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西山昭彦著『好きなことで70歳まで働こう!』(PHP文庫)

Sukinakotode70saimadehatarako
好きなことで70歳まで働こう!

 西山昭彦著『好きなことで70歳まで働こう!』(PHP文庫、2012年3月19日発行)を読んだ。
 
 「日本企業は、平等を重んじる。特に、定年に関しては厳格で、技術や顧客を持っていても、ほとんど一律に適用する。残れても、社員ではなくなり、給料も待遇も大きく低下する。まだ通用する高いスキルの対価は払われない」。

 「今後ますますわが国の労働人口の減少が見込まれ、高齢者、主婦の労働市場への参入を増やすことが社会的に求められている。このうち、定年後のサラリーマンの雇用は、段階的に年金支給年齢が引き上げられることにより、少しずつ増えると予測される。特に、工場や店舗など現場で働く人は雇用延長の対象になっていくと見られる」「しかし、管理職等の定年後の働き方の選択肢はなお少なく、雇用延長または再雇用で勤務する人の満足度も高くない。その社会的活用を図るには、新たなモデルが必要である」。

 「45歳を越すと、組織のピラミッド維持の点から多くの人は居場所が少なくなる、役職の上限に到達した人も多くなる」「しかし、この45歳こそ、60歳以降働くための分岐点である」「残された時間を有効に使って、定年後会社を離れて70歳まで働く専門スキルと事業プランを作りはじめる時期である」。

 「勝負は定年後、組織に守られたサラリーマンを終えた後にくる」。

 タイトル、「はじめに」を読み、「その通り!」とうなずく。定年を境に下り坂を下りるのではなく、まさに自分の好きなことで生きていきたいと思う。

 第一章の次の一文にも共感した。
 「70歳まで働くメリットは、定年後だけにあるわけではない。会社を辞めた後を視野に入れることで、定年前の現役時代もまた別の意味を持つようになってくる」「会社に勤めている間に、会社の内外で準備を進めるのだ。会社で今頑張っている仕事も、今後の自分のために役立つ経験になるだろう」。

 第三章「70歳まで働ける人」の法則
 法則1 体力アップに努めている
 法則2 「特権」を失っても割り切れる
 法則3 いくつになっても好奇心が旺盛
 法則4 年下に対しても腰が低い
 法則5 新たに何かを「学ぶ」ことが好き
 法則6 「逆算」して行動する
 法則7 現役時代は目の前の仕事に奮闘
 法則8 現役時代から人脈づくりを意識
 法則9 会社の看板なしでも「受注力」がある
 法則10 「会社・人への恩返し」「社会貢献」「好きなこと」で仕事を選んでいる

 すべて、シルバーカンパニーへの取材や、60歳を超えても元気に働き続けている人たちからの取材に基づいているだけに、重みのある法則だ。

 第五章 70歳まで働くために45歳からやっておくべきこと
 
 「45歳は、サラリーマン人生の中間決算をするときである」。
 「会社から距離を置かれた45歳こそ、生涯現役を考え、そのために努力の方向性を変える絶好の機会なのだ」。
 「40代以降、ポストから遠ざかっていく。さらに定年後を考えれば、必要なのはプレーヤーとして、いかにプロスキルを持ってほかの社員と差別化するかである」。

 「発表する、創造する、教えるという段階になったときに、初めてプロになる」。

 「ミドル時代から情報発信をしていくことは有効だ」。

 「定年に向けて、モノを徹底的に減らし、身軽にしていく」。

 「自分でも家計とは別に個人の会計=個計を持つべきである」。

 「大事なのは、会社に依存しない『フリーで対等な関係』を立ち上げていくことである」。


 45歳を過ぎたら、手に取ってみるべき本である。
 

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久々にのびのび楽しめたゴルフ――新東京ゴルフクラブ(茨城県坂東市)

 K先輩が主宰する親睦会のコンペが新東京ゴルフクラブ(茨城県坂東市弓田3377、0297・35・0711)であった。手首を痛めたことがきっかけですっかり狂っていたゴルフ。先日、伊香保カントリーでのS師匠のアドバイスでゴルフはのびのびやろうと思ってから初めてのゴルフ。しかも、手首の痛みはほとんどなくなった。

 コンペ自体を練習と思い、失敗を恐れず、のびのびゴルフをした。

Shin_tokyo001
 新東京ゴルフクラブ。練習場は、鳥かごだったが、アプローチ練習場(芝生広場)があったのがありがたかった。アプローチ練習場にグリーンはいらない。こんな広場でいい。

 新東京ゴルフクラブはレギュラーでアウトが2983ヤード(パー444343644)。パー6と言うのが珍しい。
 インが2961ヤード(パー344534445)。距離が短めな分、コースは落とし穴がいっぱいだった。

Shin_tokyo003
 2番にさっそく落とし穴。パー4だが、230ヤードしかない。しかし、グリーンを狙うと、左正面の林に吸い込まれるOBの危険大。前の組の二人がOBだった。
 この場は4番のユーティリティーで打ったが、グリーンすぐ手前に。パーが取れた。

 7番ロングパー6の罠に引っ掛かってしまった。パー6。普通のロングより1打余計に打たなければならない。つい、ティーショットで距離を狙ってしまう。ところが、正面は恐らく250ヤードくらいしかなかったのではないだろうか。好調のティーショットがなんと、飛びすぎて、2連続OBに。

 12番は正面が230ヤードほど。左ギリギリを狙わないと危険なのに、またもやドライバーを選び、またもやティーショットが飛びすぎて、2連続OB。

 この日はアプローチでも2度オーバーして2回OB。結局6回もOBを打ってしまった。

 しかし、全体では、「失敗を恐れない。力まない」ゴルフができて、楽しかった。

Shin_tokyo002
 アウトの成績。+1+0+3+0+0+2+4-1+2=+11で47。

 8番のバーディーはOB連発の後。しっかりドライバーを打
つことができ、アプローチもしっかりショット1Mにつけ1パット。

Shin_tokyo005
 インの成績。
 インは11番が池を埋める工事中で、修理地に出たり入ったりしているうちにすっかり調子が狂ってしまった。
 午前中のような気持ちで臨めず、ダブルボギーペースに。

 インの成績は+1+2+2+3+0+5+2+2+2=+19で55。

 スコアは102と平凡だったが、かつてのドライバーの勢いは復活したのがよかった。

 ドライバーはしっかり捻転しなければいけない。捻転不足だとボールは左に飛ぶことが多い。しっかり捻転しても、フォロースルーをしっかりとらないと、右に押し出されるようなボールになる。そんなことを考えながらドライバーを打ち、16番、17番はミスショットをしてしまったが、最後に重いどおりの打ち方ができた。

 18番、ドラコンホール。バックスイングからフォロースルーまでしっかり打てた。距離が伸び、270ヤード飛び、見事ドラコン賞。

 パットもよかった。
 「多少オーバー気味に打とう」と思ってしっかりパットを打った。この日は「OK」なしだったが、18ホール中1パットが9ホール。3パット以上はなかった。
 パットはアウトが122112211。インが212112221。

 パットは慌てず、ゆっくり打ったのが良かったと思う。

 ミスが多かったのがアイアン。力が入り過ぎ、しかもテンポが速くなり、左に引っ張ったり、低いライナーを打ってしまうなどのミスが出た。

 次回は慌てず、力みもなくして、さらに、のびのびやりたい。

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SAKE bistro W by 夢酒(東京・霞が関、居酒屋)

 SAKE bistro W by 夢酒(東京都千代田区霞が関3-2-6 東京倶楽部ビル1F、03・3501・1812)に行った。日本酒のおいしい店。だが、ビール、ワインもあるし、これらに合うつまみも多い。日本酒にこだわりながら、どんなお酒も飲める。

Sake_bistro_w000
 各地の日本酒が飲める(クリックすると大きな画像で見られます)。

Sake_bistro_w002
 突き出し。

Sake_bistro_w003
 与那国島の「蔵盛さんちの塩」を使った「厚切りカツオ拘り塩で!」(650円)。

Sake_bistro_w004
 木桶仕込みの「下総醤油」で楽しむ「鮮魚の盛り合わせ」(840円)。

Sake_bistro_w005
 鎌倉野菜の農園サラダ(650円)。

Sake_bistro_w006
 日本酒はワイングラスで。

Sake_bistro_w007
 鰆の吟醸味噌漬け焼き(580円)。

Sake_bistro_w008
 サッカーの試合も観戦できた。

Sake_bistro_w010
 蟹たっぷり炒飯(980円)。

 この店の人気ナンバーワンはイベリコ豚の炭焼きグリル、2位がBISTROハンバーグ。
 今回は和食中心に注文したが、洋食一辺倒でも楽しめる。

 ランチが11:00~14:30
 ディナーが17:00~23:00(月~金)、16:00~22:00(土曜日)

