リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著『ライフシフト〜100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)

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 リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著『ライフシフト〜100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社、2016年11月3日発行)は、超高齢社会での生き方を戦略的に語った、最初の本かもしれない。日本人がこうした本を書けないのはなぜだろう?と思うくらい、超高齢社会に突入した日本の現状も理解し、明確な提言をしている。

 「日本語版への序文」で著者は言う。「日本では、長寿化の負の側面が話題にされがちだ。この変化を恩恵ではなく、厄災とみなす論調が目立つ。本書では、長寿化の恩恵に目を向け、どうすれば、個人や家族、企業、社会全体の得る恩恵を最も大きくできるかを中心に論じたい」「20世紀に、日本の社会と経済は大きな変貌を遂げた。長寿化は、21世紀に同様の大きな変化を日本にもたらすだろう。この先、多くの変化が日本人を待っている」「日本は早急に変化する必要がある。時間は刻一刻減っていく。日本の政府に求められることは多く、そのかなりの部分は早い段階で実行しなくてはならない」「しかし、最も大きく変わることが求められるのは個人だ。あなたが何歳だろうと、いますぐ新しい行動に踏み出し、長寿化時代への適応を始める必要がある」「問題は、多くのことが変わりつつあるために、過去のロールモデル(生き方のお手本となる人物)があまり役に立たないことだ」

 「選択肢を狭めずに幅広い選択肢を検討する『エクスプローラー(探検者)』のステージを経験する人が出てくるだろう。自由と柔軟性を重んじて小さなビジネスを起こす『インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)』のステージを生きる人もいるだろう。さまざまな仕事や活動に同時並行で携わる『ポートフォリオ・ワーカー』のステージを実践する人もいるかもしれない」「このように選択肢が増えれば、人々はもっと自分らしい人生の道筋を描くようになる。同世代の人たちが同時に同じキャリアの選択をおこなうという常識は、過去のものになっていく」

 「長寿化を恩恵にするためには、古い働き方と生き方に疑問を投げかけ、実験することをいとわず、生涯を通じて『変身』を続ける覚悟をもたなくてはならない」「60歳以上の人は突如、長寿化の恩恵を手にすることになる。新しい機会が開ける半面、若い頃に想像していたより高齢になるまで働き、収入を得続ける必要が出てくる。若者たちのメンターやコーチ、サポーターを務めることがあなたの主たる役割になるかもしれない」

 日本語版序文を読むだけですっかり惹きつけられてしまったが、新しい行動に踏み出さなければ立ちいかなくなる理由や、人生100年時代の生き方のヒントが読み進めるにしたがって、具体的に示されていく。

 まず、どのくらいの資金を確保すべきで、それをどのように確保すべきか。「少なくとも最終所得の50%の資金は確保したい。勤労期間におこなう貯蓄も、所得の10%前後が現実的だろう。そうなると、80代まで働き続ける必要がある」。しかし、「80歳を超すまで休暇もなく、サバティカル(長期間仕事を離れて、学校に通ったり、ボランティア活動などをしたりして過ごす期間)もなく、柔軟な働き方もせずに、ノンストップで働き続けられるひとなどいるのだろうか?」

 柔軟な働き方について、本書は「多数の雇用を創出し、マネジメント職を提供できるのは今後も主として大企業だが、そのほかに、中小の新興企業で専門性の高い職や柔軟な働き方が生まれる」と予測する。「スキルを買いたい企業と働き手をつなぐテクノロジーは、ますますグローバル化し、安価になり、洗練されつつある。そうした仲介の仕組みはすでに増えはじめており、それが最近話題の『ギグ・エコノミー』や『シェアリング・エコノミー』の到来をもたらしている。テクノロジーの進化により情報のコストが下がった結果、買い手と売り手が互いを見つけやすくなり、独立した情報源から相手の信頼性と品質を判断しやすくなったのだ」「フルタイムやパートナーで雇われて働くのではなく、次々と多くの顧客の依頼を受けて働くことで生計を立てるーーそういう働き方をする人が増えるのがギグ・エコノミーだ」「大企業は小規模なグループや個人にアイデアやイノベーションを頼り、小規模なグループは互いの力を借りて事業の規模を拡大させ、広い市場に進出するようになる」

