これを読んで俳句を始めたくなった夏井 いつき著「夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業 (Japanese Edition) 」(Kindle 版)
夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業 (JapaneseEdition) 」(Kindle 版)を読んだ。
正確に言うとAudibleでこの本のコンテンツを「聴いた」。本は買っていたのだが、なかなか読む時間を作れなかった。布団の中にいる時間で聴くことができた。
夏井さんは、はじめにで「俳句を始めると、毎日が楽しくなります。日々起こること、出会うものすべてが『俳句のタネ』になって、人生から『退屈』という言葉がなくなるのです。『暇だ』とか『つまらない』なんて時間は、どこかに吹き飛んでしまいます」と書いている。
このブログを書き始めるきっかけとなった、日経前橋支局への赴任。それから2年間の群馬県での暮らしは、まさに夏井さんのいう俳句の世界と一緒だった。東京にいて記者をしていても、特定の分野しか取材の対象にならなかったが、群馬県では「群馬」のすべてが取材対象だった。それだけに、このブログを書いている時は「記者」と「個人」の各分野を厳密に区分けしていて、例えば富岡製糸場も、記者としては建物の中に入り、写真も撮っていたが、ブログでは外観しか紹介していない。しかし、このブログを書くことで、群馬を隅から隅まで味わい、それは仕事に生かすことができた。当時の小寺弘之知事には「どぶ板政治家のように群馬の隅々まで歩いて情報をとる記者」と評されたのが嬉しかった。
いま、会社を離れ、自由の身になって、改めて、描く対象が万物になった、と感じる。楽しいことも辛いことも、綺麗なものも汚いものも、すべてを描くことができる。俳句ならば、出来不出来はあるが、とりあえず、何かを語ることはできそうだ。
俳句をやってみたいと思った。
本の中身を詳細に書くと、営業妨害になってしまうが、俳句を始めるきっかけは確かに学べた。
俳句には季語だけで一句を成立させる「一物仕立て」と季語以外の要素も入れて作る「取り合わせ」があり、「一物仕立て」でオリジナルの俳句を作ろうと思うならば、徹底的な観察が必要ーーということがわかった。これは自分の好きな分野で目指してみよう。
そして取り合わせの応用として12音の日記を書くことを夏井さんは勧める。575のうち57あるいは75で日記を書くのだ。季語は入れず。
季語は季語で学ぶ方が良さそうで、この方法で、とりあえず俳句の訓練はスタートできる。
日記的なものは毎日書いている。そこに12音日記を加える。合わせて季語の勉強。
正岡子規の晩年の句などは高齢者の俳句として勉強になるかもしれない。
若い頃は松山で3年間を過ごした。俳句にチャレンジしたい。
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