 日曜日・祝日定休。

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怖いようなバカヅキ――哲也@東風荘

嘘のようなツキで圧勝。


その1 よく上がれた。


その2 よくテンパった。振り込まなかった。


乗ってきた。ハネ満。


乗り乗り、倍満。


仕上げのハネ満。

===== 哲也@東風荘 124卓 開始 2012/05/22 22:49 =====
持点27000 [1]ゆたか@ R1996 [2]薬師神晃 R1817 [3]フーテンの中 R1822 [4]すすむぽん R2031
東1局 0本場(リーチ0) フーテンの中 7800 ゆたか@ -2600 薬師神晃 -2600 すすむぽん -2600
40符 三飜ツモ 中 リーチ 門前清模和
[1西]1m2m3p5p7p9p1s6s8s東南西中
[2北]3m5m8m9m2p5P8p3s7s8s西北発
[3東]1m8m1p2s5s6s9s南西白発中中
[4南]1m3m6m9m4p5P7p9p3s6s西北白
[表ドラ]5m [裏ドラ]6m
* 3G3m 3d西 4G白 4d北 1G北 1d6s 2G6m 2d西 3G8p 3d1p 4G8m 4d西 1G4m 1D4m
* 2G発 2d北 3G中 3d南 4G2p 4d9m 1G8p 1d8s 2G6s 2d2p 3G6p 3d8m 4G5m 4d8m
* 1G1s 1d5p 2G2s 2d8p 3G5s 3d9s 4G東 4D東 1G1s 1d3p 2G6m 2d9m 3G1s 3d白 4N
* 4d3s 1G9s 1d南 2G7m 2d3m 3G5s 3d発 4G4m 4d6s 1G5p 1d北 2G2p 2D2p 3G8p
* 3d6p 4C7p5P 4d9p 1G9s 1d東 2G4p 2d発 3G6p 3D6p 4G5m 4d1m 1G7s 1d西 2G東
* 2d発 3G2m 3R 3d6s 4G5s 4D5s 1G7p 1d9s 2G8m 2d東 3G1m 3D1m 4G2m 4d6m 1G8s
* 1d5p 2G南 2D南 3G東 3D東 4G6m 4D6m 1G4p 1D4p 2G1p 2D1p 3G3s 3A

東1局 1本場(リーチ0) 薬師神晃 1500 フーテンの中 500 ゆたか@ -1500 すすむぽん -1500
流局
[1西]4m5m8m1p3p7p9p5s6s7s8s9s北
[2北]3m8m1p3p9p9p4s7s南南南西西
[3東]1m1m3m9m3p4p8p1s6s9s白発中
[4南]4m6m9m4p5P8p1s2s2s4s7s東白
[表ドラ]2p5p5s [裏ドラ]5m東8p
* 3G9m 3d9s 4G3m 4d9m 1G西 1d北 2G4p 2d7s 3G9m 3d1s 4G5s 4d1s 1G5P 1d西 2N
* 2d4s 3G2p 3d8p 4G9s 4d東 1G南 1d8m 2G8s 2D8s 3G5p 3d白 4G北 4d白 1G1s
* 1D1s 2G9p 2d8m 3G2m 3d発 4G6m 4d北 1G3p 1d南 2K南 2G6m 2D6m 3G3m 3d中
* 4G8m 4d8p 1G6s 1d9s 2G9s 2d3m 3G中 3D中 4G1p 4d7s 1G白 1d1p 2G2m 2D2m
* 3G3s 3D3s 4G4s 4d1p 1G東 1d9p 2K9p 2G8p 2d9s 3G3s 3D3s 4G8p 4d9s 1G2s
* 1d東 2G5p 2d1p 3G2m 3R 3d6s 4G5m 4d2s 1G3s 1d白 2G東 2d8p 3G西 3D西 4G北
* 4d8p 1G7m 1d3s 2G7m 2D7m 3G8s 3D8s 4G中 4d2s 1G発 1d2s 2G6s 2D6s 3G5m
* 3D5m 4G白 4d北 1G3s 1D3s 2G2p 2d東 3G6p 3D6p 4G東 4d白 1G7m 1d発 2G発
* 2D発 3G7s 3D7s 4G8m 4d東 1G1s 1D1s 2G発 2D発 3G6m 3D6m 4N 4d4s 1G2p 1d7m
* 2G中 2D中 3G7p 3D7p 4G1m 4d中 1G7m 1d7m 2G7p 2D7p 3G6p 3D6p 4G5m 4d4s
* 1G5s 1d7m 2G8s 2D8s

東1局 2本場(リーチ1) すすむぽん 3700 ゆたか@ -500 薬師神晃 -500 フーテンの中 -1700
30符 一飜ツモ 白
[1西]1m2m2m8m9m2p7p3s4s東南北中
[2北]3m6m7m6p9p1s6s7s8s9s南北白
[3東]3m4m5m9m2p3p8p2s3s8s東南西
[4南]4m7m9m1p4p9p2s6s南白白発中
[表ドラ]北 [裏ドラ]7m
* 3G7s 3d西 4G4m 4d南 1G発 1d南 2G5m 2d南 3G4s 3d南 4G3s 4d9p 1G2s 1d中
* 2G9m 2d9p 3G7m 3d東 4G7s 4d1p 1G1m 1d発 2G3s 2d白 4N 4d発 1G9s 1d東 2G1p
* 2D1p 3G5p 3d8p 4G5m 4d中 1G5P 1d9s 2G9p 2D9p 3G5m 3d5p 4G西 4d4p 1G8s
* 1D8s 2G7m 2d9s 3G8m 3d8s 4C6s7s 4d西 1G中 1d2p 2G1s 2d9m 3G1m 3D1m 4G発
* 4D発 1G8m 1d中 2G8m 2d3s 3G発 3d7s 4G8p 4D8p 1G4p 1d7p 2G5p 2d北 3G9p
* 3D9p 4G1s 4d9m 1G3p 1d9m 2G3m 2d1s 3G2p 3d発 4G6s 4D6s 1G2s 1D2s 2G6p
* 2d1s 3G5s 3d2p 4G4s 4d1s 1G8s 1D8s 2G7p 2d8m 3G4p 3R 3d5s 4G9s 4D9s 1G8p
* 1d1m 2G6m 2d6p 3G白 3D白 4G4m 4d7m 1G1m 1d1m 2G6p 2d6p 3G東 3D東 4G6s
* 4D6s 1G7p 1d1m 2G3p 2D3p 3G4s 3D4s 4G3m 4A

東2局 0本場(リーチ0) フーテンの中 12000 ゆたか@ -3000 薬師神晃 -3000 すすむぽん -6000
ハネ満貫ツモ 平和 リーチ 一発 門前清模和 ドラ2
[1南]3m6m8m8m9m6p6s7s7s8s9s東発
[2西]1m4m4m6m1p9p3s3s3s4s4s9s中
[3北]5m7m7m1p2p3p5s6s東南南北白
[4東]1m2m5m6m7m3p4p8p西北北北中
[表ドラ]西 [裏ドラ]9p
* 4G6p 4d西 1G白 1d発 2G1p 2d1m 3G3m 3d東 4G8p 4d中 1G9m 1d白 2G8p 2d9s
* 3G9p 3d白 4G5m 4d2m 1G3m 1d東 2G南 2D南 3G西 3d9p 4G8s 4d1m 1G5p 1d9m
* 2G1s 2D1s 3G5P 3d北 4G4p 4d8s 1G5P 1d9m 2G2m 2d中 3G2s 3D2s 4G9s 4D9s
* 1G6s 1d9s 2G7s 2D7s 1N 1d6p 2G3m 2d9p 3G4s 3d南 4G9p 4D9p 1G4p 1D4p 2G5p
* 2d8p 3G2s 3d南 4G6p 4d3p 1G5s 1d6m 2G白 2D白 3G中 3d2s 4G7p 4d7m 1G9p
* 1d5s 2G2s 2d5p 1N5P5p 1d8s 2G発 2D発 3G6m 3d中 4G2p 4D2p 1G1p 1D1p 2G1s
* 2D1s 3G4m 3d7m 4G7p 4d北 1G9m 1D9m 2G2p 2D2p 3G東 3D東 4G3p 4d6m 1G8s
* 1D8s 2G5s 2d3s 3G西 3R 3d5P 4G2m 4d3p 1G1s 1d9p 2G7p 2d2s 3G8m 3A

東3局 0本場(リーチ0) フーテンの中 16000 ゆたか@ -8000 薬師神晃 -4000 すすむぽん -4000
倍満貫ツモ 断ヤオ 平和 一盃口 リーチ 門前清模和 ドラ5
[1東]1m3m6m8m9m1p2p2p4p9p5s南白
[2南]2m6m7m9m3p5p6p7p9s東南北発
[3西]3m3m4m6m4p4p7p4s8s9s南西北
[4北]1m4m5m6m9m6p7p9p1s5s7s南北
[表ドラ]4p4s [裏ドラ]6s南
* 1G北 1D北 2G3p 2d北 3G5m 3d北 4G1m 4d1s 1G8m 1d南 2G中 2d南 3G5p 3d南
* 4G6s 4d9m 1G1p 1d9p 2G7m 2d9s 3G1s 3D1s 4G西 4d南 1G7m 1d白 2G3s 2d中
* 3G4m 3d9s 4G白 4d西 1G2s 1D2s 2G2m 2d発 3G1p 3D1p 4G7p 4d白 1G東 1D東
* 2G4s 2d東 3G1p 3D1p 4G7s 4d北 1G8s 1D8s 2G中 2D中 3G6s 3d西 4G7s 4d9p
* 1G2p 1d5s 2G発 2D発 3G1s 3D1s 4G1s 4D1s 1G2p 1d1m 2G9p 2D9p 3G6p 3d6m
* 4G2m 4d7p 1G9m 1d3m 2G8p 2d9m 3G4p 3d8s 4G西 4D西 1G発 1D発 2G8s 2D8s
* 3G5s 3d7p 4G中 4D中 1G1m 1D1m 2G8m 2d7m 3G8p 3R 3D8p 4G6p 4d6m 1G8m 1K2p
* 1G4m 1D4m 2G7m 2d8p 3G発 3D発 4G2s 4d1m 1G6s 1d1p 2G東 2D東 3G5m 3A

東4局 0本場(リーチ0) フーテンの中 12000 ゆたか@ -12000
ハネ満貫ロン 断ヤオ リーチ 一発 ドラ3
[1北]1m2m7m2p4p9p3s7s7s東東南中
[2東]6m7m9m5P8p9p1s2s4s7s北白発
[3南]2m3m4m6p7p7p5s6s6s8s北白中
[4西]4m5m7m1p3p5p6p4s6s8s東西発
[表ドラ]8s [裏ドラ]北
* 2G5s 2d北 3G8s 3d北 4G9p 4d発 1G南 1d9p 2G白 2d発 3G4s 3d白 2N 2d9m 3G8m
* 3d中 4G8m 4d9p 1G2m 1d2p 2G1m 2D1m 3G1p 3D1p 4G北 4d東 1N 1d中 2G6s 2d1s
* 3G2s 3D2s 4G3m 4d北 1G3m 1d4p 2G1m 2D1m 3G発 3D発 4G9s 4d西 1G中 1D中
* 2G3m 2D3m 3G8s 3d8m 4G3s 4d9s 1G6m 1d3s 2C2s4s 2d9p 3G8p 3R 3d7p 4G3p
* 4d1p 1G南 1d7s 3A

