心事』、あるいは『世論の形成過程』のようなものを感じ取ることができます。これがツイッターの最大の長所ではないでしょうか」。

 「ソーシャル・メディアのビジネス史は、ユーザーにどこまで個人情報を開示させるか、その境界線を押し広げる戦いの連続だったと言えるでしょう」「おそらく、それも影響してか、特に若い人たちの間でプライバシーの概念が希薄化しつつあると言われます。つまりソーシャル・メディア上に自らの個人情報を公開することに、抵抗感を持たないユーザーが増えているのです」。

 スマートフォンの仕事での利用の障害になっている、企業のセキュリティ・ガイドラインについての考え方も面白かった。
 「セキュリティ・ガイドラインを守っている限り、仮に情報漏えいが起きても、社員が責任を問われることはないし、企業の責任もある程度まで免除されます。となれば、逆に社員のほうでは『本気で情報を守ろう』という意識は薄れ、情報を守るために本来必要な取り組みや、実践的な工夫はおろそかにされてしまいます。また、セキュリティ基準が定める機械的な利用制限が、企業の生産性を著しく低下させることは、改めて言うまでもありません」。

 スマートフォンという端末が、それだけではなく、クラウド、ソーシャル・メディアなどと有機的に結びついて、新しいITの世界を築きつつある現状がよく分かった。

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~特別寄稿~【ザ・オーシャンゴルフクラブ=茨城県北部に立地。全ホールから海が見える美しいコース。難しいグリーンに手こずる】

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(美しい景観に、ついつい見とれてしまう)
  
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(そのまま「絵はがき」にも使えそうな光景)

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(景観とグリーンに関心が集まりがちだが、バンカーも厄介。特にフェアウエーバンカー)

 「全ホールから太平洋を一望できる。そんな絶景コースがあるんだ」と11月下旬、ゴルフ仲間から声を掛けられた。場所は茨城県日立市の北部。東京からは遠い。ためらっていると「土曜日に前泊し、日曜日にプレーすればゆっくり楽しめるよ」と思いがけない提案。クラブハウスにホテルが併設されていて、宿泊代を入れても比較的安く済むというのだ。12月の週末、「ザ・オーシャンゴルフクラブ」に4人が集った。

 当日、仲間2人とともに上野発14:00ちょうどのJR常磐線の特急電車「スーパーひたち31号(いわき行)」に乗車。日立駅で乗り換えて、海沿いの小さな「小木津(おぎつ)駅」へ。運賃は片道2,520円(自由席利用)。

 駅前にはタクシーが1台。ゴルフ場までは約10分。「道路にまだ震災の影響が残っていて、少し遠回りします」と運転手さん。料金は1,560円だった。クラブバスはない。

 もう一人はクルマで来場した。「茨城県で一番ICから近いゴルフ場」とホームページ(HP)に書いてある通り、最寄りの常盤自動車道日立北ICからは5分程で来ることができたという。思ったより便利だ。

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(ゴルフ場入り口にある立派なゲート。開いているのは朝のうちだけ)

 クラブハウスから1㎞以上も手前に立派なゲートがあり、タクシーの運転手さんがイヤホンでゴルフ場の担当者さんに連絡、ドアを開けてもらうシステム。「暴走族などが入ってくると困るから」だという。

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(クラブハウス3階にあるホテルのツインルーム)

 ゴルフ場に到着したのは夕方4時。約2時間の小旅行だった。宿泊予約した「HOTEL MAGNOLIA(マグノリア)」はクラブハウスの3階。玄関脇の扉を開けてもらい、エレベーターで部屋へと向かう。

 宿泊料金は1人一泊2食付で10,500円(シングル、ツインとも同額)。部屋は小ぎれいなビジネスホテルといった感じ。ちょっと狭い。ツインルームは窓からコースが望めるが、シングルルームでは、そうはいかない。

 「8時から10時まで1,500円でカラオケが出来ます」と女性スタッフさん。だが「男4人でカラオケでもないだろう」とひたすら飲む。ゴルフ談義で盛り上がる前夜祭。

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(スコアカード。センターにレイアウト図があり便利)

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(INコース10番のスタートホールに向かう)

