小石川後楽園(東京・後楽)
小石川後楽園(東京都文京区後楽1-6-6、03・3811・3015)を訪ねた。 まず正門に行ったが閉鎖中だった。
公園についての概要説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
江戸時代初期、寛永6年(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房が、江戸の屋敷の後園として造ったもので、二代藩主の光圀の代に 完成した庭園です。光圀は造園に際し、明の儒者である朱舜水の意見をとり入れ、中国の教え「(士はまさに)天下の憂に先だって憂い、天下の楽しみに後 れて楽しむ」から後楽園と名づけました。
庭園は池を中心にした「回遊式築山泉水庭園」になっており、随所に中国の名所の名前をつけた景観を配し、中国趣味豊かなものになっています。そして、これらによって湖・山・川・田園などの景観が巧みに表現されています。
この地は元々小石川台地の先端にあり、神田上水の分流を引き入れ造園されました。また光圀の儒学思想の影響の下に造園されており、明るく開放的な六義園と好対照をなしています。
なお、後楽園は昭和27年3月、文化財保護法によって特別史跡及び特別名勝に指定されています。特別史跡と特別名勝の二重指定を受けているのは、都立庭園では浜離宮とここの二つだけです。全国でも京都の鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、醍醐寺三宝院の5ヶ所だけです。
入り口まで、感じの良い小路が続いている。
入り口。
入り口を入ると、公園についての説明がある(クリックすると大きな画像で見られます)。
開園時間は、午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)。
休園日は年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)。
入園料は一般:300円、65歳以上150円、小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料。
庭園に入ると東京ドームの威容に圧倒される。
土曜日、日曜日と祝日は午前11時と午後2時の2回、ボランティアによる庭園ガイドツアー(無料)があり、参加した。
本来は正門から回るのが正しいコースらしいが、枝垂桜からのスタートとなった。
春は満開の桜で、美しいのだろう。
「小廬山」の説明をするガイドボランティアの岩崎眞一さん。円い築山の姿、形が中国の景勝地・廬山に似ていることから江戸の儒学者・林羅山がこう名づけた。
「小廬山」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
渡月橋。
「渡月橋」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
西湖の堤(クリックすると大きな画像で見られます)。
大堰川(クリックすると大きな画像で見られます)。
屏風岩。仏像の三尊も表しているという。
「屏風岩」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
清水観音堂後。
入り口付近に観音堂を復元した模型がある。
通天橋。
いまは水が流れていない「音羽の滝」。
「音羽の滝」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
光圀18歳の時、史記「伯夷列伝」を読み感銘を受け、伯夷、叔斉の木像を安置した「得仁堂」は修復中で見られなかった。得仁堂の名前は孔子が伯夷・叔斉を評して「求仁得仁」と語ったことによる。
「得仁堂」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
丸屋。
「丸屋」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
丸屋の引き立て役のサルスベリは「役木」と呼ばれる。
白糸の滝は護岸工事中だった。
円月橋。光圀があつくもてなした明の儒学者朱舜水が設計したといわれる石橋。
水面に映る様子と合わせると満月のように見えるので、この名がつけられた。
渡ることはできない。
「円月橋」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
花菖蒲田。
まだ一部しか咲いていなかった。
手前の藤棚の奥に背の低い藤棚があり、遠いところに藤棚があるように見せているという。
愛宕坂(クリックすると大きな画像で見られます)。
八つ橋。
カキツバタ。
ガイドボランティアの岩崎眞一さんはカキツバタにちなんで、在原業平の歌を教えてくれた。
高低差のある藤棚。
梅林。
不老水。
「不老水」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
稲田。
「田端」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
九八屋。
「九八屋」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
松原。
「松原」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
舟着。
蓬莱島。
これが灯台の代わりになったらしい。
瘞鷂碑(えいようひ)
「瘞鷂碑」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
鳴門。
内庭。水戸藩書院のあったところ。護岸の修復工事中だった。本来はここから庭を回る。
「内庭」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
唐門跡。
「唐門跡」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
延段。
寝覚の滝。
「寝覚の滝」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
中山道と東海道の境目。
大泉水。この庭園の中心的景観。蓬莱島と徳大寺石を配し、琵琶湖を表現した景色を造り出したもの。
「蓬莱島」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
このあたりから京都になる。
竜田川。
「竜田川」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
駐歩泉。
「駐歩泉」の説明(クリックすると大きな画像で見られます)。
昼食は小石川後楽園内の涵徳亭(かんとくてい)。昼の部は12:30~15:30の営業。とても良心的な値段の昼食や甘味が食べられる。
後楽園弁当(630円)。
ガイドボランティアの岩崎眞一さんのおかげで、短時間に小石川後楽園を満喫することができた。
ついでに小石川植物園に行くことにし、途中にある徳川家の菩提寺、伝通院にも立ち寄ることにした。
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