---- 試合結果 ----
1位 フーテンの中 +62
2位 薬師神晃 -7
3位 すすむぽん -17
4位 ゆたか@ -38
----- 124卓 終了 2012/05/22 23:01 -----

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国士無双

 1000圓を切りそうな不調だっただけに、うれしい役満。

Tetsuya_kokushi20120522

===== 哲也@東風荘 123卓 開始 2012/05/22 01:02 =====
持点27000 [1]美羽羅 R1972 [2]フーテンの中 R1818 [3]amuza4 R1914 [4]ぶるてりあー R1900
東1局 0本場(リーチ0) ぶるてりあー 1500 美羽羅 -700 フーテンの中 -400 amuza4 -400
40符 一飜ツモ 場風
[1東]3m7m1p2p8p8p8p9p4s6s南西発
[2南]1m3m5m6m8m9m3p5P9p4s7s南北
[3西]1m2m3m4m8m1p3p7s9s9s南中中
[4北]4m6m8m1p1p6p9p1s1s3s6s東白
[表ドラ]中 [裏ドラ]6m
* 1G8s 1d西 2G1s 2d9p 3G4p 3d1p 4G9s 4d9p 1G2m 1d南 2G7s 2d北 3G2s 3d南
* 4G東 4d9s 1G2m 1d9p 2G6p 2d1s 4N 4d6s 1G5s 1d発 2G東 2d南 3G1m 3d2s 4G9m
* 4d3s 1G9s 1d7m 2G6p 2d東 4N 4d6p 1G3m 1d2p 2G7p 2d3p 3G7s 3d8m 4G7m 4d白
* 1G3p 1D3p 2G6m 2D6m 3G7p 3D7p 4G5m 4A

東2局 0本場(リーチ0) ぶるてりあー 3600 美羽羅 -3600
40符 二飜ロン 断ヤオ ドラ1
[1北]2m4m7m9m2p8p2s2s6s東西西北
[2東]3m7m8m1p3p4p6p9p9p5s7s9s中
[3南]1m1m3m7m8m9m8p2s5s7s8s8s南
[4西]2m4m6m1p2p3p8p1s4s5s6s発中
[表ドラ]8p [裏ドラ]8s
* 2G2m 2d1p 3G9m 3d南 4G北 4D北 1G3s 1d北 2G北 2D北 3G4m 3d2s 4G2m 4d発
* 1G6m 1d9m 2G9s 2D9s 3G発 3D発 4G8s 4d中 1G白 1D白 2G4s 2d中 3G西 3D西
* 4G4s 4d1s 1G5s 1d2s 2G南 2D南 3G1s 3D1s 4G6p 4d8s 1G1s 1d2p 2G1s 2D1s
* 3G中 3D中 4G4p 4d4s 1G6m 1d東 2G3p 2D3p 3G2p 3D2p 4G8m 4D8m 1G7s 1d2m
* 2G2s 2D2s 3G7m 3d5s 4G9s 4D9s 1G9m 1D9m 2G4p 2D4p 3G東 3D東 4G6p 4D6p
* 1G5m 1d8p 2G8p 2d9s 3G東 3D東 4G9s 4D9s 1G中 1R 1D中 2G5P 2d7s 3G北 3D北
* 4G5m 4d1p 1G3s 1D3s 2G7p 2d2m 3G東 3D東 4G1m 4D1m 1G7p 1D7p 4A

東3局 0本場(リーチ0) フーテンの中 32000 美羽羅 -8000 amuza4 -16000 ぶるてりあー -8000
役満ツモ 国士無双
[1西]4m6m6m8m9m5P6p4s6s7s9s9s中
[2北]1m3m8m9m1p8p1s2s南西北白発
[3東]3m9m3p4p7p1s2s5s9s南西発中
[4南]1m5m7m2p4p5p6p9p2s5s東白中
[表ドラ]6s [裏ドラ]中
* 3G7s 3d南 4G2p 4D2p 1G西 1D西 2G4m 2d8p 3G2m 3d西 4G3s 4d1m 1G4m 1d中
* 2G9s 2d4m 3G5p 3d9m 4G7m 4D7m 1G3m 1d9m 2G3m 2D3m 3G5m 3D5m 4G1s 4d9p
* 1G2m 1d4s 2G発 2d2s 3G9p 3d中 4G1s 4d2p 1G8p 1d6m 2G7p 2D7p 3G白 3d発
* 4G8s 4d中 1G6p 1D6p 2G6m 2d8m 3G8s 3d白 4G5P 4d白 1G6s 1D6s 2G白 2d6m
* 3G3p 3d5s 4G5m 4d東 1G北 1D北 2G1m 2d3m 3G4s 3D4s 4G3p 4d7m 1G9p 1D9p
* 2G9p 2d白 3G3p 3d7p 4G北 4D北 1G5s 1d8p 2G7p 2D7p 3G7m 3D7m 4G4p 4D4p
* 1G1m 1D1m 2G中 2d1m 3G東 3d9p 4G2p 4d8s 1G南 1D南 2G東 2A

東4局 0本場(リーチ0) amuza4 500 ぶるてりあー 1500 美羽羅 -1500 フーテンの中 -1500
流局
[1南]6m8m8m9m3p1s3s5s9s南北北発
[2西]5m8m5P5p6p6p8p9p2s2s7s西発
[3北]1m2m3m4m7m2p3p5P6s6s7s9s北
[4東]2m5m6m6m9m2p4p4p7p7p9s東南
[表ドラ]2p [裏ドラ]2m
* 4G中 4d9s 1G8s 1d南 2G8s 2d西 3G1m 3d北 4G白 4d南 1G西 1D西 2G1m 2d8m
* 3G5s 3d7m 4G3s 4d9m 1G8s 1d発 2G4s 2d1m 3G2p 3d9s 4G4p 4d中 1G5m 1d9m
* 2G9p 2d発 3G6s 3d1m 4G9s 4D9s 1G3s 1d9s 2G西 2D西 3G7s 3d1m 4G9p 4d2m
* 1G3m 1D3m 2G中 2D中 3G2p 3R 3d5s 4G4m 4d東 1G1p 1d北 2G南 2D南 3G6p 3D6p
* 4G8m 4d9p 1G7m 1d北 2G3p 2d6p 3G5p 3D5p 4G西 4d2p 1G7m 1d5s 2G東 2d5P
* 3G4m 3D4m 4G1p 4d西 1G6p 1D6p 2G4m 2d5p 3G7p 3D7p 4G4s 4d白 1G3p 1d1p
* 2G東 2d6p 3G1s 3D1s 4G5s 4d1p 1G白 1d1s 2G東 2d8p 3G6m 3D6m 4G9m 4D9m
* 1G8p 1D8p 2G7p 2d3p 3G3m 3D3m 4G1p 4D1p 1G2m 1d6m 2C4m5m 2d7p 3G白 3D白
* 4G1s 4D1s 1G5s 1D5s 2G5m 2d2s 3G9m 3D9m 4G1s 4D1s 1G4p 1d白 2G7s 2d9p
* 3G2m 3D2m 4G8s 4D8s 1G白 1D白 2G9p 2d9p 3G北 3D北 4G8p 4D8p 1G中 1d2m
* 2G2s 2d9p

東4局 1本場(リーチ1) ぶるてりあー 7300 美羽羅 -2100 フーテンの中 -2100 amuza4 -2100
30符 三飜ツモ リーチ 門前清模和 ドラ1
[1南]1m4m6m9m5p7p8p3s5s5s7s白白
[2西]3m7m8m1p3p4p4p9p8s南南西中
[3北]2m6m9m4p5P6p8p2s4s6s南発中
[4東]4m6m1p2p5P6p6p2s7s7s8s西西
[表ドラ]中 [裏ドラ]5m
* 4G9p 4d2s 1G発 1d1m 2G7m 2d8s 3G9p 3d9m 4G9s 4d9p 1G3p 1d9m 2G1p 2d3m
* 3G1p 3d南 2N 2d8m 3G北 3d1p 2N 2d7m 3G3m 3d北 4G7m 4d4m 1G9p 1d発 2G中
* 2d7m 3G1m 3d発 4G2s 4D2s 1G4m 1d6m 2G8s 2D8s 3G8p 3d6m 4G東 4d6p 1G1m
* 1D1m 2G1s 2D1s 3G3m 3d6s 4G9s 4d東 1G2m 1D2m 2G3m 2D3m 3G7p 3d4s 4G8m
* 4d2p 1G東 1D東 2G北 2D北 3G8m 3d2s 4G6m 4d1p 1G5m 1D5m 2G9s 2D9s 3G7m
* 3d8p 4G南 4D南 1G2s 1d5s 2G北 2D北 3G4p 3d3m 4G5m 4d9s 1G3s 1D3s 2G9m
* 2D9m 3G6p 3d9p 4G北 4d7s 1G2p 1d7s 2G2m 2D2m 3G9s 3d4p 2N 2d9p 3G5p 3d9s
* 4G西 4d北 1G5s 1d4m 2G白 2D白 1N 1d4m 2G4s 2D4s 3G8s 3D8s 4G9m 4R 4d5m
* 1G2p 1d2s 2G発 2D発 3G4s 3d1m 4G3s 4D3s 1G1m 1D1m 2G6s 2D6s 3G1s 3d8m
* 4G東 4D東 1G白 1D白 2G5s 2D5s 1N 1d3s 2G7s 2D7s 3G1s 3d7m 4G7p 4A