 翌朝、軽く食事と練習を済ませコースへ出る。スタートはINコースの10番ロングホール。左サイド(東側)に太平洋。海面に朝の日差しが眩しく光る。冬晴れの好天。
 すでに多くの樹木が葉を落とし、細い枝の間から海がよりはっきりと見える。

 来場するまでは「海沿いのコース」と思っていたが、実際は山の中腹。海岸からは意外と離れている。

 それでも「全ホールから海が見える」のはコースが山の斜面に沿って段々畑のように造成されているからだ。

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(フェアウエーは思った以上に平坦。片側が山、もう一方が谷というレイアウトが多い)

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(乗用カートにはレイアウトとピン位置を示す案内図があった)

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(冬は葉の落ちた木が多く、海がよりはっきりと見える)

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(グリーンは「ベンクロスベント」の1グリーン)

 INコースよりも午後に回ったOUTコースの方がさらに上にあり、海景色を堪能することが出来た。普段、関東平野で丘陵、林間コースをラウンドすることの多い身に「海」はとても魅力的に映る。

 「風の強い日は海に白波が立ち、プレーも相当影響を受けるのですが、今日は最高ですね」と常連の同伴者さんも楽しそう。

 曇天や雨の日でなくて、本当にラッキーだった。「週間天気予報を見てから予約したいコースですね」ともう一人の同伴者。

 景観を楽しんでいるうちに、肝心のスコアがおかしくなってきた。全長距離はバックティから6,830ヤード、レギュラーティから6379ヤード。コースレートは同じく72.3と70.4。

 しっかり距離はあるし、易しい“リゾートコース”でないことは、この数字からも読み取れる。

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(傾斜がきつかった12番ショートホールのグリーン)

 「なんだ、これは」と声を上げてしまったのが12番のショートホールだった。グリーンの端にワンオンしたものの、グリーンはうねりのきつい“ポテトチップス”。

 ファーストパットを大きくショート、セカンドパットをオーバー。急な傾斜に幻惑され、迷いが消えないまま打つとこうなる。

 15番のショートホールも同様、グリーンにいじめられた。ここはベント芝のワングリーンで、比較的大きく、パターが上手でないとスコアがまとまらないコースである。

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(グリーン整備には自信を持っているようだ)

 スターティングテラス前に「本日のグリーンコンディション」として「刈高5㎜、速さ9・5ft」と表示されていたことを思い出す。

 グリーンとは別にINコースで特に印象に残ったのが13番、16番、18番の3つのミドルホールだった。

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(右に直角に曲がる13番ミドルホール。ハンディキャップは「2」)

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(13番グリーン。砲台型なので、遠くの海が良く見えた)

 13番は左サイドが浅いOBゾーン。第2打地点から右に直角にドッグレッグしているので、右の林に入れたらグリーンが狙えない。
 正面のランディングポイントには大きなバンカーが控える。ティッショットの落とし所が極めて狭い。

 グリーンに向かって上り傾斜。しかも砲台グリーンのため、2打目地点からはピンフラッグの天辺しか見えない。

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(16番ミドルホール。左は深い谷、その先にバンカー群。右側は林。視覚的に強い圧迫感を受けた)

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(コースに沿って続く岩場。開発時に原型をそのまま残したという)

 16番もティッショットにプレッシャーが掛かるホールだった。左サイドからフェアウエーに食い込んだ谷が恐怖心をあおる。右側は林。谷を越えても左側にはバンカーが続く。

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(17番ロングホール。曲げるとリカバリーで苦労する)

159
(平坦なコースだが、時にはうねったフェアウエーも現れる。手前の「前4」ティからは、残り140ヤードしかなかった)

173
(「海」「グリーン」「池」「石橋」・・。自然と人工物が同居)

181
(コース側から見たクラブハウス。綺麗だ)

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(板で縁取られたフェアウエーバンカー。ボールが縁に止まると、なんとも打ちにくい)

 18番ホールはグリーン手前、左サイドにある大きな池が面倒だった。正面に綺麗なクラブハウス。右側には太平洋の広がるとても美しいホールだが、美景に酔っている余裕はない。

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(午後からはちょっと風が出てきた。海風は要注意だ)

