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「のだめカンタービレ」1~23話(KDDIビデオパス)

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 KDDIの定額配信サービス「ビデオパス」で「のだめカンタービレ」1~23話を視聴した。

 定額配信は、最近、iPadで楽しんでいる。一度、大きめの画面で楽しむとiPhoneには戻れない。

 さて、時差で、過去の名作に感動できる定額配信サービス。最近、ソニーのMusic Unlimitedでクラシックをよく聴くようになったこともあり、「のだめカンタービレ」が見たくなった。

 第一期(1~23話)を見た。面白かった! スラムダンク以来の感動だ。

 二つの作品には共通点がある。すでに天才の名をほしいままにしている流川楓と、千秋真一。荒削り、天然の桜木花道、 野田恵(のだめ)は、ライバルあるいは先輩の影響を受けながら、次第に隠された才能を開花させていく。

 千明は、R☆Sオーケストラ(ライジングスターオーケストラ)の指揮を始めるときに「さあ、楽しい音楽の時間だな」と心の中でつぶやく。

 この気持ちが持てれば、ソチ冬季五輪のフィギュアスケートショートプログラムで、浅田真央はあんな大失敗はしなかったと思う。

 「巨人の星」の星飛雄馬は父親のスパルタ教育を受けて、「根性」で一流の選手になった。しかし、父親のロボットで、恋もしてこなかったことを、やがて思い悩む。

 のだめは、ピアノを弾くことに関しては天性の技術を持つが、スパルタ教育には強い拒否反応を示す。楽譜通りにさえ弾かない自由奔放なピアノが好きだ。

 そんなのだめの才能を見抜き、のだめのピアノに惚れ、やがてのだめ本人にも恋心を抱き始める千秋も、スパルタ教育には強く反抗した。

 才能の開花に必要なのは、スパルタ教育ではなく、動機づけなのだ、ということを、スラムダンクとのだめカンタービレは教えてくれる。

 のだめは、幼稚園の先生になってピアノを好きなように弾きたいと思っていたが、最後は最大の理解者である千秋と同じ道を歩むことになり、フランスへ。

 第2期『巴里編』が楽しみだ。

追記)2014.3.4 第2期『巴里編』(全11話)、第3期『フィナーレ』(全11話)を見た。二人とも、パワーアップ、互の愛も深まったが、のだめの自由さは変わらない。やはり、この作品は、「のだめカンタービレ(歌うように、なめらかに、自然に、表情豊かに)」なのだなと改めて思った。フィナーレとは銘打っているが、次の公演がありそうな雰囲気で終わった。

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お茶の点て方の真髄を学ぶ

 よく行くワインバー、ラ・カーブ・イデアル(東京都新宿区矢来町118)で開かれた「大人のお抹茶教室」に参加した。

 先生は、高校時代の友人のKさん。これからは「師匠」と呼ぶことにする。

 facebookの「イベント」でのPR文は、“ちゃっかり”を強調していた。

 お作法とまでは申しません!! 無作法にならないお抹茶の頂き方だけ...ちゃっかり教えて頂きましょう!!
 そして、 ちゃっかり美味しいお抹茶のたて方だけ...これまたコツだけちゃっかり教えて頂きましょう!!
 ちゃっかり大人のお教室です。

  イデアルは、お習字で、自分の名前の書き方だけを“ちゃっかり”教えてもらう教室なども過去に開いたことがあるという。その流れにある教室なのだ。

 Kさんの開いたお茶会に昨年の11月16日、参加させてもらった。東京・根岸の西蔵院(台東区根岸3-12-38)というお寺の「望城亭」という茶室で開いた茶会だったが、その茶会の準備のため、Kさんは2ヵ月も前から周辺を歩き、根岸の里での茶会をどんなものにするか考えていたようだ。

 それは、「まっちゃあいすの独り言」というKさんのブログのなかで、3回、「根岸の里散歩」の様子がリポートされていることでも分かる。

 9月19日  そして、最後に茶会で使う和菓子をさがして、 老舗「竹隆庵 岡埜」へ。 「こごめ大福」が、店の一番の売りのようである。 江戸庶民の間で喜ばれたお菓子に「こごめ餠」があり、 ある時、根岸の里の茶屋がこの餠に餡を入れ、 上野輪王寺宮公弁法親王に献上したところ、 お誉めの言葉をいただき、これを「こごめ大福」と名づけられた、 との説明があった。 茶席では、せんべいや大福とはいかないけれど、 いろいろ買ってみた。 お店の人と話したかったから、ということもある。 みな、自分の店の品にとても誇りを持っているのがよくわかった。