 一方で、本書は、「お金と仕事だけを見ていては、人間の本質を無視することになる。長寿化のもたらす恩恵は、基本的にはもっと目に見えないものだ」として、無形の資産の増減に注意を傾けるべきだとする。

 無形の資産とは⑴生産性資産ーー人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素のことだ。スキルと知識が主たる構成要素(2)活力資産ーー肉体的・精神的な健康と幸福のことだ。健康、友人関係、パートナーやその他の家族との良好な関係などが該当する(3)変身資産ーー100年ライフを生きる人たちは、その過程で大きな変化を経験し、多くの変身を遂げることになる。そのために必要な資産が変身資産だ。自分についてよく知っていること、多様性に富んだ人的ネットワークをもっていること、新しい経験に対して開かれた姿勢をもっていることなどが含まれる。

 本書はこの後、いくつかのシナリオを示し、「お金の面での難題を克服でき、しかも無形の資産を支えられる」かどうかを検証する。そこで浮かんでくるのが、エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカーなどのいくつかの新しいステージだ。こうした新ステージを加えた「マルチステージの人生を生きるためには、これまで若者の特徴とされていた性質を生涯通して保ち続けなくてはならない。その要素とは、若さと柔軟性、遊びと即興、未知の活動に前向きな姿勢である」と本書は強調する。

(1)エクスプローラー(探検者):一カ所に腰を落ち着けるのではなく、身軽に、そして敏捷に動き続ける。このステージは発見の日々だ。旅をすることにより世界について新しい発見をし、あわせて自分についても新しい発見をする。多くの人にとって、このステージを生きるのにとりわけ適した時期が三つある。それは18〜30歳ぐらいの時期、40代半ばの時期、そして70〜80歳ぐらいの時期である。これらの時期は人生の転機になりやすく、エクスプローラーの日々は、見違えるほどの若さを取り戻せる機会になりうる。

(2)インディペンデント・プロデューサー(独立生産者):インディペンデント・プロデューサーは基本的に、永続的な企業をつくろうと思っていない。事業を成長させて売却することを目的にしていないのだ。このステージを生きる人たちは、成功することよりも、ビジネスの活動自体を目的にしている。こうした生き方をしたい人たちにとっては、企業体を築き、金銭的資産を蓄えることより、組織に雇われずに独立した立場で生産的な活動に携わるためにまとまった時間を費やすことが大きな意味をもつ。組織に属さずに主体的に働くことは、ライフスタイルを維持し、同時に生産性資産と活力資産を支えるための有効な方法だ。彼らは都市の集積地(クラスター)に集まって生活し、独特のライフスタイルを形づくって生活と仕事をブレンドさせている。年長世代の起業家たちは油断なく知的財産を守ろうとしてきたが、新しい世代のインディペンデント・プロデューサーたちは知的財産を公開し、ほかの人たちとシェア(共有)することを重んじる。

(3)ポートフォリオ・ワーカー:ポートフォリオ・ワーカーへの移行に成功する人は、早い段階で準備に取りかかり、フルタイムの職に就いているうちに、小規模なプロジェクトを通じて実験を始める。自分がなりたいポートフォリオ・ワーカーのロールモデルを見つけ、社内中心の人的ネットワークを社外の多様なネットワークに変えていく。

 本書は終章で、「変化の担い手になるのは、企業でもなければ政府でもない。・・・その担い手は私たちだ」と述べている。「長寿化の試練とチャンスを前にして、個人や夫婦、家族、友人グループが実験し、既存のやり方を壊し、それを再構築し、意見を交わし、議論を戦わせ、苛立ちを覚える必要がある」「多くの人が行動を起こし、議論することによって生まれるのは、生産的な人生を送るための新しい模範的なモデルではない。柔軟性と個人の自由を求める思いが人々に共有されるようになるのだ」「企業と政府が標準化されたシンプルなモデルを好むのに対し、個人は柔軟性と選択肢を拡大させようとする」。

