映画「ひまわり」
映画「ひまわり」Amazon Prime Videoで見た。
50周年HDレストア版が完成して、きれいな映像で見られるようになったらしい。そのホームページによるとーー。
日本人が愛した、映画史に残る永遠の名作。最新のデジタル技術で修復されてあざやかに蘇る。
カンヌ映画祭パルムドール、アカデミー賞®外国語映画賞などに輝く世界的巨匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督による、涙あふれる悲しい愛の名作が、公開から50年の時を経てHDレストア版として復活。広大なひまわり畑はウクライナの首都キエフから南へ500キロほど行ったへルソン州で撮影された。東西冷戦当時にヨーロッパの国がソ連で映画撮影をすることは珍しく、積極的に映画撮影に協力した政治的背景も興味深い。
『ひまわり』は日本はもとより、イタリア本国でもオリジナルネガが消失しておりポジフィルムしか存在しない。日本で2011年、2015年に続き今回3回目の修復を行った。最新技術を駆使し、映像に関しては画面上の傷を除去して、明るさや色の揺らぎなどの症状を改善。音響に関しては、モノラル作品でありながら、周波数ごとに音を拾い出し、最新のノイズリダクション技術で雑音を除去。オリジナルに近い仕上がりになった。現時点で世界最高のクオリティでスクリーンに帰ってくる。
ストーリーも、同ホームページが簡潔にまとめている。
Story
第二次世界大戦下、陽気なアントニオ(マストロヤンニ)と結婚したナポリ女のジョバンナ(ローレン)は、夫を戦争に行かせないために狂言芝居までするが、アントニオは地獄のソ連戦線に送られてしまう。
終戦後も戻らない夫を探すために、ジョバンナはソ連に向かい夫の足跡を追う。しかし、広大なひまわり畑の果てに待っていたのは、美しいロシア娘と結婚し、子供に恵まれた幸せなアントニオの姿だった…。
冒頭の二人のイチャイチャぶりは引いて見ていたが、それも後半の深い悲しみの伏線だったとわかると、この映画は直球勝負なんだなと理解した。かつての名作は、こうした直球勝負の作品が多かった。改めて他の作品も見ていきたいと思った。
ジョバンナは、普通なら夫は戦死したと諦める状況なのに、戦後、ソ連まで夫を探しにいく。そこで、夫が戦死したよりも辛い場面と出くわす。二人の運命は戦争で大きく変わってしまうのだったが、再会して、語り合ったことは、それぞれが新しい人生を生きる中でも、決して無意味な経験にはならなかったのではないか。そう思わせてくれる映画だった。
ロシアのウクライナ侵攻がきっかけでこの映画を見たいと思った。
ウクライナで撮影されたとされるひまわりが一面咲き乱れるシーン。ウクライナの空気感を感じることができた。
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