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(コース内にあった太陽光パネル。新しい時代を感じる)

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(無人の売店内部。外の美しい景観が楽しめるはずだったが・・)

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(海に向かって打つ4番ショートホール。苦戦しやすく、2組も詰まっていた)

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(藤棚の下に置かれた木製のベンチ。老朽化し壊れそうで座れなかった)

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(山の上に上がってくると、海が一段と大きく見えてきた)

 コース紹介をもう少し続けさせてほしい。OUTコースでは最後の4ホールが強烈だった。
 それまで難しいレイアウトやグリーンに耐えながら、悪いなりに凌いできたのだが、この最後の4ホールでスコアが崩壊したのだ。

 6番は緩やかに右ドッグレッグした細めのロングホール。ティショットは安全策を取って左サイド狙い。

 が、第2打で一瞬早く体が開いた。ボールは右側の山の斜面へ。リカバリーショットが木に当たり、無理した4打目がグリーン手前のバンカーにつかまる。5打目でトップ。グリーン上では3パット・・・。茫然自失。

 常連の同伴者さんが「このホール、ハンディキャップ1の理由が分かったでしょう。ちょっとしたミスが大タタキになるよう設計されているんです」。

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(7番ティインググランドからは太平洋が一望できる。仲間同士、しばし見惚れる)

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(この辺が一番高い。海から意外に離れていることが分かる)

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(7番ミドルホールは池越え。立ち木もあり難しい。これでハンディキャップ「17」というのは信じられなかった)

 7番のティインググランドで雄大な太平洋を眺め、平静を取り戻したはずだったが、ここでは立ち木と池が心を乱した。

 第1打はフェアウエーのほぼセンター。仲間から「グッドショット」の声が掛かる。だが、正面に立ち木。右側から華麗なドローボールを打とうと一瞬、夢を抱いたのがいけなかった。

 ボールは曲がらず、右サイドのカート道で跳ね、崖下のOBゾーンへ。打ち直しの4打目がショートし、池ポチャ。夢は夢でも悪夢。

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(池はグリーンに引き寄せられていて、ボールが入りやすい。大きめに打つと、今度は返しが難しくなる)

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(眼下には日立市の一部がくっきりと見えた)

 8番ショートホールはグリーンやや奥にワンオンに成功。ホッとしていると、常連さんがまた「上に乗せたらダメなんですよね」。

 前進して見ると、かなりの2段グリーンだ。ピンは下の段。「一番難しい所に乗せちゃいましたね」と追い討ちを掛けられる。久々に4パット。

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(クラブハウスに戻る9番ホールは左サイドから池が入り込み、プレッシャーが掛かる)

 最終9番ホールは18番ホールと同じ池を抱えた、とても美しいホール。だが「綺麗なバラにはトゲがある」の言葉通り、見栄と欲望に負け、仕掛けられたワナにはまってしまった。

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(冬は日の暮れるのが早い。気温も急に下がってきた)

 「海が見たい」「海が素晴らしい」と感激、集中力を欠いたのがいけなかった。ここは遊び半分では攻略できない、本格的なコースだったのだ。今は悔しさだけが残る。

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(堂々とした構えのクラブハウス。近くの駐車場はクルマでいっぱいだった)

 「比較的易しいリゾートコースだろう」と誤解したのには訳があった。豪華なクラブハウスの存在である。

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(エントランスを入ったところ。高い天井とシャンデリアが印象的) 

 狛犬(こまいぬ)の置き物が鎮座する玄関を入ると、大きなシャンデリアが目に飛び込んで来る。その下にはソファーが並び、ゆったりとしたラウンジ。白い木製の自動ドアが左右に開くたび、エグゼクティブ感に浸れる。スタッフの対応も丁寧で、気持ちがいい。

 階段の壁には「応援している」という諸見里しのぶプロの記念写真などが貼られ、キャディマスター室にはサイン入り色紙が置かれている。

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(上質な感じのロッカールーム。洗面台(正面)が併設されているのがユニーク)

 ロッカールームも高級感に溢れていた。大きな窓から朝の柔らかな光が降り注ぎ、幅広の木製ロッカーが美しい。
 通路に洗面台が備え付けられているのも珍しい。「さすが、リゾートコース」とこの時、思い込んでしまった。


