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年末年始を箱根で過ごす(2)岡田美術館

 年末年始を過ごす箱根では、美術館めぐりをするつもりだ。

 箱根町到着後、小涌谷駅で下車し、陶磁器や日本の絵画を集めて昨年開館した岡田美術館(神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1、0460・87・3931)を、まず訪ねた。岡田美術館は31日、1日は休館。30日に行くしかない。

 開館時間は午前9時〜午後5時(入館は4時30分まで)。 午後3時過ぎに岡田美術館に到着。大急ぎで、展示を見た。

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 岡田美術館は2013年秋の開館。

 ホームページによると――。

 「美術館は、明治時代に存在した欧米人向けのホテル『開化亭』の跡地(約6,300m2)に建設。全5階から成る建物の延べ床面積は約7,700m2で、展示面積は約5,000m2にも及びます。この広い会場に、実業家岡田和生が収集した、日本・中国・韓国を中心とする古代から現代までの美術品が展示されます」。

 「古くから日本で受け継がれてきた美術品を大切に守り、美と出会う楽しさを分かち合い、次代に伝え遺したい、との願いから、美術館が構想されました。そして、日本とアジアの文化を世界に発信し、広く文化の創造に貢献することを使命としています。岡田美術館は、この箱根の地より、皆様に『楽しい!』をお届けしてまいります」。

 入館料は一般・大学生は2800円、小中高生は1800円。 

 観光で、ちょっと美術館に行こうという感覚では、入れない高い料金。民間で大規模な美術館を維持しようと思うと、やむを得ない料金なのかもしれないが――。

 果たしてこの料金に見合うだけの作品が揃っているのだろうか。

 ミシュランの三ツ星レストランに入るような感覚で岡田美術館を訪ねた。

 美術館の敷地面積6278㎡、建物は5階建て、延べ床面積は7714㎡。 

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 まずは、外の足湯からも鑑賞できる、日本画家、福井江太郎氏による「風・刻(かぜ・とき)」を見た。多くの日本画家が描いてきた風神雷神図の巨大壁画だ。 

 館内に入ると、入り口に金属探知機があり、スマートフォンなども持ち込めない。あとで感じたが、メモは絶対にしたくなる。紙と鉛筆を用意しておきたい。

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 岡田美術館の展示は大きく分けて3つ。陶磁器、絵画、工芸・彫刻だ。

 最初が、陶磁器の展示だ。「日本の古九谷・鍋島、野々村仁清や尾形乾山の京焼、中国の古代から清朝、韓国の高麗・李朝、日本古代の土偶や埴輪まで、各世代の陶磁器の名品がお楽しみいただけます」(パンフレットより)

 日本の茶人が所持していた名品も多く、益田孝(鈍翁)の持っていた油滴王月茶碗も展示されていた。

 主要な展示品には、液晶タッチパネルによる解説があった。写真による陶磁器の模様の意味、底の銘なども説明があり、陶磁器の鑑賞の手助けになった。

 広い展示室でライトアップされた陶磁器は美しく、料金が高いためか、観覧する人も少なく、気持ちのよい時間を過ごせた。

 

 次が絵画の展示。「桃山・江戸時代から現代までの作品を中心に、鎌倉時代の仏画や、室町時代の水墨画、中国、韓国の絵画など、多岐にわたる作品をご覧いただけます」(パンフレットより)

 尾形光琳「菊図屏風」、伊藤若冲「三十六歌仙図屏風」、葛飾北斎「夏の朝」、横山大観「霊峰一文字」、狩野元信「四季花鳥図屏風」…。息を飲むような作品が数多く展示されていた。

 これならば、2800円の価値は十分あると思った。ただ、映画のように夫婦50割とかシニア割引、レディスデーなどは、あってもいいのではないか。美術品を収集した岡田和生氏はパチンコ、パチスロ、ゲームソフトのメーカー、ユニバーサルエンターテインメントの会長。庶民の娯楽を手がけた人ならば、そのあたりの感覚は分かるのではないか。

 

 最後が工芸、彫刻などの展示。「日本の蒔絵をはじめ、中国、韓国、琉球の漆工、平安時代や鎌倉時代の仏像、中国古代の青銅器など、多彩な作品が揃っています」(パンフレットより)

 液晶タッチパネルによる解説を見ながらゆっくり回り、さらに庭園も散策するならば、半日は必要だろう。

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 外は暗くなり、風神、雷神がくっきりと浮かび上がっていた。

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