 日本における超高齢社会の議論は、政府や企業に対応を求めるものばかりだ。これに対し、本書は、「担い手は私たちだ」と宣言する。そして、リスクは抱えながらもチャレンジする個人のみが、長寿化の恩恵に浴することができるのだ。

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リンダ・グラットン著『ワーク・シフト』(プレジデント社)

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 リンダ・グラットン著『ワーク・シフト』(プレジデント社、2012年8月5日発行)は、ダニエル・ピンク著『フリーエージェント社会の到来』と並ぶ、働き方の未来(本書では2025〜2050年くらいを想定)を指し示してくれる良書だ。

 著者は「産業革命の前と後で世界は大きく様変わりしたが、私たちの息子たちの世代が経験する変化もそれに匹敵するくらい劇的なものになる」と言う。そして、「産業革命の原動力が石炭と蒸気機関という新しいエネルギーだったのに対し、これから起きようとしている変化を突き動かすのは、五つの要因の複雑な相乗効果だ」として、①テクノロジーの進化②グローバル化の進展③人口構成の変化と長寿化④社会の変化⑤エネルギー・環境問題の深刻化ーーを挙げる。

 もちろん、変化の要因を挙げるだけでは未来を語ることはできない。著者は「五つの要因の悲観的な側面をことさらに強調したシナリオを描くこともできる。それは、人々が孤独にさいなまれ、慌ただしく仕事に追われ、疎外感を味わい、自己中心主義に毒される未来だ。私たちの行動が後手に回り、五つの要因の負の力が猛威を振るう場合に実現するシナリオである」とし、このような未来を「漫然と迎える未来」と呼ぶ。

 「対照的に、五つの要因の好ましい側面を味方につけて、主体的に未来を切り開くこともできる。このような未来では、コラボレーションが重要な役割を担い、人々は知恵を働かせて未来を選択し、バランスの取れた働き方を実践する」として著者が提案するのが、「主体的に築く未来」だ。

 著者は言う。「まず必要なのは、あなたの頭の中にある固定観念を問い直すことだ。私たちは誰でも、未来についてなんらかのイメージをいだいている。そのイメージに従って、さまざまな決断をくだし、選択をおこなってきたはずだ。しかし、そのイメージが間違っているおそれはないのか。あなたは誤った未来イメージに引きずられて、誤った道を歩んでいないか」。

 「未来に押しつぶされない職業生活を築くために、どのような固定観念を問い直すべきなのか。私たちは三つの面で従来の常識を<シフト>させなくてはならない」として、著者は「第一に、ゼネラリスト的な技能を尊ぶ常識を問い直すべきだ」「第二に、職業生活とキャリアを成功させる土台が個人主義と競争原理であるという常識を問い直すべきだ」「第三に、どういう職業人生が幸せかという常識を問い直すべきだ」と語る。

 以上の流れで本書はまとめられている。

 さらに詳しく見てみよう。まずは五つの要因について。

 ①テクノロジーの進化:テクノロジーの進化は、いつも時間に追われて孤独を味わう「漫然と迎える未来」の暗い側面を生み出す要因である半面、コ・クリエーション(協創)と「ソーシャルな」参加が拡大する「主体的に築く未来」を招き寄せる要因にもなりうる。

 ②グローバル化の進展:優秀な人材が世界を舞台に活躍できるようになるという好ましい影響が生まれる半面、競争が激化し、人々がますます慌ただしく時間に追われるようになるという負の影響も生まれる。

 ③人口構成の変化と長寿化:この要因は、ある面では明るい材料をもたらす。人々が健康で長生きするようになり、80歳代になっても生産的な活動に携わり続ける人が増える。協力関係を重んじる環境で育ったY世代(=1980〜95年頃の生まれ)の影響力が強まれば、仕事の世界でコラボレーションが活発になる。移住が盛んになれば、特定の地域に有能な人材が続々と結集し、イノベーションが加速される。しかし、暗い側面もある。90歳代や100歳代まで生きるのが当たり前になれば、老後の蓄えが十分でなく、生活の糧を得るために働き口を探さなくてはならない人が増える。移住が盛んになれば、家族やコミュニティが引き裂かれて孤独にさいなまれる人が多くなる。

