誕生日に「スーパー歌舞伎II(セカンド) ワンピース」を観る
高校の同期の飲み会の時にKさんに、「スーパー歌舞伎のワンピース、席がとれそう。だれか行かない?」と言われ、真っ先に手を挙げた。しかも、その日は誕生日。とても観たい舞台だった。公私ともに、ものすごく忙しいこのごろだったので、最高のプレゼントをもらった感じだ。
歌舞伎はなんといっても、荒事!(元禄時代の江戸で初代市川團十郎によって創始された、荒々しく豪快な歌舞伎の演技)だと思っている。だから、そろを現代的にアレンジしてくれる市川海老蔵の芝居は大好きだ。新作歌舞伎は、「江戸時代の人たちは、はこんな感じで歌舞伎を楽しんでいたんだろうな」という感覚がわかる。教養も大事だが、それよりも当時の人たちと同じ楽しみ方で歌舞伎を観ることは、とても大事なのではないかと思う。
で、「ワンピース」だ。これを観ないわけにはいかない。
不勉強だったのだが、こうした新しい歌舞伎は、三代目市川猿之助(猿翁)が創設したらしい。筋金入りの、新作歌舞伎だったのだ。それをさらに新しく、挑戦的にということで「Ⅱ」というわけだ。二番煎じというわけではない。
「ワンピース」がドラゴンクエストのような、仲間を集めて戦い、友情を深めていくドラマであることくらいは知っていたが、マンガを読んだことがないので、スマホソフトで、70話ほど一気に読んでしまった。
2話で120円だが4200円も払ってしまったわけだが、これで「ワンピースの世界観はわかった」。さあ、いよいよ、ワンピース歌舞伎が始まる!
新橋演舞場。開場前。
席は1階15列20番。ほぼ、真ん中の良い席だった。
開演前。ルフィの人形が出迎えてくれた。
映像も駆使、派手な役者たちが立ち回りを演じ、感情表現も豊か。ワンピースはまさに歌舞伎のためにあるようなマンガだ。すっかりワンピースの世界に入れた。幕間。
すっかり歌舞伎役者になっているワンピースのヒーローたちのお菓子がお土産売り場に揃っていた。
素直に楽しめるエンターテインメント。
二幕の最後にはルフィ(猿之助)が宙を舞う(海を渡る)場面があり、ここでは会場のみんなが立ち上がり、さながらロックコンサートのように。
歌舞伎は庶民の文化であったという。歌舞伎の真髄を見た気がした。
ヒーローのドラマは昔も今も変わらない。
面白かった!
ありがとう、ワンピース歌舞伎!
ありがとう、猿之助!
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