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「進撃の巨人」1~25話(KDDIビデオパス)

 KDDIの定額配信サービス「ビデオパス」で「進撃の巨人」1~25話を見た。インフルエンザB型に感染してしまい、寝ながら一気に見てしまった。

Shingekinokyojin

 四方を50mを超える何重もの壁に囲まれた都市で暮らす人間たち。外には人間を捕食する不気味な巨人たちが徘徊し、人間は塀の中に追い込まれて暮らさざるを得なかった。

 巨人と言っても3~15mくらいのものだから、この塀があれば内側は安泰。鳥かごの中のような生活に慣れてしまえば問題はないのだが、自由を求める主人公たちは外での生活を知りたいと思う。

 ところがある日、塀の大きさほどもある超巨人が現れ、壁に穴をあけ、100年保たれた平安が失われる。次々に巨人が侵入、主人公の母親も巨人に捕食されてしまう。

 主人公は、塀の外に出て、巨人の発生の理由や弱点などを探索する調査兵団に入り、復讐を誓う。

 アニメではまだ、謎解きが残っており、完結したとは言えないが、逆に謎を残したまま終わったおかげで、いろいろなことを想像する余地が残り、個人的には十分満足した。

 いまの世界で絶対的な敵はなかなか想定しづらくなっている。

 放射能を吐きまくるゴジラは、デビュー時は絶対的な悪役として登場したが、そのうち、人気者になり、宇宙怪獣から地球を守るヒーローのようになってしまった。福島の原発事故を体験した我々は放射能を吐くなんて、なんと恐ろしい怪獣だと思うが、そうした「人類への脅威」のようなテーマを描いたうまい作品は最近、あまり見ていなかった。

 塀が安全の象徴であり、信仰さえ生まれる守りだったが、一歩外へ出れば、知恵もなく薄ら笑いを浮かべて人間を食べる巨人がわんさか。壁が破られるとすべてが終わるというのが、とてもわかりやすい設定で、リアリティを生み出していた。

 しかし、どうも人類の敵は人類の中にいるようで――。そこはあまり解き明かさないほうが、リアリティを増すのではないか、ここで終わってよかったと、余韻を楽しんでいる。

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