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(清潔感のあるトイレ。布製ではなくペーパータオルを使用)

 壁に大理石を使ったトイレも快適。個室は6つ(うち和式が1)と少な目だが、ひとつ一つが大きい。特に横幅がたっぷり取ってあって楽に動ける。

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(レストランからは「池、コース、海」が良く見えた)

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(陽光がレストランの中央にまで差し込んでいた)

 朝のレストランも快適だった。利用客こそ少なかったが、東南の角から目いっぱい陽光が入って、室内は温室のような暖かさ。

 窓の外には太平洋。眼下に長い10番ホールと大きな池。白を基調とした内装はメルヘンチックでもある。

 「そんなゴージャスなだけのゴルフ場ではない」と冷静になれるチャンスはあった。ドライビングレンジである。

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(ドライビングレンジは「鳥かご」)

 完全な「鳥カゴ」で、正面奥に「145」ヤードの標識。打席数は8。足元のマットも滑りやすい。

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(打席そばにあったバンカー。練習する気にはなれなかった)

 側のバンカーは丸い窪地に砂を入れただけのもの。ボールは新旧の中古品。25球で315円。各打席に白い椅子こそあるものの、贅沢さを感じさせない「並」の練習場である。

 ここで現実を直視し、気合を入れ直すべきだった。

 ドライビングレンジで抱いた違和感は、次に向かった「美しいパター練習場」で簡単に消えてしまっていた。そして海の美しさに見惚れつつ、スタートホールに向かった。

 繰り返すが、本格的な難しいコースである。昼食時、キャディマスター室のスタッフさんに聞くと、「このほど関東ゴルフ連盟 倶楽部対抗・茨城県予選(2012年5月)の開催コースに決まった」という。

 県内のトップクラスのアマチュア選手が各ゴルフ場の名誉を掛けて真剣勝負する大会。ここはそうした競技を行う資格を備えた舞台でもあるのだ。

 コースコンディションは芝の枯れた冬場であることを考慮すれば、決して悪い状態ではない。特にグリーンは上質さを保っている。
 6月の大会までにどう仕上げるのか、グリーンキーパーさんの腕の見せ所だろう。

 この他にも実際にラウンドしてみて気付いた点があるので、簡潔に3点だけ紹介しておきたい。

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(売店は無人。鍵が掛かっていて、中には入れなかった)

 1つは「売店」。OUTコース、INコースとも無人である。中に椅子などは並べてあるが、鍵が掛かっていて入室は出来ない。

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(レギュラーティから201ヤードの表示。実際のティマーカーは179ヤード地点に)

 2つ目は「ティ・マーカー」。注意してみると、かなり右(あるいは左)を向いている場合がある。置かれた場所も表示よりかなり前。
 例えば、海に向かって打つ名物のショートホール(4番)は、レギュラーティから201ヤードの表示だが、この日は179ヤード地点に置かれていた。

 ちなみに「前方特設ティ」も多く、しかも、かなり前。具体的には2番、3番、4番、5番、6番、11番、13番、16番、17番にあり、OBを打ってもボギーで上がれる可能性がある。

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(冬場でも植木の手入れは欠かせない。右側の案内板には「本日のティーマーク」の表示)

 3つ目が樹木の種類が多いこと。毎月開催しているオープンコンペに名前を付けていることからも、花木が自慢であることが分かる。
 1月「くすのき杯」、2月「寒つばき杯」、3月「こぶし杯」、4月「山桜杯」、5月「山つつじ杯」、6月「あじさい杯」・・・。

 グリーンまでの残り距離を示す表示板の脇にもツバキなどが植えられ、赤や白の花がコースに彩を加えていた。コース内には山桜が1,500本あるという。

 コース内に造られた花壇の小花が疲れ気味だったのは残念だが、全体としてみると、植栽への手入れはかなり行き届いている。

 さて、場面を再びクラブハウスに戻す。まずレストラン。内装や外の景色は前述した通り素晴らしいが、食事は総じて地味に感じた。

 ランチメニューは8種類。「シェフの手作りグラタン」(1,260円、休日限定)が目玉商品。楽しみにしていた海鮮丼などはなかった。
  売れ筋は「天ぷら付きのそば、うどん」や「坦坦麺」で、いずれも1,110円。注文したカツカレーは1,480円。ビール(生中)は661円。