 ④社会の変化:具体的に例示されているのは次の七つ。①家族のあり方が変わる②自分を見つめ直す人が増える③女性の力が強くなる④バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える⑤大企業や政府に対する不信感が強まる⑥幸福感が弱まる⑦余暇時間が増えるーー社会の変化の要因は、五つの要因のなかで好ましい結果をもたらす可能性が最も高い。一人ひとりの行動と選択で結果が変わる余地が最も大きいからだ。

 ⑤エネルギー・環境問題の深刻化:「持続性を重んじる文化が形成されはじめる」という側面は、私たちの働き方に大きな影響を及ぼすだろう。つまり「エネルギー効率の高いライフスタイルが広まって、贅沢な消費に歯止めがかかる」といった変化が予想される。

  三つのシフトについては詳細な記載があるが、ポイントをまとめると以下のようになる。

 第一のシフト〜ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ:ゼネラリストと会社の間には、社員がその会社でしか通用しない技能や知識に磨きをかけるのと引き換えに、会社が終身雇用を保障するという「契約」があった。・・・問題は、そうした旧来の終身雇用の「契約」が崩れはじめたことだ。ゼネラリストがキャリアの途中で労働市場に放り出されるケースが増えている。そうなると、一社限定の知識や人脈と広く浅い技能をもっていても、大した役に立たない。

 第一のシフトに関しては次の二つの資質が重要と著者は語る。(1)専門技能の連続的習得ーー未来の世界でニーズが高まりそうなジャンルと職種を選び、浅い知識や技能ではなく、高度な専門知識と技能を身につける。その後も必要に応じて、ほかの分野の専門知識と技能の習得を続ける。(2)セルフマーケティングーー自分の能力を取引相手に納得させる材料を確立する。グローバルな人材市場の一員となり、そこから脱落しないために、そういう努力が欠かせない。

 第二のシフト〜孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」:関心テーマごとに、世界規模のコミュニティが形成される。そうした巨大なオンラインコミュニティは、未来の世界で重要性を増す「ビッグアイデア・クラウド(大きなアイデアの源となる群衆)」の土台になる。ビッグアイデア・クラウドは、自分の人的ネットワークの外縁部にいる人たちで構成されなくてはならない。友達の友達がそれに該当する場合が多い。しかし、ビッグアイデア・クラウドだけでは不十分だ。・・・アドバイスと支援を与えてくれる比較的少人数のブレーン集団が不可欠だ。それが・・・「ボッセ(同じ志をもつ仲間)」である。ボッセは・・・声をかければすぐに力になってくれる面々の集まりでなくてはならない。また、メンバーの専門性や知識がある程度重なり合っている必要がある。専門分野が近ければ、お互いの能力を十分に評価できるし、仲間の能力を生かしやすい。ボッセのメンバーは以前一緒に活動したことがあり、あなたのことを信頼している人たちでなくてはならない。

 第三のシフト〜大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ:<第三のシフト>を実践すれば、仕事が大量消費のための金を稼ぐ手段ではなく、充実した経験をする機会に変容するのである。・・・古い仕事観のもとでは、仕事とは単にお金を稼ぐことを意味していたが、未来の世界では次第に、自分のニーズと願望に沿った複雑な経験をすることを意味するようになるのかもしれない。・・・<シフト>を行うことは、覚悟を決めて選択することだ。たとえば、ボランティア活動やリフレッシュをする際に長期休暇を取るのと引き換えに、高給を諦めるという選択をしたり、さまざまなリスクを承知の上でミニ起業家への道を選択したり、家族や友人と過ごす時間を確保するために柔軟な勤務形態やジョブシェアリング(一人分の仕事を複数の人間で分担する勤務形態)を選択したりする。

 自ら動かなければ、思うような未来は築けない。仕事の未来は、自ら作っていくという、強いメッセージを感じる本だった。

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里山次郎の農業生活<その142>キャベツ、ブロッコリーの早生の苗植えと小松菜、ほうれん草の種まき

