生まれて初めての茶会―石州連合会第28回茶会
20日開かれた「石州連合会第28回茶会」に参加した。良く知られている千家とは違う流派の武家茶道。茶会に出席するのは初めてで、その違いは分からなかった。しかし、気持ちの良い季節に、心が洗われるようなお茶の世界を体験し、すっかりお茶が好きになった。
「石州連合会第28回茶会」は片桐石州ゆかりの各流派が集う茶会。石州の弟子である怡渓完悦和尚が開山した世田谷区北烏山4-30-1の高源院で開かれた。
閑静な寺町通りにある高源院。
池には弁天堂がある。
9時半から始まった奠茶(てんちゃ)。
仏前にお茶を献上する儀式だ。ちなみに、神前に献上する儀式を献茶という。
友人の親友のお父様が、茶道石州流片桐宗猿派の掘之内宗丘氏。
片桐宗猿(かたぎり そうえん)は、江戸時代末期の旗本。井伊直弼の師匠として有名だ。
堀之内氏にいろいろうかがった。
本日の茶会は「真・行・草」の3つのスタイルが楽しめると言う。奠茶は、台子を使うなど、格式が高い「真」。その対極に位置し、極めてシンプルなのが小間の「草」、両者の中間に位置するのが「行」。
真の次に、「行」の書院での濃茶の茶席に参加した。
古閑堂派の野ヶ山宗弥さんが場を仕切る(お点前は別の方)。
何もかも初めて。とりあえずサトウサンペイの『ドタンバのマナー』(昭和57年発行)で、茶碗の持ち方などを学んで臨んだが、まだまだ、いろいろ覚えなければならないことがあった。
扇子は閉じた状態で、挨拶をするときに前に置く。懐紙(かいし)はいろいろな使い方をする。
出された菓子を取り分ける際に、客が皿代わりに用いる。束のままで折り目のある側を手前にして使う。
また、薄茶では、飲み終わった後に茶碗の飲み口を指でぬぐい、その指を懐紙で清める。濃茶の場合は、茶碗の飲み口を直接、細かく折り畳んだ懐紙でぬぐう。また、菓子を食べきれない時は、懐紙に包んでしまう。
これらの作法は香道の先生であるKさんに教わった。OJTである。
お点前の準備に大忙しの水屋。
点心。とてもおいしかった。
昼食の時にも掘之内宗丘氏から、いろいろ話を聞いた。
濃茶は抹茶のなかでも特に贅沢なお茶。30年前後の古木の新芽から作るからだ。どろりとしているから茶碗に残すことが多いが、「森羅万象」が詰まっているから、残さず飲まなければいけないといった茶人がいるそうだ。
石州派は城の数だけ派がある。個性を尊重した結果、各地で、いろいろな派が生まれた。
井伊直弼の「茶湯一会集」をまず読んでほしい。石州流のことが良く分かる。
次に参加した茶席が、「草」の小間(薄茶)。森川宗悦さんが取り仕切る。
風炉に炭を入れ準備。
にじり口のある茶室。
イメージ通りの茶室。
実は正座が一番つらかった。あぐらでもよいと言われたが、お客が多いと、場所をとるあぐらは申し訳ない。
最後は、本堂一席(薄茶)。堀内美水さんが仕切る。
いろいろなスタイルのお茶を体験。脚はしびれたが、心もしびれた。
自分でもお茶、点ててみようかと思う。
井伊直弼も読まなければ。
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