 リゾート施設のイメージから予想していた値段よりは、低く抑えられている印象。接待需要は少なく、価格に厳しい地元客が多いためだろう。

 浴室はロッカールームの奥にあった。入り口に「太陽の湯」と書かれた暖簾が掛かっている。敷地内の源泉から引き湯した天然温泉で、売り物の一つになっている。

 広さは普通。大理石を使用した浴槽は高級感がある。窓の外は庭園風だが、特別の工夫はなく、やや期待外れ。
 併設されたサウナは節電のためか休止中。水風呂も浴槽はカラ状態だった。

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(正面奥が浴室。右手前のカウンターで冷水のサービス)

 脱衣場からはコースの一部が見えて綺麗。出入り口近くに設けられたカウンターでは冷水のサービスを実施。
ただ、全体としてはスペースに余裕がなく、ゆっくり寛げる場所も備品も十分とはいえなかった。

 こう見るとハード面は豪華だが、ポイント、ポイントで様々な“運営努力”がなされていることが分かる。

 プレー終了後、受付近くで男性スタッフさんに感想を伝え、話を聞いた。
 「開場は1992年(平成4年)5月。完全にバブルが崩壊した後だったんです」。

 確かにバブリーな建物は、今でも「計画」当時の雰囲気をよく物語っている。東京から富裕層がどんどん来場して賑わう。接待需要も旺盛。会員権相場は上昇の一途という前提。駐車場にはヘリポートまで準備されていたという。

 当然、その計画は狂い、預託金償還問題などが深刻化。来場者数も減少する。平成21年4月、ついに水戸地裁日立支部に特別精算を申請。
 事業を引き継いだ朝日観光開発㈱の下で経費削減に努め、再建の道を歩んでいるというのが現状だ。

 だが、通常通りの運営を続けているゴルフ場から、暗さを感じることはない。豪華なクラブハウスは今でも素敵だし、「全ホールから海が見える」コースの魅力も何ら変わっていない。

 むしろ料金が安くなり、プレースタイルも多様化したことで、地元ゴルファーには利用しやすくなったのではないか。
 「東京からのお客様は少ないですが、地元の方にはとても人気があるんです」と同スタッフさん。

 現在のプレー料金(昼食代込み)は平日6,500円(4バッグ、セルフプレー)、休日12,500円(同)。これは電話予約した際の金額で、「WEB予約」なら平日5,500円とさらに1,000円安い。

 多くは乗用カート利用のセルフプレーだが、キャディ付プレーを選択することもできる。その場合は上記料金にプラス4,200円。
 ただし「今はキャディが10人もいないので、予約時に必ず確認してください」とのことだった。

 なお、これらの料金は10月1日から12月28日までを対象にしたのもので、年末年始は別料金。また冬季の1、2月は「WEB・早割予約」を利用すれば、休日でも10,000円(セルフ、昼食代込み)でプレーが可能だ。

 「メンバーさんの紹介があれば、曜日によって500円から1,000円の割引が受けられる」など、集客力アップのため様々工夫を凝らしている。

 「このプレー代は東京近郊の有力ゴルフ場の半額以下。もう高額コースではやる気になれないですね」と同伴者。地方在住のメリットを痛感した様子だ。

 「2サムプレーは休日でも原則、OK」で、午後に1ラウンドをスルーで回れる「アフタヌーンプレー」やハーフだけ回る「薄暮プレー」も割安料金で受け付けている。

 今回は深く考えずのんびり来場したが、次回はもう少し早く東京を出発し、午後のプレーを楽しむ。そんな「1泊2ラウンド」のプランを真剣に考えたい。

 その時は「現金」をしっかり用意することを忘れずに。なにせ「カード決済ができない」という落とし穴が、最後の最後に待っていたのだから。

(ゴルフジャーナリスト O氏よりの寄稿)

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内原カントリー倶楽部(茨城県水戸市)

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 群馬に行く前に一緒に仕事をしていた仲間たちと、内原カントリー倶楽部(茨城県水戸市鯉渕町6798、029・259・2500)でラウンドした。楽しかった。