東4局 2本場(リーチ0) 美羽羅 8600 フーテンの中 -8600
満貫ロン リーチ 一発 ドラ2
[1南]6m8m9m1p2p3p7p2s5s7s9s南発
[2西]3m4m7m8m1p3p4p6p8p1s7s西発
[3北]5m6m4p4p7p7p1s1s4s東西白発
[4東]5m9m1p5p7p8p3s5s8s北北北中
[表ドラ]7p [裏ドラ]7s
* 4G中 4d9m 1G7m 1d南 2G9m 2d1s 3G1m 3D1m 4G5m 4d8s 1G7m 1d発 2G5p 2d1p
* 3G2p 3d西 4G東 4d1p 1G9p 1d2s 2G2m 2d発 3G4m 3d東 4G6s 4d3s 1G6s 1d9s
* 2G3s 2d西 3G白 3d4s 4G4s 4d5p 1G7m 1d9m 2G5P 2d3s 3G7s 3d2p 4G東 4d5m
* 1G3s 1D3s 2G1p 2D1p 3G8s 3d発 4G2s 4D2s 1G南 1R 1D南 2G2p 2d8p 1A

---- 試合結果 ----
1位 フーテンの中 +37
2位 ぶるてりあー +6
3位 美羽羅 -14
4位 amuza4 -29
----- 123卓 終了 2012/05/22 01:16 -----

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村田裕之著『リタイア・モラトリアム―すぐに退職しない団塊世代は何を変えるか』(日本経済新聞出版社)

Retire_moratorium
リタイアモラトリアム

 村田裕之著『リタイア・モラトリアム―すぐに退職しない団塊世代は何を変えるか』(日本経済新聞出版社、2007年8月24日発行)を読んだ。

 第一部 リタイア・モラトリアムとは何か

 リタイア・モラトリアムとは村田氏の造語だ。
 「60歳で一旦定年退職した後も、再雇用されて働き続ける人が増えている。だが、こうした人たちの多くは、給料が半減し、役職も外され、年下の上司や同僚との心理的葛藤を抱えながら、年金の満額支給など経済的に支障のない時期まで職場で過ごそうとしている。私は、このような状態で本当の離職(リタイア)まで過ごす期間を『リタイア・モラトリアム』と呼んでいる」。

 リタイア・モラトリアムにはデメリットも多いが、メリットもあるという。
 「リタイア・モラトリアムの出現によって、・・・・・・不連続な断層のようなリタイア・パス(キャリア・パスに対する筆者の造語。離職までの順序・経歴)が、もう少し連続的で穏やかなリタイア・パスへ変わっていく。というのはリタイア・モラトリアムでは、働き続けながら、自分周辺の同世代の多様なリタイア・パスを横目で眺めつつ、自分のリタイア・パスをいろいろと考えることができるからだ。つまり、リタイア・モラトリアムは、多くの離職予備軍である団塊世代にとってキャリアからリタイアへの『ソフトランディング期間』になる」。

 「リタイア・モラトリアムは、年金満額受領までの辛く屈辱的な『忍耐の期間』では決してない。むしろ、『会社中心生活』から『個人中心生活』に心身ともに切り替えるための『有用な準備期間』として活用できるのである」。
 
 年金満額受給までのこの時期を前向きに捉えている。

 リタイア・モラトリアムの人は、「まず、職場での居心地が悪くなる」。しかし、「業務上の責任・負担がこれまでよりも相対的に軽くなる」。そして「一昔前のように予備知識なしに職場を去るのではなく、職場を去った後の生活イメージを『事前学習』するようになる」。「こうして、職場に居続けながらも、気持ちの中心は何となく『職場を去った後』に向きがちとなる」。

 「一方、自由時間が増えることで、それまで時間の制約でできなかったことがいろいろとできるようになる」「まず、多くの人が取り組むのはスポーツクラブやウォーキング、山歩きなどの『健康維持』のための活動である」「健康維持活動以外で増えるのは『趣味・娯楽』にかける時間だ」。

 「外出機会の増加や活動範囲の拡大により、会社中心のときよりも『知的刺激のある情報インプット』が確実に増えていく」「重要なのは『自分のリタイア・パスをじっくり考える』過程で、こうした『知的刺激のある情報インプット』が増えることが、『現在の職場を離れて、何か新しいことをやりたい』という気持ちを強めることだ」「すると、こうした心理的変化により、自分が何をしたくて、何が向いているのか、の『探索活動』により時間をかけるようになる」「探索活動のための『情報武装』にも時間とお金をかけるようになる」。

 会社に再雇用してもらっている、などと考える必要はないのだ。永年、勤めを果たしたのだから、今度は会社が、次の準備の時間と場所を提供してくれているのだ、と思えばいいのかもしれない。
 村田氏は「定年」や「老後」という考え方自体が、もう古いと言う。

 「『老後にどんな生活がしたいのか』とは、言い換えると、『老後にどういう生き方をしたいのか』だ。ところが、この疑問は、実は『老後』になってから思いついたのでは遅過ぎる。これは本来『老後以前』に熟慮しておくべきことであり、もっといえば、物心ついた頃から考え続けるべき課題といえる」

 「『定年退職イコール老後の始まり』という区切りがもはや消滅したのである」「職場における定年退職を基準に『第一の人生』『第二の人生』と区切って考える時代は終わることにほかならない」。

 「これから必要なのは、定年退職後の『ライフプラン』ではなく、定年退職の有無にかかわらず、自分が一生懸けて追求する『ライフワーク』である」「これから求められるのは、老後の生活資金の工面策を説明するだけの『ファイナンシャル・プランナー』ではない。それより、顧客の後半生におけるライフワーク探しを心底応援してくれる『ライフワーク・ナビゲータ』こそが求められるようになる」。

 ライフワークを探す。とても気分が前向きになる。

 第二部 リタイア・モラトリアムと解放型消費 
 時間解放消費
 ここからが本書の主題である。村田氏は言う。
 「リタイア・モラトリアムがきっかけとなって、団塊世代のライフスタイルが変化する」「それは『解放型ライフスタイル』ともいうべきものになる。そして、このライフスタイルの受け皿となる商品・サービスである『解放型消費』が生まれるのである」。

 「この解放型消費は、通常『時間解放消費』から現れる」「この消費は、まず、老後の『健康不安』や『経済不安』といった、『不の解放型消費』の分野で顕著に現れる」。

 「健康とお金の不安に対して一通り手を打つと、次は平日の自由時間を活用して、フルタイム勤務の頃にはやりたくてもできなかったことに時間を使う『贅沢時間型消費』に向かう」。

 「『不の解消』に手を打ち、贅沢な時間の使い方を楽しんだ後は、これまで世間体や自分の立場を気にしてできなかったことや禁じられていたことをやる『自己表現型消費』に向かう」。

 自分探し消費

 「リタイア・モラトリアムの人は、今の職場を去った後に、いったい何をしようか、何が自分に向いているのかの探索に注力するようになる」。
 もっとも、中高年向けの雑誌やサイトの内容は、「語る、遊ぶ、楽しむなど、趣味情報を中心としたものが大半」。
 ここで欠如しているのが「退職後の団塊世代が、商品・サービスの『使い手』であるだけでなく、『担い手』でもある、つまり『働き手』だという視点だ」。
 「リタイア後にも『遊ぶこと』と『働くこと』とがバランスよくできる方法を知らせてくれるものが望まれている」。

 「情報収集型消費がひととおり行き渡ると、次は『文化体験型消費』に向かう」「芸術作品とは、そもそも、芸術家自身がそうした『自分探し』を生涯し続けて自己表現に挑戦した結果の軌跡である。そうした軌跡はリタイア・モラトリアムの人の心に強く共感する。人は何かに共感したときに心の中からエネルギーが湧き出てくる」。

 「文化体験型消費をある程度楽しんだ人は、次に、『人脈拡大消費』に向かう」「リタイア・モラトリアムは、会社を去った後の自分にとって、本当につきあう価値のある友人・知人との出会いを育む期間になる」。

 一人者消費
 「高齢社会とは・・・・・・『一人者』が増える社会だ。だから『一人でも楽しめる』という価値が、これからの商品開発のカギとなる」。
 「一人者にはペットの保有者も多い。・・・・・・このため、実はペットの保有が、独り者の旅行需要の阻害要因となっている。だから、この阻害要因を取り除く何らかのサービスを提供することで、潜在需要のかなりの部分を実需要にできる」。

 パーソナル・ミッション消費
 「パーソナル・ミッションは、趣味でも娯楽でも仕事でも何でもかまわない。自分の人生の評価軸を会社中心から個人中心に移したときに、改めて自分が本当にやりたいこと、あるいはやるべきことを、自分の評価軸に照らして『自分で判断』して決めるものである」。
 「私が勧めたいのは、株や財テクで個人資産の拡充に走るのではなく、リタイア・モラトリアムのうちに生涯収入を得られるような『仕事』をつくることだ。そのため個人カンパニー『ナノコーポ』をつくることをお勧めしたい」「会社から収入を得ながら、会社のネットワークも活用でき、かつ自由時間の多いリタイア・モラトリアムは、ナノコーポを立ち上げる準備期間として最適といえよう」。

 第三部 リタイア・モラトリアムの後は「脱・リタイア」生活
 「半働半遊」のライフスタイル
 リタイア・モラトリアムの後は、本格的なライフワークの始まりとなる。

 「退職後も余生を送るのではなく、活動的な生活を求めたいという人がアメリカの60代に増えている。その一つが『HOHO(ホーホー)』と呼ばれる新しいライフスタイルだ」。
 「HOHOとはHis Office, Her Officeの略。会社を退職した夫、子育てを終了した妻が、各々のオフィスを家に持ち、自分の得意な仕事で、お金も稼ぎながら、余暇もしっかり楽しむ生活スタイル」。
 「HOHO型ライフスタイルは退職後に急に始めようとしても難しい。誰でもできる仕事ではそれほど稼げないからだ。だから退職前にそれなりの『準備』が必要だ。退職前から自分の専門性を磨き、固定客を持てる水準になるのが望ましい」。

