あさぎ(東京・銀座、天ぷら)
神保町のいもやの天ぷらとかは昔良く食べたし、そばやの天丼、天ざるは大好きなのだが、実は天ぷらの名店というところに行ったことがない。
江戸の老舗と言われるところでもネット上での評判が悪かったりする半面、新進気鋭の天ぷらの店の評価が高かったりする。天ぷらのうまさは伝承できるものではなく、揚げる人の技が大部分なのではないか。
そんなことを考え、ちょっと天ぷらの名店を回ってみることにした。おいしいものを食べるとまずいものが分かってくる。いずれ、名店とダメな店の違いも分かってくるだろう。
最初に選んだのはあさぎ(東京都中央区銀座6-4-13、03・3289・8188)。ミシュランガイド東京2010のひとつ星の店だ。
数寄屋橋交差点の近くだが、外堀通りから1本細い道に入ったところにあり、見つけにくい。昔、芸者の見番があったそうで、風流な店が並んでいる。
「あさぎ」とは名字とのこと。家族で経営する。
1万2000円と1万5000円のコースがあったが、迷わず1万2000円コースを選ぶ(笑)。
カウンター席のみ8席。取引先との会合と見られる2組のグループが一緒だった。
店主は「8人くらいがちょうどよい人数」という。
目の前で天ぷらを揚げる店主の表情は真剣そのもの。
「一期一会」という言葉が浮かんだ。茶の湯のような雰囲気なのだ。
塩、、レモン、大根おろし、天つゆがあらかじめ用意される。好きなものをつけて食べる。
①②一つずつ、海老を揚げて出してくれる。サクっとしておいしい。
③イカ。
④白魚
やはり塩が主体になる。揚げたてを塩で食べるのが素材の味がよく分かり一番おいしい。
⑤キス
⑥海老をゆばでくるんだもの
⑦レンコン
天ぷらは衣の中においしさと温かさが詰まっている。
⑧フキ
季節によってタラの芽、コシアブラなどがメニューに。季節の野菜、山菜を求めて、事前に何が食べられるか聞いてから来る客もいるという。
⑨アスパラ
⑩ソラマメ
⑪海老の頭
次のアナゴにつける梅肉、山椒
⑫アナゴは梅肉、塩と山椒、天つゆで食べる。
⑬かき揚げは、天茶か天丼か白いご飯で。天茶を選ぶ。
⑭デザート。
満足。究極の天ぷらに一歩近づいた!?
12:00~13:30(L.O.、土曜、祝日休み)
17:30~20:30(L.O.、土曜、祝日休み)
日曜、祝日の月曜、ゴールデンウィーク、8月中旬、年末年始休み。
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