 高低差3メートルとフラットなゴルフコース。グリーンは1グリーンで平均1000㎡ととても広い。気持ちの良いゴルフ場だった。
 アウトは3198ヤード(パー544354344)、インは3184ヤード(パー534445344)。

 後輩のH.Y君は、以前は宿命のライバルだったのだが、進境著しく、下半身が安定。アプローチが絶妙になっていて、40、41の81と、完全に引き離されてしまった。 

 しかし、アウトの5番まではしっかりH.Y君についていっていたのだ。6番以降、崩れてしまった。
 6番ミドルは2打目残り200ヤード。ユーティリティーで2オンを狙ったが右に曲がって林の中。結局、+4に。
 この日はH.Y君はじめ、みんながきれいなドライバーショットを見せるのに、なぜかドライバーがまったく振るわず。それでも2打目以降で丁寧にスコアメイクしていたのに、この6番で均衡が崩れてしまった。

 9番はそのドライバー、思い切り振ったのだが、左の林に。狭い木と木の間にグリーンが見える。無謀にも5番アイアンで石川遼君のように狙った。木に当たって後方の隣のコースへ。そこから脱出に3打を要し、パットは3パットで+6。2ホールで、丁寧なゴルフが台無しになってしまった。

 ユーティリティーのクラブは、来年、河川敷コースの早朝ラウンドで、実戦練習。きちんと打てるようになるまで、使わないことにする。

 林はやはり基本は横に出す。林では無理をしないようにしよう(最近は無理をしなかったのだが)。

 アウトの成績は+1+0+2+1+1+4+2+1+6=+18で54。パット数は212212323。

 インも相変わらずドライバーが打てない。アイアンもいま一つ。でも堅実に打って、ミスは最小限だった。
 調子が出てきたのは15番から。
 左肩がずっと痛い。だからドライバーが飛ばないのかと思っていたが、腰をしっかり捻ってみたら、肩に負担がかからず痛くない。なんのことはない。ずっと捻転をせずに手打ちをしていたのだ。

 H.Y君に下半身が安定しておらず、フォローで伸びあがったり、左に突っ込んだりしていることを指摘され、ちゃんとした打ち方を思い出した。

 うそみたいだが、もう15年もゴルフをしているのに、基本中の基本の打ち方を忘れる。忘れても、正しい打ち方ができるように、上手な人は練習を積むのだろう。

 打ち方を直したら、急にボールに力が入り始め、ラスト3ホールはしっかり打てた。パットのケアレスミスなどで3ホールともパーを逃がしボギー。けれども、インはボギーペースで回れ、なんとかぎりぎり100を切れた。

 インの成績は∔1+0+1+2+2+0+1+1+1=+9で45。パット数は212222223。

 アプローチも最初はピンをオーバーすることが多かったが、グリーンエッジとピンの間にボールを落とし、だんだんピンに近づいていく(その後オーバーしても1m以内)ような打ち方が最後の4ホールはできた。

 次は、23日に今年最後のゴルフ。難コース、日高カントリークラブだ。ボギーペースで回れるよう、がんばりたい。

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赤羽ゴルフ倶楽部で早朝ゴルフ 群馬出身の経営者とラウンド

 明日の旧友たちとのラウンドに備え、赤羽ゴルフ倶楽部の早朝ゴルフに行った。
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 朝6時半ごろ。冬でも早朝ゴルフを受け付けているのが赤羽ゴルフ倶楽部のいいところ。

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 いつもより、人はあまりいなかった。

 グループで来ている人たちが前にいて、一人で待っていると、年配の方が現れた。
 この方と二人で回るという。「Uです」。
 
 珍しい名前。どこかでお見かけした顔。なんと、群馬県が本社のS社のU会長だった。私が群馬にいた時は経済団体の長も務めていた。
 
 「4時に起きてしまって、天気もいいので来ました」と笑う。

 すいぶん庶民的なゴルフ場に来られるのだなと思ったが、確かに早朝手軽に来れるゴルフ場は少ない。赤羽ゴルフ倶楽部は貴重だ。

 それにしても、こんな人が少ない冬の早朝。U会長にお目にかかるとは、私も群馬に縁が深い。
 今日は結局、二人でラウンドした。

 もう、お年なのでドライバーの距離はあまり出ないが、パットがとても上手だった。
 「百名山のうち80くらいは登った」という山好き。足腰がしっかりしているので、早朝でもおひとりでゴルフに来られる身軽さがあるのだろう。