 「日本のシニアの独立・起業が少ない最大の理由は、キャリアのなかで起業の体験をふむ機会が少ないことである」「一方、起業化経験は少ないかもしれないが、『熟練の営業マン』や『契約交渉のプロ』のような一芸に秀でたビジネスマンを含めれば人材の層は厚くなる」「したがって、『起業』のプロとしてよりは『営業』や『交渉』などのプロとしてシニアが活躍できる場を創出することが、シニアHOHOのすそ野拡大につながると考えられる」「大企業でそれなりに事業家実績をあげ、退職を迎えようとしている人材を組織的にプールして、『ベンチャー企業支援隊』として活躍してもらうことが有望である」。

 リタイアメント・コミュニティの終焉
 日本では「老人ホーム」。この業態が、アメリカでは大きく変わっていると言う。

 「シニア先進国のアメリカでも、かつてはシニア住宅といえば、ナーシング・ホーム(Nursing Home)のことを意味したほど選択肢は少なかった。ナーシング・ホームは、専門的な介護なしでは自立して生活のできない人のための施設である」「専門的な介護は不要だが、歩行や衣類の着脱など日常生活の支援が必要な人を介助するスタッフがいる集合住宅が、アシステッド・リビング(Assisted Living )である」「さらに、介護も介助も不要だが、一人暮らしをしたくない人向けの集合住宅がインディペンデント・リビング(Independent Living)である」。

 「三つの住居形態が同一敷地内にひとまとめになったものが、CCRC(Continued Care Retirement Community、継続介護付きリタイアメント。コミュニティ)である」
 「アメリカが日本と異なるのは、国による介護保険が存在しないことだ。シニアは、民間保険会社の高額な長期介護保険に加入するか、加入せずに、必要なときに高額な費用を支払うかのどちらかとなる」。
 「CCRCは、従来のインディペンデント・リビング、アシステッド・リビング、ナーシング・ホームそれぞれ単独では提供できない『継続介護の提供』と『金銭不安の解消』というシニアのニーズに応えて増えてきた」「だが、新規参入が増え、これらのサービスが当たり前になると、入居者のさらなるニーズに応えなければ、市場競争に負けてしまう。その差別化の方向として、ホテルスタイルの高級なもてなしサービスを重視した『ラグジュリー型』と、大学との連携で知的な楽しさの提供を重視した『カレッジリンク型』が登場した」。

 「03年11月、フロリダ州タンパのそばのリゾート地サラソタに、新しいCCRC『グレンリッジ・パーマー・ランチ』がオープンした。・・・・・・これまでのCCRCと大きく異なるコンセプトで作られた全米初の『ライフ・フルフィリング・コミュニティ(LFC)』である」「端的にいえば、現在および近未来の入居者ニーズに対応する内容となっていることだ。つまり、継続介護サービス、ラグジュリーな生活支援サービス、学習機会など全てが含まれ、その質がさらに向上したものになっている」。

 「このLFCの先はどうなるのだろうか。それは、究極、新しいコンセプトの『街』に向かうだろう。これまでの街と大きく異なる点は、人やモノのエイジング(加齢)が高度に考慮された、極めて『エイジング・フレンドリー(加齢にやさしい)』な街だということだ」。

 カレッジ・リンクという『知縁型』ライフスタイル
 「カレッジリンク型シニア住宅とは、大学のキャンパス内あるいはキャンパスからそれほど離れていないところに立地し、大学と連携して運営するものをいう」「運営方法は多種多様で最も多いのは、シニア住宅の運営者であるNPOと大学が提携する形態だ」「何から何まで一方的にサービスを与えられるだけの環境にいると、人は駄目になっていく。カレッジリンク型の良いところは、入居者が学習プログラムで頭を使うだけでなく、学習プログラムの運営や関連スタッフとのコミュニケーションでも頭を使う仕組みになっていることだ」。
 「人生のスタート地点である大学と終着地点のような老人ホーム。一見、相容れないこの二つを結びつけたのがカレッジリンク型シニア住宅だ。アメリカも日本も大家族が崩壊し、核家族が当たり前の社会。そこでは、世代間の交流は断ち切られている。しかし、この断ち切られた交流を復活させるのが『知縁』の力であり、その交流の場がカレッジリンク型シニア住宅なのである」。

 終章で村田氏は、パーソナル・コンピューターの父と呼ばれるアラン・ケイの言葉を引用する。

 「未来を予想する最良の方法は、それをつくることだ」

 本書での提案はどれもつくり出せそうなものばかりだ。何かにチャレンジしたい気がしてきた。

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見えた!金環日食

 見えた!金環日食(画像はクリックすると大きな画像で見られます)。

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 7時33分。

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 同じく7時33分。

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 「自宅から見た」ということで、あえてなじみの電線を入れる。

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 7時34分。

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 7時36分。宝石のついた指環のよう。

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 7時37分。

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 7時38分。宝石二つ。

 三日月の時は太陽観察専用サングラスで見ていたが、金環になると専用グラスではほとんど見えなくなり、肉眼で見た方が良い状態に。やはり肉眼で見たい。「日本の本州で起きる金環日食は129年ぶりで、次に今回の規模で起きるのは2312年」(日経電子版)。

 楽しいショーだった。

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生まれて初めての茶会―石州連合会第28回茶会

 20日開かれた「石州連合会第28回茶会」に参加した。良く知られている千家とは違う流派の武家茶道。茶会に出席するのは初めてで、その違いは分からなかった。しかし、気持ちの良い季節に、心が洗われるようなお茶の世界を体験し、すっかりお茶が好きになった。

 「石州連合会第28回茶会」は片桐石州ゆかりの各流派が集う茶会。石州の弟子である怡渓完悦和尚が開山した世田谷区北烏山4-30-1の高源院で開かれた。

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 閑静な寺町通りにある高源院。

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 池には弁天堂がある。

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 9時半から始まった奠茶(てんちゃ)。

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 仏前にお茶を献上する儀式だ。ちなみに、神前に献上する儀式を献茶という。

 友人の親友のお父様が、茶道石州流片桐宗猿派の掘之内宗丘氏。
 片桐宗猿(かたぎり そうえん)は、江戸時代末期の旗本。井伊直弼の師匠として有名だ。
 堀之内氏にいろいろうかがった。

 本日の茶会は「真・行・草」の3つのスタイルが楽しめると言う。奠茶は、台子を使うなど、格式が高い「真」。その対極に位置し、極めてシンプルなのが小間の「草」、両者の中間に位置するのが「行」。

 真の次に、「行」の書院での濃茶の茶席に参加した。
 古閑堂派の野ヶ山宗弥さんが場を仕切る(お点前は別の方)。
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 何もかも初めて。とりあえずサトウサンペイの『ドタンバのマナー』(昭和57年発行)で、茶碗の持ち方などを学んで臨んだが、まだまだ、いろいろ覚えなければならないことがあった。

 扇子は閉じた状態で、挨拶をするときに前に置く。懐紙(かいし)はいろいろな使い方をする。
 出された菓子を取り分ける際に、客が皿代わりに用いる。束のままで折り目のある側を手前にして使う。
 また、薄茶では、飲み終わった後に茶碗の飲み口を指でぬぐい、その指を懐紙で清める。濃茶の場合は、茶碗の飲み口を直接、細かく折り畳んだ懐紙でぬぐう。また、菓子を食べきれない時は、懐紙に包んでしまう。

 これらの作法は香道の先生であるKさんに教わった。OJTである。

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 お点前の準備に大忙しの水屋。

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 点心。とてもおいしかった。

 昼食の時にも掘之内宗丘氏から、いろいろ話を聞いた。

 濃茶は抹茶のなかでも特に贅沢なお茶。30年前後の古木の新芽から作るからだ。どろりとしているから茶碗に残すことが多いが、「森羅万象」が詰まっているから、残さず飲まなければいけないといった茶人がいるそうだ。

 石州派は城の数だけ派がある。個性を尊重した結果、各地で、いろいろな派が生まれた。

 井伊直弼の「茶湯一会集」をまず読んでほしい。石州流のことが良く分かる。 
 
 次に参加した茶席が、「草」の小間(薄茶)。森川宗悦さんが取り仕切る。
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 風炉に炭を入れ準備。

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 にじり口のある茶室。

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 イメージ通りの茶室。

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 実は正座が一番つらかった。あぐらでもよいと言われたが、お客が多いと、場所をとるあぐらは申し訳ない。

 最後は、本堂一席(薄茶)。堀内美水さんが仕切る。
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 いろいろなスタイルのお茶を体験。脚はしびれたが、心もしびれた。

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 自分でもお茶、点ててみようかと思う。
 井伊直弼も読まなければ。

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村田裕之著『シニアビジネス―「多様性市場」で成功する10の鉄則』(ダイヤモンド社)

Sinior_business
シニアビジネス

 村田裕之著『シニアビジネス―「多様性市場」で成功する10の鉄則』(ダイヤモンド社、2004年5月27日発行)を読んだ。8年前の本だが、読んでみると、その分析、主張は、少しも古びていない。書店で見つからずAmazonで買った。

 まず村田氏は「シニア世代の消費行動は、非常に『多様』であり、シニア市場とは、きわめて『多様性の強い市場』である」ことを指摘する。「この『多様性市場(diverse market)への適応力』をもつことが、シニアビジネス成功の要諦なのである」。

