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岩元ガン子「シャンソン漫談~ピアフの歌と、ピアフの時代」第2回

 東京・銀座8丁目のライブハウス「月夜の子猫/3651」で行われたシャンソン歌手・岩元ガン子の「シャンソン漫談~ピアフの歌と、ピアフの時代」第2回に行ってきた。
 
 「ばら色の人生 La vie en rose」、「愛の讃歌 Hymne à l'amour」などの曲で知られるフランスの代表的な女性シャンソン歌手、エディット・ピアフは、1915年パリ・ベルヴィルに生まれ、1963年、47歳の若さで亡くなった。今年が没後50年にあたるため、ピアフの生涯を歌と語りで紹介する「シャンソン漫談」に取り組むことにしたという。

 岩元ガン子(いわもと・がんこ)は、こんな人――。
 1958年12月13日生まれ。82年立教大学卒業。6歳からモダンダンス、クラシック・ピアノを習い始める。歌は、声楽を安藤英市氏に、ミュージカルをヨシ・イトウ氏に、カンツォーネを荒井基裕氏に、シャンソンを矢田部道一氏に師事。2004年カンツォーネコンクール・コンコルソ入賞、2007年シャンソンコンクール敢闘賞。日本テレビ文化センターなどで、シャンソン・カンツォーネ・ポピュラーソング教室を開催。CD「薔薇天使」(シャンソン・オムニバス)。CMにも多数出演しており、DeNA「モバゲーTVCM~おばさんダンサー編」ではダンスを披露。NHKらじる★らじる番組宣伝ポスターのモデルもしている。

 彼女のコンサートは何回か行ったが、1曲歌う前に、その曲がどんな状況で書かれ、誰が歌ったかなどを克明に語ってくれる。初心者も、また、おそらくはシャンソン通でも、楽しめる知識が披露されて、歌が始まる。
 これはなかなかの才能と思っていたが、ついに語りも売りにする「シャンソン漫談」を編み出した。

 初回は1月19日。シャンソン歌手、ピアフの生い立ちからレイモン・アッソとの出会いあたりまでを語ったそうだが、残念ながら、聴くことができなかった。

 今回が初めての「シャンソン漫談」体験となったが、彼女はシャンソン漫談のために生まれたのではないかと思えるほど、「水を得た魚」だった。

 初回はピアノ演奏家がいて、歌と語りを岩元ガン子が担当したというが、今回は、ピアノも弾く「ピアノ弾き語り」。ライブハウスなので、この形がぴったりだった。うれしいことに、これによりチケットもワンドリンク付きで4700円から3500円にディスカウント。

 13:30開場。14:00開演。
 いま、シニアの間でシャンソンがブームと言う。本当なんだと思った。13:40くらいに着いたのだが、テーブル席はほぼ時間を守るシニアたちで埋め尽くされていた。唯一残っていたピアノに向かって右端の席に陣取った。

 写真付きの資料も用意されていて、会場は明るくしたままで、シャンソン漫談がスタートした。

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 挨拶から――。

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 そのまま漫談になだれ込んだ。

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 ビジュアル資料があってわかりやすかった。

 シャンソン「漫談」というが、それは、ある意味、謙遜で、ピアフに関する「講演会」ともいえる興味深い内容だった。歌がなくても、成り立つような面白いピアフのエピソードの数々と、伝えられる話と「事実」との違い。

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 でも、歌があると、盛り上がる。話が生命力を持ってくる。歌は日本語だが、ピアフの世界がビビッドに再現される。

 今日の話の登場人物はまず、ピアフに歌も文字も教えたレイモン・アッソ。ピアフを殴りながら教育したという。外人部隊の兵士との恋愛をアッソに話し、アッソが作詞したのが「私の兵隊さん(Mon légionnaire)」。

 明日、入隊するといってピアフのもとを訪れたのが、ミッシェル・エメール。彼がピアフに捧げた曲が、「アコーディオン弾き(L'accordéoniste)」。エメールは「すりきれたレコード(Le disque usé)」という曲も作っている。

 映画評論家で作詞家のアンリ・コンテがピアフのために書いたのが「パダム・パダム(Padam Padam)」。このころ、ピアフは薬物中毒で、そのころ聴こえた幻聴がパダム・パダム…。

 ピアフが「自分を上回る才能」を感じていたイヴ・モンタン。彼と過ごしたころ、作詞したのが大ヒットした 「バラ色の人生(La Vie en Rose)」だ。

 以上のような曲を弾き語りで、当時のドラマを交えて披露。とても楽しく、時間はあっという間に過ぎた。

 最後はみんなで「ろくでなし」を歌って、シャンソン漫談、終了。

 良かった!次回、5月18日も来ようと、一緒に行った友人二人と約束した。

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