 
 先日、習ったアプローチショットを実戦で試すのが、今日の狙いだった。
 しかし、グリーンはコチコチ。体も思うように動かず、文字どおりたくさん、練習してしまった。

 スコアは+1+1+4+4+4+1+1+3+1=+20で55。パット数は222222231。

 12番ロングは一打目の目標エリアがとても狭いのでわざわざ7番アイアンで打ったのに左に曲げてペナルティ。ティーアップが高すぎたのか下から左に打ち上げてしまった。上からしっかり叩けなかった。

 アイアンを持ったらはとにかくボールを上から叩く。打ち上げるようなフォロースルーはしないようにしなければならない。

 アプローチはほとんどオーバーだった。短いよりはいいだろうと大きめに打ってはいたが、大きすぎた。
 グリーンエッジを越えたところとピンの間を狙わなければならないのに相変わらずピンを狙っている。

 
 今日は、気温は低かったが日差しが暖かかった。明日も同じような天気だという。明日は楽しみだ。

 U会長にあまりいいところは見せられなかったが、最後の18番は会心のティーショットが打てた。思い切りのよいU会長のパットのように、きちっとパットも決まった。ボギーだったものの、明日につながる感触のストロークでこの日のゴルフを終えた。

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国内メジャー大会「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で石川遼を追っかけ

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 国内メジャー大会「ゴルフ日本シリーズJTカップ」(東京都稲城市の東京よみうりカントリークラブで開催)の最終日を観戦に行った。

 ゴルフの観戦は6月5日の「日本ゴルフツアー選手権」以来。「日本ゴルフツアー選手権」では石川遼は予選落ち。今回は2日目までトップタイ。3日目が豪雨で中止になり、今日は石川遼が最終組で回る。
 「今日こそ、遼君のプレーを18ホール見るぞ!」意気込んで午前7時前に家を出た。

 小田急線新百合ヶ丘駅に午前8時前に着き、送迎バス乗り場に。
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 すでに大勢のギャラリー。バスの中では石川遼の話題があちこちで聞こえてくる。遼君効果のようだ。

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 8時半の一組目スタートぎりぎりに東京よみうりカントリークラブに到着。

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 1番ホールに急いだ。
 
 ゴルフ日本シリーズJTカップは、ジャパンゴルフツアーの優勝者や賞金ランキング25位以内の選手など、、厳しい参加条件をクリアした強者が“最優秀選手”の座をかけて激突する大会。男子ツアー最終戦でもある。

 日本の代表的なツアープロ28選手が出場しているので、いくら石川遼の追っかけをするといっても、全員のティーショットは見たいと思い、8時半スタートの最下位の池田勇太(さすが!最終日は66で回った)から全出場選手のティーショットを見た。10分おきに合計10組がスタートしていった。

 各プロが打つたびに「ナイスショット!」の声が上がるが、東北福祉大の松山英樹が打ったときだけは「あ~~~」。
 全体に思ったより、ゆったりとしたスイング。マン振りが目立つのは小田孔明と石川遼の二人だけだった。


 石川遼が登場したのは、池田スタートから1時間半後。赤と白の“ジャパンルック”で登場。同じトップでスタートする谷口徹が赤と黒でまとめていた。
 見た目だけでなく、ゴルフも好対照だった。
 堅実な谷口と、ドラマチックな石川。

 石川遼は3番でロングパットを沈めガッツポーズ。谷口がワンパットで入れそうな距離につけていただけに、勝負強さが光った。

 圧巻は5番ミドル。ティーショットを左に曲げボール崖の下。間近で見ていた。
 慌てず騒がず。ほかの二人がグリーンオンするのを見届けてから、崖下に下りてきて、上からしっかりボールを叩くと低い球が木々の間を抜けグリーンへ。リカバリーショット成功でパー。