 今日は小松菜、ほうれん草の種まきと、キャベツ、ブロッコリーの早生の苗を植える作業。

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 種をもらった。

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 キャベツ5つ、ブロッコリー最大3つの早生の苗を植える。

 ブロッコリーが3つならば晩生の苗が2つになる。

 箸と箸を結ぶ線上に、端から20cmのところとそこから30cmおきのところに写真のような形で2本指で穴をあけ、苗を植える。来週、隣に大根のビニールマルチを張る。

作業が終わったら、ネットを張る。

小松菜は種の半分、ほうれん草は全部まく。

まくまえに石灰カップ1杯をまく(と教わったのだが忘れて種をまいてしまった)。

箸と箸を結ぶ線の外側を掘り、5cmほど高く。真ん中に線、さらにそれを二つに分けて、内側の二つがほうれん草と小松菜のエリア。

ほうれん草のエリアはかまぼこ型にして水がたまらないようにする。

小松菜はまず南北二つにエリアを分け、北から4列(南北)、線を引く。そこに筋まき。種は2cm間隔。北からまくのは、南からまくと陰になって、北側の生育が悪くなるから。

ほうれん草は4列20箇所に6〜7個点まき。

寒冷紗を張って作業終了。

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里山次郎の農業生活<その141>新シーズンスタート

 すずしろ農園での4年目の講習がスタートした。

 今季はリポートは簡素化。「気をつけておきたい」ポイントだけを中心に掲載したい。

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 ふかふかの土。小松菜や大根は肥料不要という。
 耕す場所、通路などを区別するため、スケールで測り、割り箸をさす作業をまずした。

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 今シーズンも農家ならではのノウハウを教えてもらえそう。

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 まずはじゃがいも(品種は「きたあかり」)から。割り箸を結んだ線の「内側5cm」に糸を張り、その外側を掘る。深さ20cm。こうするとじゃがいもを半分に切ったものを置く位置がちょうど割り箸と割り箸を結んだ線のあたりにくる。

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 肥料をまき、その上に2cm土をかけて半分に切ったじゃがいもを置く。

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 じゃがいもは、へそのところで半分に切り、切った部分が腐らないように灰をまぶす。

 昨シーズンはじゃがいもを入れた場所が深すぎたと思われるので、深さに気をつけた。

 

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里山次郎の農業生活<その140>土をさら地に

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 今シーズン最後の収穫。

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 ねぎとカリフラワー。

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 土地をきれいに。

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 沢庵も受け取った。

 楽しい11カ月だった。

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里山次郎の農業生活<その139>片付けながらの収穫終盤

 片付けながらの収穫終盤。

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里山次郎の農業生活<その138>カリフラワー収穫

 生育が遅れていたカリフラワーが、食べられる大きさに育った。

 

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里山次郎の農業生活<その137>収穫ing

 11月末で定年退職・再雇用。週3日勤務になったのと、週末出張があり、12月は平日の収穫が多かった。
収穫した野菜を写真で。
12月12日

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12月20日

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12月24日

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 寒冷紗で保温という手段も。

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 霜を防ぐため白菜の外側の葉を結んだ。

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12月29日

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 鍋物に、炒め物に、漬け物にと活躍してもらった。

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落合恵子著『自分を抱きしめてあげたい日に』(集英社新書)

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 落合恵子著『自分を抱きしめてあげたい日に』(集英社新書、2012年8月22日発行)を読んだ。

 一篇の詩、一冊の絵本がこんなにも力を持っているのか、と思わせる作品を紹介している。「本書が、あなたにとって、再生に向けての小さな『生の球根』になってくれたら……。」と落合さんは言う。

 詩人・長田弘さんの花を持って、会いにゆく」という詩の一節を紹介、「そうだったのだ、『けっしてことばにできない思いが、ここにあると指すのが、ことばだ』ったのだ。何もかも言葉にかえることはないのだ、と詩人の『ことば』が教えてくれた」。