 そして、「シニア・団塊世代の、このような多様な消費行動は、実は今後さらに多様化していく」と予想する。
 「一つは、『経済の成熟化』だ」「モノ余りの時代は、商品の選択肢が多いため、買い手の消費行動も多様になる」。
 「さらに、この消費行動の多様化を促すのが『市場の情報化』である」「買い手が情報機器を使いこなすことで情報収集力が飛躍的に高まる。情報収集力が高まると、自分の求める商品やサービスに関する選択肢が多くなる」。

 「『シニア市場』『団塊市場』という画一のマス・マーケットは存在しない。だから、旧来型のマス・マーケティング的なやり方だと苦戦するのである」。
 「その市場の中身は、高度成長期に見られたような画一のマス・マーケットとはまったく異なる『多様なミクロ市場の集合体』と考えるべきである」。

 この多様な市場に対応する際の手本になるのがアメリカのシニア市場だと言う。
 「日本の特徴は、1980年以降急速に高齢化が進んでいることだ。急速に高齢化が進んだため、急増する需要にインフラ、商品・サービスが追いついていないのが現状だ」「これに比べアメリカは、高齢化のスピードがゆるやかである。このため、たとえばシニア向けの住宅に関しては、1960年代からの蓄積があり、日本よりもかなり進んでいる」。
 「日米双方の経済ファンダメンタルズや経済トレンドには共通点が多い。これを反映してか、シニアのニーズにも共通点がかなり多いのである」。
 「日本人の生活水準がアメリカ人と似ていることと、年金財政が逼迫し、医療費の負担が増加することで、今後は福祉の実態がアメリカ型に近づいていくことを考慮すると、アメリカの事例というのは、日本の近未来市場を映し出す『鏡』と見なすことができる」。

 その後各章で、アメリカでの事例を示しながら、シニアビジネスに取り組む際に必要な様々な切り口を紹介する。
 第一章 「不」の発見者
 「飽和市場には、必ず新たな『不(不安・不満・不便)』が出現する」。
 「日々の営業活動やサービス提供の過程で得られる顧客からのクレーム、不満の声を、単なる顧客のわがままだと思うのか、それとも新しい事業機会だと思うのか。その解釈の仕方が、新しい市場をつくり出せるかどうかの分かれ目になるのである」。

 第二章 商品シーズ編集者
 「小売業は、顧客ニーズに合わせた『商品シーズ編集者』に進化しなければならない。この『商品シーズ編集者』には、①顧客の潜在需要に『共感』するテーマ選定力をもち、②高度な顧客相談対応力をもち、③商品の豊富な選択肢と品揃えを徹底することが求められる」。

 第三章 エイジング・スタイリスト
 「昔に比べ、平均寿命が延びただけでなく、自分を高齢者だと思わない、つまり高齢者意識の薄い『高年齢者』が増えている」「商品提供者は、加齢に伴う不便さを上品なスタイルで解決する智恵をもつ『エイジング・スタイリスト』にならなければならない。そして、この『エイジング・スタイリスト』には『年長者配慮型のマーチャンダイジング』を実践できる力量が求められる」。

 第四章 出張駈込み寺
 「求められているのは、『DIYショップ』ではなく『DIY代行サービス』なのである」『顧客にリピーターになってもらうにはどうすればよいか。最も理想的なのは、顧客に何かニーズが発生した時に、真っ先に相談される関係となること、つまり、顧客に対して心理的に最も近く信頼される『駈込み寺』のポジションになることだ」「これからは『駈込み寺』に駆け込むことができない人が増えていく。だから駈込み寺の機能をもつ人が自宅に出向く『出張駈込み寺』が求められるのである」。

 第五章 プライベート・コンシェルジュ
 「今後さらなる高齢化の進展により、介護が不要でも、自宅で何らかの生活支援を求める年長者は確実に増えていく。そのような人たちが求めるサービスの中身は、介護関連から生活不便解消へ、そして生活を楽しむためのものへと変わっていくだろう」「そのような時代に求められるのは、ごく限られた富裕層だけが対象ではない大衆化された『プライベート・コンシェルジュ』である」。

 第六章 第三の場所
 「単に物理的な場所を確保するだけが目的なら、必要な出費をすればよい。だが、問題の本質はこれまで長い時間過ごしてきた第二の場所である職場がもっていた有形・無形の価値に置き換わる新たな『場』が、受け皿として未整備な点である」。

 第七章 知的合宿体験
 「『知的合宿体験』を生涯学習のプログラムの中に組み込むことで、従来の一方通行方の座学とは異なる、知的刺激にあふれたプログラムとすることができる」。

 第八章 ナレッジ・ネットワーカー
 「旧来型の会社組織ではなく、あくまで自分のやりたいことを、自分サイズの仕事にして、収入を得るスタイルを維持するミニ企業『ナノコーポ(nanocorp)』が増えている」。
 「営業力が弱いナノコーポにとって楽な選択は、特定企業を旦那にすることである。だが、この道を選んだ人には、会社は立ち上げたものの、旦那企業の体のよい『下請け』に甘んじている例が多い」。
 「ナノコーポの営業支援がうまくいく最大の秘訣は、ナノコーポに関する深い背景知識をもつことであった。その背景知識とは、たとえば、ハイテク企業の広告というような特定業界・分野の専門家に関する暗黙知であった」「このような暗黙知をもつ人材は誰か。それは、特定分野でプロフェッショナルとしての経験を積み、職人的な智恵をもつシニアである。だから、このような智恵をもつシニアに『ナレッジ・ネットワーカー』の担い手になってもらうのがいちばんよい」。
 
 第九章 知縁
 「リタイア・コミュニティにおけるゴルフコースや温暖な気候は、もはや退職者にとって優先順位が低い。代わりに、よい隣人関係や知的刺激のある環境が優先順位の上位に挙げられている」。
 「日本の大学は、いま、大きな岐路を迎えている。少子化で生徒が減少し、質の高い学生の獲得競争は、年々激しくなっている。一方、独立行政法人化の動きで、市場原理を導入した合理的な経営を取り入れざるを得なくなっている」「カレッジリンク型シニア住宅は、このような少子化・高齢化・大学経営の合理化という時代の流れに合致しており、多くの関係者に有形無形の利益を生み出すものである」。

 第十章 ゆるやかな大家族
 「高齢の親世帯と子供世帯とが近居することで、同居はしないが親、子、孫の三世代が行動する機会が増える『ゆるやかな大家族』が都市部に増えている」「『ゆるやかな大家族』では、同居せずに互いに一定の距離を置いていることで、むしろコミュニケーション密度が高くなる」。
 「助縁型コミュニティが出現した背景は、居住者が公的施設のように管理されず、有料老人ホームのように高額でなく、シルバーマンション・戸建住宅のように孤立しない生活を望んでいるにもかかわらず、そのような居住形態を提供するサービスが存在しなかったことだ」。

 シニアビジネスの大きな可能性を感じさせてくれる一冊だった。

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岡倉天心著、浅野晃訳、千宗室解説『茶の本』(講談社バイリンガル・ブックス)

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茶の本

 岡倉天心著、浅野晃訳、千宗室解説『茶の本』(講談社バイリンガル・ブックス、1998年3月24日発行)を読んだ。英文で書かれたものを日本語の現代文に訳したせいかもしれないが、とても100年以上前にかかれたものとは思えない。普遍性というより、新鮮さを感じる。
 天心は茶道を日本、中国、欧米の文化を見渡しながら論じている。こまかい流儀の前に、茶道の心を学ぶことができる。

 本書によると、岡倉天心は「明治の評論家、美術史家、思想家、教育家。アーネスト・フェノロサとともに日本の伝統美術の振興、革新に指導的役割をはたす。東洋・日本の思想文化を欧米に伝え、その美術を積極的に海外に紹介した」「代表作『茶の本』は1906年5月、ニューヨークのフォックス・ダフィールド社から出版。ほかに『東洋の思想』『日本の目覚め』(いずれも英文)などがある」。

 西洋の文化にも、東洋の文化にも通じていた天心は、彼我の優劣を論じることなく、文化については普遍的な視点を持つ。当時、西洋文化を「われわれは喜んで学ぼうとはしている」のに対し、西洋側は東洋を理解しようとしていないことにいらだちを持っていたようだ。

 「キリスト教の宣教師は与えるために行く、だが受けようとはしない」「諸君のもっている知識は、行きずりの旅行者たちのあてにならない逸話に基づくのでなければ、われわれの膨大な文献の貧弱な翻訳によるものなのだ」と、西洋側の不明を指摘する。

 そして、こう言うのである。

 「このようにあけすけに物をいうことは、おそらく茶道についての私自身の無知を暴露するものであろう。諸君が言うべく期待されていることだけを口にし、それ以上を言わないというのが、じつに茶道の典雅な精神の要求するところであるからだ。だが、私は、典雅な一個の茶人を気どっているのではない。『新しい世界』と『旧い世界』との相互の誤解によって、すでに多大の被害を蒙っている以上、よりよい理解を促進することに応分の寄与を捧げるのに、何の弁解も要らないはずだ」。

 この心意気が素晴らしい。いま、天心がいてくれたら、と思う。

 以下、ぐっときた天心の茶に関する言葉を引用する。

 「茶には酒のような横柄なところもないし、コーヒーのような自意識もないし、ココアのような作り笑いをしているといった無邪気さもない」。

 「部屋の調子をかき乱す一つの色もなく、事物のリズムを台なしにする一つの音もなく、調和をぶちこわす一つのしぐさもなく、四囲の統一を破る一つの語もなく、一切の動きが単純に自然に執り行われる――こういうのが茶の眼目であった」。

 「『一定』と『不変』とは成長の停止をあらわす言葉に外(ほか)ならない」。
 「教育は、強力な迷妄を維持しようがために、一種の無知を奨励する」。

 「東洋思想に対する禅の独特の貢献は、それが精神的なものへと同等の重要さを世俗的なものへも認めたことであった。禅の主張するところにしたがえば、事物の大いなる相関のなかでは、大小の区別ごときは存在しない、一個の原子が宇宙とひとしい可能性をもっているのだ」。