 6番ロングは2打目グリーンオーバー。3打目。至近距離だったが、ふわっとボールをあげてピンそばに落とす。石川は小技がとてもうまい。それがリカバリーで生きる。

 石川はティーショットを普通に打てば、きっと優勝も簡単なのではないかと思うほどアイアンのショットがうまいが、ティーショットは最初は左、後半は右に飛び、安定しなかった。でも、思い切り振る。安定しないから思い切り振るのをやめるのではなく、思い切り振っても安定した球が打てるように、“実戦練習”をしているのだろう。
 優しい日本のコースは練習。見ているのは海外、のような気がした。

 ティーショットはいつも谷口を30ヤードくらいオーバードライブしていた。しかし安定しない。安定しなくてもなんとかリカバリーできてしまう。

 そんな感じで、6番までは谷口と互角の戦いだった。

 谷口はまったく派手さはないのだが、ティーショットはフェアウエーど真ん中。2打目をぴたりとグリーンに乗せる、という感じのゴルフだった。先に流れが来たのは谷口。7番、8番で連続バーディーで石川に2打差をつける。

 石川は谷口よりはピンに寄らないことが多く、距離のあるパットばかりだったが、いつも本当に惜しい。早いうちに、2つくらいのパットが入っていれば流れは変わったのではないか。石川はパットも、ものすごくうまい。

 ポイントは10番ミドル。やはりティーショットを左に曲げ、崖下からの一打。今度は近くで見られなかったので詳細は分からないが、木に当てて、3打目も崖近く。これをうまくオンしたのだが、惜しくもパーを逃がす。
 これで谷口と3打差。

 12番ミドルで2打目をピンそば1mにつけ、2打差に戻し、追い上げムードに。
 ところが13番で、またまた左に曲げ林の山の中に。2打目は出すのが精いっぱいだったが、3打目ピンから1.5mにつけてパー。リカバリーにエネルギーを費やし、追撃できない感じだった。

 勝負は14番ミドル。谷口が2打目をピンそばにつけ先にバーディーを取ると、これ以上離されてはいけない石川は勝負に出る。パットが大きくオーバー。返しも入らずボギー。このホールで4打差となり、勝負あった、という感じだった。

 12番あたりまではギャラリーも石川の優勝のわずかな望みをかけていたのだろう。「遼君がんばれ」の声援が多かったが、14番以降は判官贔屓に変わってきた。

 17番ロング。石川の3打目のアプローチはピンに当たるが跳ね返り、イーグルを逃がす。しかし、バーディーで単独3位を確実にする。決して調子は良くなかったと思うが、最後までギャラリーをわかせる。

 問題は谷口。自分とは対照的なゴルフの石川に対し、ボギーなしの堅実なゴルフを続けてきたが、18番、素人でも入りそうな勝利のパーパットを外し、プレーオフに。結局藤田に敗れた。堅実なゴルフ同士だと藤田の方が上手だ。

 石川を間近で見たが、本当に若い。自分の子どもより若いのだ。
 他のプレーヤーが打つ時は、例えば急斜面の上に立ちボールの行方を見る。6番ではパクのボールが右に行ったとき、「ファー」と大声を上げた。
 マナーが良いし、ミスをしても淡々とプレーを続ける。一生懸命さが伝わってきた。

 石川の追っかけは大変だった。結局、食事も取れないまま、ずっと山の斜面やカート道をジョギングした。そうしないと2打目を見られないのだ。
 異様に込んできた17番を除いて、石川のティーショットからパットまですべて見た。17番は2打目、3打目を見て、18番に行った。最後のティーショットを見るためだ。
 
 山登りに行った後のように疲れたが、石川遼を追った1日は楽しかった。
 ゴルフというものはミスを最小限にするとスコアが良くなるスポーツだと思う。アマチュアのゴルファーはそれでいいと思う。
 しかし、プロは、どこまでもドライバーを飛ばしてほしいし、我々がいつも苦労する林の中では、スーパーショットを見せてほしい。 
 谷口はベテランらしい味のあるゴルフを見せてくれたが、石川の「未完の大器」とも言えるゴルフは実に楽しかった。

 年甲斐もなく、やはり「石川遼が目標」と思った。

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