 平凡で非凡なひとたち、というタイトルで絵本を3冊紹介する。

 「石に魅せられた、ひとりの男の一生を淡々と、けれど力強く描いた絵本」。

 そして『雪の写真家 ベントレー』という雪の結晶を取り続けた男の話を紹介した絵本。

 「誰かに評価されることを目的としない日々の、なんと清々しく豊かなことだろう。人生を誰かと比べることの、なんとさびしいことだろう」と落合さんは言う。

 「水底状態にいるとき、わたしが好んで読むのは、古今東西の言葉たちだ。女性の言葉がほとんどだ」「女性たちはどのようにして、自らの『水底』と向かい合ってきたか。そして浮上してきたのか」「内外の女性たちが紡ぐ言葉たち。そこにこめられた思い、記された言葉と言葉の間に隠されたUnspokend words(語られなかった言葉)だち」。そして、処方餞別に20の詩yや評論を紹介する。

 「社会は危険と矛盾を生産し続ける一方、それらへの対処は個人に押しつける。……2001年に翻訳刊行されたジークムント・バウマンの『リキッド・モダニティ――液状化する社会』(森田典正訳、大月書店)のこの一節に出会った時、思い出したのは『自己責任』という、一時、わたしたちのこの社会を席巻したあの言葉である。社会が、バウマンの言葉を借りるなら『生産しつづける』危険や矛盾はすべて、個人に押しつけられ、個人の責任とされる」。

 後半は映画や音楽、記憶のなかの出来事も加わって、縦横無尽に展開。セイ!ヤング時代の落合恵子さんのようだ。

 そして最後に、OTHER  VOICESについて語る。

 「別の声、別の価値観という意味だ。周縁、周辺の声という意味もあるだろう。つまり主流でない声のことでもある」「OTHER  VOICESに耳を傾けられる社会こそが、誰にとっても風通しのいい関係性を築くうえで、かけがえのないポイントになるはずだ。社会の文化的成熟とは、そういうことからはじまるのだとわたしは考える」。

 途中から混沌としてきて、面白かった。

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落合恵子著『おとなの始末』(集英社新書)

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 落合恵子著『おとなの始末』(集英社新書、2015年11月22日発行)を読んだ。

 「70歳になった。」という書き出し。そろそろ人生のまとめに入る年齢ということで「おとなの始末」という本を書かれたのかと思って読み進めると、ちょっと違う。

 「ある年齢になったら自動的に『おとな』になるわけではないし、また、どんなに多くの体験を重ねても、それを自分に引き寄せ、引き受けることができなければ『おとな』とは言えないとも考える」「おとなとは、『引き寄せ・引き受ける』ことのできるひとのことなのかもしれない」「さらに、生きていくことに対する、自分なりの答えの出しかた、を知っていることとも言える」

 「30代から、うっすらと自分の最期を考える機会をいくつか体験した」「自分の最期について思いを巡らす『ある年代』が、このように人生のわりと早い時期に来るひともいるだろうし、定年後やもっと後になってというひともいるのだろう」「自分が死について意識した時が来たら、そのきっかけをしっかりとつかまえたい。同時にそれは、交友関係も含んだ自分の日常、生きかたというか、生きる姿勢を見直すチャンスでもある」

 「人生の『始末』は、本来、年齢にかかわらず意識しないといけないものでもあるだろう。ひとはみな生まれた時から死に向かって歩いていくのだから」「ほとんどの人は、重い病気になったり、事故に遭ったり、高齢者にならないと、『自分がいつかは確実に死ぬ』という意識からは自由だ。それでいいのだと思う」「けれども、たとえ自分が望まなくても30代、40代で自分自身の『始末』をつけなければならない時が来ないとは限らない」

 「『始末』とは、生きていくことに対する自分という個の答えの出しかたである。よりよく生きるために開けなくてはならない扉とは、むしろ未知の死へ向かっていく扉とも言える」

 この本は、自分らしい人生を生きるための、おとな論なのかもしれない。「始末」という言葉にとらわれすぎずに読み進めなければならない。

 「自分がいま、執着しているものがあるとしたら、それは自分が生きていくうえで大事なものなのか、いったん立ち止まって考えてみる」「自分の掌で握ることができる、本当にかけがえのないものだけをしっかりと握りしめて、その他のものをいかに『始末』するかをこそ考えなければならない」