 茶室(すきや)について。
 「それは詩的衝動を宿すためにつくられた、つかの間の建物であるから、『好みの住居』(好き家)である。当座のある美的要求を満足させるためにそこに置かれ得るものの外には、何の装飾も施されていないという意味では、『空虚の住居』(空き家)である。『不完全なもの』の崇拝に捧げられ、それらを完成するための想像力のはたらきのために、故意に何かを未定のままにしておくという限りでは、『非相称性の住居』(数寄屋)である」。

 「露地すなわち待合から茶室へとみちびく庭の小径は、瞑想の第一段階――自己了解への経過を意味した。露地は外部の世界とのつながりを断ち切り、かくして茶室自体のなかで、心ゆくまで審美主義を楽しみ得るような新鮮な気分を生み出すためのものであった」。

 「茶室は、何らかの美的情調を満足させるために一時そこに置かれるものを除いては、絶対にからである。たまたま何か一つの芸術品がそこへ持ち込まれると、他のものはすべてこの主題の美を引き立たせるように選択され、配合される」。
 「室内装飾のためのいろいろな物は、色彩も意匠も重複しないように選択されねばならない」。

 「傑作というものはわれわれの最美の感情もて奏でられる一種の交響楽である」。

 「いわゆる科学的陳列法のために美的陳列法を犠牲にしたことは、多くの美術館の弊害となっている」。

 「自分自身を美しいものになし得ないうちは、人は美に近づく権利をもたない」。

 「美しいものとともに生きたものだけが、美しく死ぬことができる」。

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御岳山その3 御岳渓谷遊歩道、澤乃井園

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 今日は久しぶりの晴天。多摩川の渓流が美しい。御岳登山をした後もまだ余裕があったので、御岳渓谷遊歩道を歩いて、清酒「澤乃井」の小澤酒造が経営する「澤乃井園」まで行くことにした。

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 御嶽駅から御岳橋を渡り、御岳渓谷遊歩道に入ると、すぐに玉堂美術館があった。

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 玉堂美術館は日本画壇の巨匠・川合玉堂が昭和19年から昭和32年に亡くなるまでの10余年を青梅市御岳で過ごしたのを記念して建てられた。

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 チケットの裏の解説(クリックすると大きな画像で見られます)。

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 枯山水の庭園。

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 途中吊り橋を渡る。

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 川遊びに興じる人たち。

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 渓流を見ながらの散歩は楽しい。

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 玉堂美術館から20分余りで、清流ガーデン 澤乃井園(東京都青梅市沢井2-770、0428・78・8210、営業時間:10時〜17時、定休:月曜日<祝日の場合は火曜日>)に到着。土日祝日限定で開店する居酒屋「さわのすけ」で注文。
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 メニュー。

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 手前の「ままごと屋特製 汲み豆腐」(200円)は絶品。

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 地ビール「さわびー」がうまかった。

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 酒蔵見学(0428・78・8210)は1日4回(11時、13時、14時、15時)。今回は間に合わなかったが、次回は是非、見学したい。

 澤乃井園周辺は美術館、レストランが充実している。
 案内図をもらっておいた。

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(クリックすると大きな画像で見られます)

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御岳山その2 滝と岩を楽しむ

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 武蔵御嶽神社から七代の滝(ななよのたき)に向かう。11時半。

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 どんどん下る。

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 下る。

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 下る。

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 滝の音がしてきた。

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 30分も下ってようやく七代の滝へ到着。

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 大きな岩も。大雨のときにでも流されてきたのだろうか。

 ここで昼食をとる。

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 12時40分七代の滝をあとにする。

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 階段を上る――。

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 根の張り方がすごい。

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 天狗岩へ。

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 この岩を越えないとロックガーデンに行けないと思い、登った。

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 天狗が祀られていた。

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 烏天狗も。

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 ロックガーデンへの道は岩の右側だった。

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 振り返ると、岩自体が天狗の形に見えた。

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 黄緑色の世界。

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 沢沿いの道を歩く。

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 道が分かれるが、綾広の滝方面へ。

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 生まれた場所が岩の上だったから、しかたがない。必死にへばりつく。

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 御岳沢休憩所。

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 綾広の滝。

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 巨大な岩に滝。人が小さく見える。

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 東屋のあるところをUターンする形で右に曲がり――。

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 長尾平へ。14時9分。

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 ケーブルカーの御岳山駅に向かう。

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 御岳山駅に。14時27分。

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 ちょうど30分の発車時刻だった。

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 下山。

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御岳山その1 武蔵御嶽神社まで

 5月4日に久しぶりに山歩きをして、もっと頻繁に歩かないと本格的な山を歩くのはきついな、と感じた。
 Mさんとは近い将来、海外の山を登ろうと話している。そのためにも、ふだんから脚を鍛えなければ――。

 そのためには、敷居の低い、多くの登山者が訪れるポピュラーな山々に行くのがいいのではないか。
 Mさんとは本格的な山に登り、それ以外は“山ガール”などが行くような、どちらかというとミーハーな山に登る。これならできそうだ。
 
 5月12日は、御岳山に登った。『日帰り山あるきベスト100 関東周辺』(JTBパブリッシング、2009年4月1日発行)の一番最初に出てくる山だ。

 「御岳山は手軽にアクセスできる都民のオアシスとして、四季を通じて多くの登山者やハイカーがやってくる山だ。山頂直下までケーブルカーが伸びており、また、いくつもの山道が整備されているため、他の山への縦走起点にもなり、多くのコース設定で歩くことができる」「ここでは初夏から夏に歩きたい森林浴とマイナスイオンをたっぷり感じられるロックガーデンとレンゲショウマ咲く富士峰園地をめぐるルートを紹介」。

 7時44分新宿発の特別快速「ホリデー快速おくたま1号」奥多摩行きに乗る。乗車ホームは登山者でいっぱい。乗り換えなしで奥多摩まで行けるので便利だ。

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 9時前にJR青梅線御嶽駅に到着。

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 西東京バスで「ケーブル下」まで行く。

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 登山者が多いので、バスは次々に来る。

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 10分ほどで「ケーブル下」へ。

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 2分ほど歩くとケーブルカーを運行する御岳登山鉄道の滝本駅(標高407.4m)へ。

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 PASMO・Suicaでケーブルカーの乗車ができることを盛んにアピールしているが、往復で乗るなら往復券(1090円、片道は570円)を買ったほうが安い。

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 御岳山駅(標高831.0m)まで6分。

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 ケーブルカー車体角度は坂の平均勾配に合わせ22度。

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 御岳山駅からの眺望はすばらしい。東京スカイツリーも見える。

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 ここから山頂にある武蔵御嶽神社に向かう。舗装された道のほうが早いが、右の富士峰園地経由で行く。

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 10時スタート。左の階段へ。

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 産安社(うぶやすしゃ)へ。

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 産安社の解説(クリックすると大きな画像で見られます)。

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 産安社。

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 安産杉。

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 安産杉について。

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 安産杉の解説(クリックすると大きな画像で見られます)。

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 子授檜。

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 子授檜の解説(クリックすると大きな画像で見られます)。

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 夫婦杉。

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 夫婦杉の解説(クリックすると大きな画像で見られます)。

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 二本檜。

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 二本檜とは。

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 気持ちのよい山道が続く。

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 富士峰園地経由のルートは正解だった。

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 アスファルトの道に合流。武蔵御嶽神社周辺の鳥瞰図があった(クリックすると大きな画像で見られます)。

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 のどかな風景。

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 分岐を右へ。

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 神代欅。

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 神代欅とは。

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 10時43分、武蔵御嶽神社に到着。

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 パンフレットによると――。
 社伝によれば、創建は第十代崇神天皇と伝えられ、平安時代の延喜式神名帳には、大麻止乃豆乃天神社(おおまとのつのあまつかみのやしろ)として記されており、ふるくより関東の霊山として信仰されて参りました。

 山岳信仰の興隆とともに、中世関東の修験の一大中心として、鎌倉の有力な武将たち信仰を集め、御嶽権現の名で厄除・延命・長寿・子孫繁栄を願う多くの人達の参拝によって栄えました。

 天正18年徳川家康公が関東に封ぜられますと、朱印地三十石が寄進され、慶長11年
大久保石見守長安を普請奉行として社殿を改築、南向きだった社殿を、江戸城守護のため東向きに改めました。人々の社寺詣が盛んになるとともに、御嶽詣も、武蔵・相模を中心に関東一円に拡がり、講も組織され、現在に及んでおります。

 また、日本武尊御東征のみぎり、この地で難を狼により救われたといわれ、以来神社の守しめとして多くの人々の崇敬を集めております。

 明治維新により、御嶽神社の社号となり、更に昭和27年武蔵御嶽神社と改めました。現在の弊殿拝殿は元禄13年に徳川幕府によって造営されたものです。

 狛犬が妙に写実的。
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 それもそのはず。長崎の平和祈念像で有名な彫刻家、北村西望の作だった。

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 宝物殿には国宝も展示されていた。

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 赤糸威大鎧(あかいとおどしのおおよろい)。平安後期の代表的な鎧。畠山重忠が奉納。

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伊香保カントリークラブでラウンド。自分らしいゴルフに戻ろう。

 今年初めてのS師匠、Mさんとの伊香保カントリークラブでのゴルフ。
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 荒れた天気で二度、雷でプレーが中断。雷雲が過ぎ去ると晴れた。
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 スコアも雷雨と晴天、という感じだった。
 イン。0∔2∔1∔2∔4∔3∔2∔1∔2=∔17で53。パット数は222323223。
 OBを打っているわけではないのに∔4といったスコアになる。
 アイアンでミス、アプローチでミス、パットでミス、といった感じで、各ショットでミスを重ねる。
 S師匠に「もったいない」と言われたが、「元に戻した方がいい」と言われたのがティーの高さ。
 左にすくい上げるような当たりが出ていたので、ティーを低くしていたが、ドライバーのクラブのヘッドを地面に当てないように恐る恐る打っており、かつてのような大らかさがないという。

