里山次郎の農業生活<その41>大根に追肥、かぶを間引き
3月16日から始まった生まれて初めての野菜作り体験も終盤。10月の最後の講習で農園に来た。
種をまいたり肥料をやったりする農作業は今日でほぼ終わる。これからは収穫の季節だ。
見よう見まねで半年以上野菜作りを続けてきたが、農園に立って風や日差しを受けながら過ごす時間は清々しく、野菜たちとの会話はこころ和ませてくれる。
とれた作物は新鮮で栄養価も高い。自分で作っているので安全・安心でもある。
農作業をアドバイスしてくれる”先輩たち”との交流も少しずつ広がってきた。
都会の農業は、とにかく、楽しい。
ここで、「市民農園」についておさらいをしておこう。
農林水産省のホームページによると、特定農地貸付法及び市民農園整備促進法といった近年市民農園を制度化しようと言う狙いで作られた法律に基づき開設されている市民農園の数は、平成25年3月末現在、全国で4092農園となっている。平成4年度の農園数は691だから、約20年で、ほぼ6倍になった。
自治体、農協、農業者のほか、企業やNPOも農地を借りて市民農園を開設することができるようになっている。
申し込むときは練馬区など自治体が開設する狭義の「市民農園」と、すずしろ農園のような農園が開設、丁寧な指導もしてくれる「農業体験農園」の違いなど、まったく知らなかった。でも、「農業体験農園」を選んでよかった。「市民農園」は同じくらいの農地を使わせてくれ、好きなものを栽培できるが、指導がない。すべて独学になってしまう。
野菜作りを半年して、野菜ごとに個性があり、栽培の仕方が千差万別であることを知った。
半面、週末に世話をすれば、放っておいてもすくすく育つ。都会人の普通の生活の仕方で野菜作りはできるのだということがわかった。
自治体が貸し出す「市民農園」で、独学で野菜作りをしていたら、これほど短期間に多くのことは学び、効率よく作業することはできなかっただろう。
作付計画は園主が作るが、連作障害などを防ぐための中長期の土づくり計画にも沿ったものであり、見た目、整然としている美しい「農業体験農園」の姿こそが、美味しい野菜作りの秘密なのだ。
これから、広義の「市民農園」を始めようと言う方は、指導者がいる農園、できれば「農業体験農園」を利用するのがおススメだ。
ただ、都会の農地は限られていて、「農業体験農園」を始めようというアクティブな園主はそんなに多くないようだ。なかなか体験する機会には恵まれないかもしれないが、申し込みの受け付けが冬にあると思うので、チェックしておきたい。
抽選でつかんだ幸運を生かし、これからも農園に来たら「里山次郎」になって、一心に農作業に励みたい。
今日の作業は、大根や白菜への追肥と、かぶの間引き。
大根と大根、白菜と白菜の中間に手で穴を掘り、肥料をまく。
今日はブロッコリーとカリフラワーの栽培について、大事なことを教わった。
ブロッコリーはなるべく太陽に日差しが当たるようにしなければならないのに対し、カリフラワーはなるべく日が当たらないように葉を折って、覆わなければならないということだ。
まだ、十分に大きくなっていないが、この食べる部分は、花が開く前のつぼみ。ブロッコリーはできるだけ日に当てる。こちらは外で元気に遊びまわるお兄さん、カリフラワーは家で静かに遊ぶ色白の妹、という感じか。
かぶは食べる部分が地表に出てくる。大きく育てるため、間引きした。
春菊の隣のスペースに、小松菜の種をまいた。
今週もねぎの土寄せ。土をかければかけるほど白い部分が育つ。
今日の作業はこれで、終了。にんじん、ねぎ、キャベツなどはもう、収穫できる。平日の朝、農園に来て食べる分だけ、収穫しよう。
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