 「わたしが自分の人生の『始末』を考えたきっかけのひとつは、30年ほど前、ほぼ同世代の女友だちが40歳を目前にして亡くなったことだった」

 「老いや死というものは、時に手に余る大きなテーマなので、ついつい後回しにしがちだ。それでも、定年退職をする、家族の介助や介護が始まる、子どもたちが巣立って住まいを見直すという人生の幾つかの節目などに、考えるきっかけはあるはずだ」「遺言はひとつの方法だが、そうした機会に、いろいろな『始末』の仕方を考えておくことは、『これからの日々』を生きるうえでも必要なものだ」

 「100パーセントひとりで立つことは素敵だし、理想ではあるけれど、どんなにすっくと立っているつもりでも、どこかで誰かに支えられている、というのが本当のところだろう。その曖昧な輪郭を認めながらも、可能な限り自分で立つことが、わたしがわたしである基本。思想も、姿勢も、である。自分で立っていないと、他社ともつながれない」

 以上、第一章「おとなの始末とはなにか」から引用したが、この後、第二章「仕事の始末」、第三章「人間関係の始末」、第四章「社会の始末」、第五章「暮らしの始末」、第六章「『わたし』の始末、と展開する。

 この中では、「仕事の始末」がとても参考になった。

 「次のことを考えよう。自分がしたいのは仕事なのか、それともいままで仕事が意味してきた、『専念し、熱中できるなにか」であればいいのか、と」「わたしたちが『仕事』と呼んでいるものは、自分が熱くなれて、達成感があり、自己満足もでき、やっていることを誰かに還元できる、それらすべての『象徴』に過ぎない気もする」。

 定年まで一つの企業にいた人にとって仕事はお金を稼ぐ手段であったと同時に、その多くの部分が「生きがい」でもあったはずだ。定年後の再雇用では、仕事は同じであっても、収入が激減し、がっかりする。しかし、「収入も生きがいも」となんでも一つの仕事に求めるのは難しいのかもしれない。仕事は「自分を教育してくれ、社会デビューさせてくれた場でもあった」と割り切り、生きがいは生きがいとして、仮に無収入でも取り組み、生きがい実現のために収入が必要ならば、アルバイトでもなんでもすればいいのではないか、と気づかせてくれた。

 落合さんは「何十年も働き続けてきたのだ。少しの休み時間があってもいいはずだ。急いで、次の椅子をみつけるより、少し時間をかけてみないか。『わたしはいったい、なにをやりたいのか』に」。

 「ある空間における椅子の数は、たいてい決まっている。だから、その椅子を獲得するためには、誰かと争奪戦を展開しなければならない。しかし、争奪戦は時にひとを疲労困憊させる。得ても、失ってもだ。すでにそこにある椅子を自分のものとするために全精力を注ぎこむより、そこにはない、まったく新しい椅子を作るために、そしてそれを自分のものにするために、エネルギーを集中しようと考えるほうがいいのではないか」

 「他者に切実に必要とされることだけをよりどころにするのではなく、自分が豊かになることをやってみる。その結果として誰かが喜んでくれ、それがまた自分の喜びになって返ってくることもまる。そう考えれば『もう必要とされなくなった』という空疎感からも解放されるのではないか」

 11月末で定年退職し、再雇用となったいま、とても心身に染み入る言葉だ。

 そして、「あとがきにかえて」で、

 「『おとなの始末』とは、つまり……。最期の瞬間から逆算して、残された年月があとどれほどあるかわからないが……。カウントすることのできない残された日々を充分に、存分に『生ききる約束』、自分との約束。そう呼ぶことができるかもしれない」

 「生きるなら、『自分を生ききってやろう』という覚悟のようなものが、本書『おとなの始末』の底流に流れる静かな水音と言えるかもしれない」

 とまとめている。

 「人生においてタフなファイターでありたい。同時にデリケートなファイターでありたい、とわたしは考える」

 何を握って人生を生ききるか、を考えたくなる一冊だった。

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