 アウトから元に戻して打った。ミスショットもあったが、何より気持ちがいい。打ち抜く気持ちの良さ。強い弾道が蘇った。

 S師匠は「左がOBでどうしても左に打ちたくないような時だけ、低くすればいい。でも、左に行く最大の原因は腰の回転不足。ろくに腰を回さないで手打ちをすれば誰だって、左に飛ぶ」と言う。

 当てに行くような打ち方がアイアンもパットにも蔓延。全体にゴルフがおかしくなっているという。
 
 アイアンで手首を痛めたことで、すくい上げようという気が強くなっている感じもするとSさん。

 アイアンはボールを打った後、ターフ(芝)を薄く取る打ち方をずっと以前にSさんに教わったが、それに戻した。
 「ワンポイントで打つのは出合い頭という感じでとても難しい。押し出すような感覚で打つ方がいい」。

 この打ち方で、方向性が安定。苦手のフェアウエーウッドもうまく打てた。

 アウトの成績。∔2∔2∔0∔6∔0∔1∔2∔1∔2=∔16で52。パット数は122312222。
 4番はティーショットが会心だったが、2打目オーバーしてOB。しかしハンディキャップ1の5番でパーが取れた。

 ドライバーにせよ、アプローチにせよ、パットにせよ、ミスをするときには手加減して打っている。

 過去3回くらいのラウンドは不本意なラウンドだった。会社人生にたとえれば、個性を捨てて会社に滅私奉公するような窮屈な感じで打っていた。今日は大らかに打てた。 

◇     ◇     ◇

 人生は失敗を恐れず、割と、のびのび生きている。ゴルフになると、とたんに弱気になる。結果がすぐには分からない人生だから結果を恐れず、すぐに分かってしまうゴルフだから、プレッシャーがかかるのかもしれない。

 でも、これから72を目指すわけでもないのだから、もう各ラウンドの数字はどうでもいいのではないか?

 「90切り」「100」みたいな目標も、どうでもいい気がしてきた。

 もう55歳。思い切りのプレーが、あとどれだけできるか分からない。

 1回のラウンドで100前後打つことができる。その一打一打を楽しもう。


 アプローチで、中途半端な一打、どっちつかずの一打を打つのはやめよう。

 パットは、「寄せる」のではなく、「入れ」よう。

 ドライバーは「限りなく遠くに打つ」ことを目指そう。

 アイアンは「落としたいところにピンポイントで落とす」ことを目指そう。

◇     ◇     ◇

 Sさんのアドバイスはわかりやすい。不調に陥ると、いつもSさんに直してもらう。

 過去のアドバイスもまとめておこう。

パットは43cmオーバー目に打てと教わった

新しいウェッジを買って全く調子が狂ってしまった時

アイアンの打ち方に悩んだ時

パットがどうしても曲がる時

無駄なケアレスミスが多いことを指摘された

パットではしっかりフォロースルーをとることを教わった

腰の回転不足、前傾し過ぎのフォームを直してもらう

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丹沢・梅ノ木尾根から大山

 山の師匠Mさんが水戸から埼玉へ。さっそくMさん、もう一人の弟子Oさんと3人で山歩きを計画した。
 3人での山歩きは2009年12月の三浦アルプス以来。

 Mさんの計画書。

丹沢・梅ノ木尾根から大山

 今回の山行は人があまり登らない梅ノ木尾根から大山を目指します。大山山頂には多くの人がひしめき合っているでしょうが、梅ノ木尾根は変化がありなかなか面白いルートです。下山地の広沢寺温泉へは後半単調な林道歩きがあるものの、アルカリ温泉とフーテンの中さんのブログでも取り上げられた「ますや」があります。今回の山行のハイライトは「梅ノ木尾根」と「ますや」です。

【日時・集合】
5月4日(金) 小田急線伊勢原駅北口・日向薬師行きバス乗り場 8時13分集合

※ 小田急線急行 新宿(7:11)→海老名(8:01)→伊勢原(8:11)
この電車かその前の電車でお越しください。
 ※神奈川中央バス 伊勢原駅北口(8:15)発、日向薬師行きに乗車
大山ケーブル行きバスには登山・観光客が大勢並んでいると思いますが、日向薬師行きはそんなに多くはいないはずです。

【コースおよび歩行時間】
 日向薬師→梅ノ木尾根経由・大山→不動尻→広沢寺温泉 約5時間
※ 帰りは広沢寺温泉入口からバスで厚木駅に出ます。

【備考】
 雨の場合は中止にします。前日か当日早い時間に携帯に連絡を入れます。
 伊勢原駅では時間に余裕がないため、昼食などはそれまでに用意してください。
 水場はありませんので、水は多めに持参してください。
 途中で体調悪化(ひざの不調など)の場合は安全なルートで下山します。
 集合時間に遅れるような場合は互いに連絡を取り合いましょう。

 15分発のバスには乗れず、30ごろ発のバスに。終点「日向薬師」で下車。
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 山のほうをみると雲が。

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 天候が悪化する予感。

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 9時過ぎにスタート。

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 この看板があるところを右折。

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 左が最終目的地・大山だが、日向薬師方面へ。

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 天気は良かった。美しい新緑。

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 日向山・広沢寺温泉方面へ。

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 9時20分、いよいよ山道に入る。

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 梅の木尾根へ。

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 10時54分。二の沢の頭に。

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 眺めがいい。

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 11時。急に霧が出てきた。

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 尾根をずっと歩くが、雨が降ってきた。

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 雨の準備はしていた。ゴアテックス (Gore-Tex) のウエアを買っていたのだ。雨ははじくが、水蒸気(汗)は通す。防風性もあるので、ちょっと暑くなったりしたが、その後、ありがたみが分かった。休憩をしていたら、雨と汗で濡れたシャツが冷たくなり、寒くなったのだ。ゴアテックスのウエアを着ていると寒さも防いでくれる。山用のウエアにはお金をかけたほうがいいと思った。

 山道で怖かったのはヒル。枯れ葉の間からにょろにょろ顔を出しているので、気持ちは悪いが、まさか血を吸われるとは思わなかった。ところが休憩している時足をみたら、昼が数匹、靴下の下に入っているではないか。
 (悲鳴)
 血を吸って大きくなっている。後でみたら3ヵ所も吸われていた。MさんとOさんは無事。昨晩飲んだワインが悪かったか。

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 そんな怖い思いもしたが、心安らぐツツジにも出合った。

 おなかがものすごくすいて途中で昼食をとった。

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 12時23分。尾根が終わって広沢寺温泉から大山への道に合流(“立ち入り禁止”と綱を張っている先のほうから歩いてきた)。3時間。雨とヒルで疲れた。

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 延々と続く階段。階段がないほうが脚にやさしく歩きやすいのだが・・・。

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 歩いても歩いても階段。つらい。

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 あと600mで大山山頂だが、雨が強くなってきたので下山することにした。

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 道はずっとぬかるんでいた。注意しないと滑って転びそうだ。

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 道は川になっていた。

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 休憩地点へ。14時8分。

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 軽装の女性たち。ヒルに血を吸われなければいいけれど…。

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 水量も増え、滝がごうごう音をたてて落ちていた。

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 14時51分、神社に出た。

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 ケーブルカーに乗る。

 下車後、入浴サービスをしている旅館で風呂に入った(入浴料700円)。さっぱりして、西の茶屋でビールと豆富料理。ヒルに血は吸われたが、転んでずぶ濡れになることもなく、よかった。

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映画『アーティスト(ARTIST)』

 シネスイッチ銀座(東京都中央区銀座4-4-5、03・3561・0707)で映画『アーティスト(ARTIST)』を観た。
 Wikipediaによると――。
 『アーティスト』(The Artist)は、ミシェル・アザナヴィシウス監督、ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ出演の2011年のフランスのロマンティック・コメディ・ドラマ映画である。1927年から1932年までのハリウッドを舞台とし、トーキーの登場でサイレント映画の時代が終わったことで没落する男優と躍進する女優を描く物語である。サイレント、カラー映画として製作された。が、後に白黒になった。第64回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、デュジャルダンが男優賞を受賞した。第84回アカデミー賞では作品賞、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)、主演男優賞(ジャン・デュジャルダン)など5部門を受賞した。

 映画がサイレントからトーキーに移るころの時代の映画。だからこそモノクロでサイレントで描いたのだろうと最初は思った。エンディングは音楽と色彩いっぱいの映画なのだろうと。

 ところが最後まで、モノクロといくつかの音声を効果的に使う映画だった。

 サイレント映画で一世を風靡した男優は、サイレントの時代が来ても「俺はアーティストだ」とサイレント映画に固執する。男優を尊敬しつつも、新しいクリエイティブであるトーキーで勝負し、頭角を現していく女優。
 
 過去の人間になっていく男優に対し、女優は、彼をいつも思い、かれの再起を願う。

 しかし、彼はアーティストだった。最後までトーキーには行くことを受け入れない。
 
 女優はある企画を思い立つ。サイレントでもトーキーでも通用する“共通語”による共演だ。

 圧巻のラストだった。
 

 色をなくす。音声をなくす。
 
 なくすことで想像力が働く余地が生まれる。

 シンプルで雑音が少ないだけに、大事なものがよく見えてくる。

 現代の映画は色を使い、それを繊細にし、特撮を利用し、3Dまで導入する。

 テレビゲームがビット数を上げると同時にゲーム性という面では面白みをなくしたように、映画も、豪華な表現手段をあまた手にすると同時に、表現に目を奪われて伝えたいことが伝えられなくなってしまったのかもしれない。

 映画の原点を見るような映画だった。

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