 10月26日 この地の朝顔を多くの江戸の画家たちが描いている。そのなかの一人、酒井抱一(1761-1828)もここ根岸の地(かつては下谷金杉大塚村)に終の棲家「雨華庵」をつくり、暮らしていた(1809~)。
根岸5丁目の庵があった場所には今は全く別の建物があり、住居跡であることを示す説明板が立てられているらしい。
抱一は、江戸琳派の祖と呼ばれ、鈴木其一はじめ多くの弟子に教えている。琳派といえば、①俵屋宗達・本阿弥光悦~②光琳・乾山~③抱一~④其一とつながっているもの、と単純に覚えていたが、①と②、②と③のは、生没年を見ても全く重なっていない。
つまり、師と弟子として交わったことはなかったのだ。
にもかかわらず、抱一の光琳・乾山兄弟に対する敬愛の念は強く、光琳の百回忌を行い『光琳百図』を編集出版。乾山の墓に碑を立て『乾山遺墨』を出す。
遺された光琳・乾山の作品が、抱一という絵師を育て、抱一の出版によって、光琳・乾山芸術が後世に伝えられていく。
姫路藩酒井家の二男に生まれ、出家したものの、財力のバックアップは続いたのかもしれないが、直接教えられたこともない師匠に対し、ここまで傾倒するとは、常人ではない。
そういう抱一の生きた場所としての根岸を少しでも茶席で共有できれば、という思いになってきた。

11月8日 明治期に根岸2丁目に住んだ(今もその跡が「子規庵」として残る)、
正岡子規の句がある。
町中を 小川流るる 柳かな  (明治27年)
小川とは、音無川のことだろう。埋められてしまった、その流れを取り戻すことは
もうできないのだろうか。
震災や戦災を経たのち、すっかりコンクリートで固められてしまった街並み。
水の流れとその周辺に茂る草木の姿を、
今はもう、目を閉じて思い描いてみるしかない。

 

 床の間が大きい望城亭の茶室。その床の間に負けないように大胆に花を生けた。空間づくりが面白かった。

 そして、裏方の水屋の奮闘ぶりも見ることができた。

 

 茶道は、日本のおもてなし文化を形作る、中心的な芸道。

 亭主の無駄のない動き、礼儀を重んじ、お互いを思いやる大人の世界。ゆっくりと流れる時間は、息つく暇もない日常を生きる現代人にとって、癒しの時間となる。

 特にKさんの茶道の流派、石州流は、遠州流と並ぶ武家の茶道で、武士がお茶を介して、様々な交流をする場を提供していた。

 そんな、どちらかというと重厚な茶会を体験させてもらった後の“ちゃっかり”抹茶教室とはどんな教室なのか、興味があった。

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 茶筅、抹茶、懐紙など、抹茶と和菓子を楽しむための道具が人数分用意されていた。楽しみだ。

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 美味しくお茶を飲むコツを教えてくれるというKさん。ワインバーという場所の制約もあり、茶道の稽古の一部、というより、料理教室のような感じになるのかな、と思った。

 実際、自分で抹茶を点てようとして、粉っぽい茶か水っぽい茶しか点てられなかった苦い経験があるだけに、こうした実用的な教室はありがたい。

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 まず、大事なのは茶筅を水につけるということ。「黒文字」と呼ばれる和菓子を食べる時につかう楊枝も水につける。

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 そして、抹茶がダマにならないよう、茶こし器で、サラサラにすることが肝心(茶こし器がない場合は濃茶をつくるときのように、抹茶を少量のお湯で練るようにしてダマをなくすという裏ワザもあるという)。

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 こんなにサラサラになる。

 抹茶は、冷蔵庫、できれば冷凍庫に保存する。

 

 茶碗はまずお湯を入れて温める。美味しいコーヒーを入れる時と一緒だ。

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 違うのは、その後、しっかり布で水分をぬぐうこと。

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 茶杓に山盛り2杯程度、抹茶を入れる。

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 このくらい。

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 お湯は柄杓に半分くらいの量(70㏄くらい)を、静かに入れる。バシャッとは入れない。

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 器を上からしっかり押さえ、器の底からしっかりかくはん。その後中程をかくはん。泡立ったら静かに真ん中からふわっと茶筅を抜く。

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 こんな感じになれば出来上がり。

 今回は、抹茶を点てる前に、和菓子もいただいた。

 “ちゃっかり”でも、抹茶を美味しくいただくための手順は省かない。

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 和菓子は手前から取る。

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 懐紙は折り目が手前。懐紙の束の一つを逆に折り返して使う。

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 茶事などでは、濃茶に対しては生菓子、そのあとの薄茶は干菓子、というのがふつうらしいが、茶会では、薄茶でも生菓子が出たりする。

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 干菓子もいただいた。

 こうしたところはしっかりと作法を守る。さすがKさん。“ちゃっかり”ではなく、やはり“しっかり”真髄を教えてくれる。

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 洋風のお菓子も、抹茶と合った。

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 掛け軸も生け花もなかったが、その代わり、雛人形を飾っていた。

 そうなのだ。手軽に楽しむ、ということと手抜きとは似て非なるものだ。

 自宅で手軽にお茶を点てるとは言っても、雰囲気作りや美味しい和菓子を用意するなどの「心地よさ」「楽しさ」は、必要なものだ。

 YouTubeでアクセスの多いお手軽な抹茶の点て方では「茶筅を濡らす」「器を温める」「器の水分を拭き取る」「和菓子を用意する」などはすべて省かれていた。お湯も水を電子レンジでチンして入れていた。主婦の手抜き料理の見本のような動画だ。

 Kさんの抹茶教室は、茶会の水屋という裏方作業をこなすことの多いKさんならではの「本物のお茶」の手軽な点て方を教えるものだった。

 コスト削減イコール手を抜くこと、のように勘違いしている人も多い昨今。今回のような、お茶の点て方の真髄を教えてくれる抹茶教室は貴重だ。

 Kさん、これからも頑張ってネ。

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