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市川海老蔵第3回自主公演「ABKAI2015」

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 Bunkamuraシアターコクーンで、市川海老蔵第3回自主公演「ABKAI2015」を観た。千秋楽でしかも一番前の席。役者の表情、目力、汗がはっきり見える。恐らく、観た場所も良かったのだが、その体験を割り引いても、歌舞伎初心者が歌舞伎の面白さを満喫できる内容だった。1万1000円のチケットが安く感じた。

 2年前の「ABKAI」を観たが、歌舞伎十八番の「蛇柳」という古典も演じながら、新作「はなさかじじい」に挑戦。新旧織り交ぜた構成だった。今回は2作とも新作。
 演出は宮本亜門、脚本は宮沢章夫で、2年前と同じ。脚本、演出が、2年前よりこなれていて、海老蔵の見せ場も多かった。
 
 「竜宮物語」は「浦島太郎」が題材。原作は、良いことをして接待されるが、最後は、老人になってしまう、というなんとも不思議なおとぎ話だが、竜宮物語は海老蔵が乙姫を演じることで、こういう乙姫もありか、と思わせるストーリーになっていた。
「桃太郎鬼ヶ島外伝」は鬼の立場から観た、桃太郎。5レンジャーのような色とりどりの鬼たちのなかで、孤高の姿勢を見せる、赤鬼役の海老蔵は、役を演じるというより、地の海老蔵だった。オチも面白かった。
 市川一門は「荒事」で人気を博しているので、その良さがでるような2作品を選んだのだろう。素人でも「成田屋!」と声をあげるチャンスが何度もあった。
 古典の歌舞伎は、一般人が観ても言葉もストーリーもなかなか100%は理解できないため、イヤホンガイドで、実況中継付きで観ることが多いが、わかりやすいストーリーだと、イヤホンガイドは不要。歌舞伎の生の面白さ、恐らく江戸の庶民が感じた面白さを感じられる。
 新作歌舞伎が、後世になって新18番の一つになるには、もう少し、試行錯誤が必要な気はするが、歌舞伎の面白さを、若者に感じてもらおうという狙いは十分に達成できている。
 イヤホンガイドなしで、五感で歌舞伎と接することができるよう、古典の歌舞伎を観るときは十分に勉強してから楽しんでみたい。そう感じた。新作歌舞伎は入門歌舞伎としては、完成度が相当高まっている。

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