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「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」(KDDIビデオパス)

 KDDIビデオパスの「見放題プラン」に加入していると、1本だけ(比較的)新作が見られる。  

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 「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」を見た。

 見たくても忙しかったりして上映が終わってしまった映画がある。その一つがこれだ。

(2011年 | 2:12 | PG-12)

監督:リュック・ベッソン
出演:ミシェル・ヨー、デヴィッド・シューリス
字幕/今世界が注目するアウンサンスーチー、知られざる愛の物語…。1988年、ビルマ…。英国で幸せな家庭生活を送っていたアウンサンスーチーは、母の看病のために久しぶりに祖国・ビルマ(現ミャンマー)に戻ることになった。そこで目にしたのは、学生による民主主義運動を、軍事政権が武力で制圧する惨状だった…。

 ウィキペディアによると、最近のアウンサンスーチーさんの活動は以下の通りだ。

 2012年4月1日に行なわれたミャンマー連邦議会補欠選挙にNLDより立候補し、当選を果たす。だが軍事政権が定めた憲法に反対する立場から、議員就任の際に求められる憲法遵守の宣誓を拒否することを理由に、4月23日の初登院に応じず宣誓内容の修正を求めた。その後方針転換し、5月2日に正式に議員に就任した。
 2013年4月13日、27年ぶりに来日。在日ミャンマー人や、京都滞在中に家族ぐるみの付き合いをしていた日本人との懇談や、経済界へのミャンマーへの支援の呼びかけ、安倍晋三首相などの日本政府要人との会談を行う。

 映画で描かれるのは、アウンサンスーチーさんが祖国のために選挙運動を始めるあたりからだ。
 アウンサンスーチーさんは、ビルマの独立運動を主導し、その達成を目前にして暗殺された「ビルマ建国の父」ことアウンサン将軍の娘だ。
 祖国に戻るとアウンサンスーチーさんは国民の熱狂的な歓迎を受ける。彼女の人気を警戒する軍事政権は、彼女を自宅軟禁の状態に置くが、1990年5月27日の総選挙では、アウンサンスーチーさん率いる国民民主連盟が大勝した。
 それにも関わらず、軍政側は、政権移譲を拒否。その後、アウンサンスーチーさんは1991年にノーベル平和賞を受賞するが、そうした国際的な後押しにもかかわらず、アウンサンスーチーさんの政治活動は長く、認められなかった。
 1999年3月、夫マイケル・アリスさんが前立腺癌で死亡。ビルマ入国を求めたアリスさんの再三の要請を軍政は拒否した。再入国拒否の可能性があるアウンサンスーチーさんは出国できず、夫妻は再会することができなかった。

 政治犯として収監されている17人のビデオジャーナリストの仲間がこの映画に映像を提供したらしい。ドキュメンタリーに近い物語に心が動かされた。

 なぜ軍事政権は権力に固執するのか。自由と民主的な選挙による統治を求めるアウンサンスーチーさんをなぜ軍事政権は恐れるのか。「権力」というものは、そこまで人間を狂わせてしまうのか。

 アウンサンスーチーさんを演じるミシェル・ヨーの熱演が良かった。真実はどんなフィクションよりもドラマティックだと改めて感じた。

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