神津島五目釣り、ヒメダイを刺身に

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 釣ったヒメダイやもらったアオダイは刺身に。おいしい。
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 塩焼き。
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 潮汁。

追記)翌3日は得意のサバのみそ煮を作った。良い出来だった。満足。
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 魚を釣るのは大変だ。それだけに余計においしく感じる。

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神津島周辺でシマアジ&五目釣り

 昨年9月以来の釣り。
 今年2月には釣りの師匠、Kさんの家で糸の結び方を教えてもらったりしたのだが、何回かの釣りの予定が悪天候で中止になり、結果的に釣りから遠ざかっていた。
 しかし、Kさんは見捨てずに、また誘ってくれた。
 伊豆諸島の一つ、神津島周辺でシマアジを釣りに行くという。
 昨年10月末にも神津島へ行く計画があり(悪天候で中止になった)、その時に「え、アジですか」と言って、Kさんに怒られた。
 「シマアジ」と「アジ」では魚の格、値段、味ともに横綱と序の口くらいの差がある。稀に居酒屋にあるのは養殖物。天然物は一切れが千円札一枚と思っていい。
 とのことだ。
 
 釣具の構成は、初めてのワラサ釣りの時と同じ。
 道糸にテンビン、コマセカゴ(100号ビッグ)、クッションゴム、ハリスをつけて、コマセを撒いて、魚を集める。

 1日の午前零時ごろに東名高速道路に乗り、沼津インターで降り、午前3時前に下田港に着く。
 神津島の幸進丸(04992・8・1020)が港まで迎えに来てくれる。
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 合計7人で船を借りる。一人2万6000円。
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 予定通り午前3時に船に乗り込んだ。
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 船室で仮眠。3時間で神津島だ。
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 5時50分に神津島に到着。朝焼けがきれいだ。
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 久しぶりでセッティングに手間取ったが、6時半、準備完了。
 シマアジは釣れず、結果的に、同じ仕掛けで他の魚を狙う五目釣りになった。
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 8時。ようやくヒメダイが釣れた。高級魚。
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 一度釣れ始めるとどんどん釣れる。10分後にアカイサギとサバが釣れる。さらにサバがもう1尾。
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 8時半にヒメダイがもう一尾。
 順調だったのはここまでだった。
 オマツリで糸が切れ、セッティングのし直しなどをしているうちに船酔いになり、気持ちが悪くなった。
 我慢できず、船室で休憩。
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 復帰したのは11時半。日が高くなっていた。
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 すっきりしたと思っていたが、すぐにまた気持ちが悪くなった。それでもなんとか釣り糸を垂らしたが、ほとんど釣れず。12時半にアヤメカサゴが釣れて、打ち止め。
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 午後1時10分に神津島着。
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 着替えて船室へ。下田港に向かう。
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 午後3時45分下田港着。
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 釣果。少ないが、ヒメダイが釣れてよかった。Kさんはヒメダイを12尾釣った。アオダイも5尾。
 「これで満足」とKさんに言ったが、家にもどってクーラーボックスを開けると、アオダイ、ヒメダイが1尾ずつ入っていた。面倒をかけたうえ、魚もいただき、ありがとうございました。
 グループでは大きなハタが釣れたのに驚いた。なかなか釣れないオナガを釣った人もいた。
 午後8時半に家に着いた。

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釣りの修行―糸の結び方

 昨日=2日(土)は、ヤリイカの夜釣りに行く予定だった。西伊豆・戸田港で午後4時に釣り船に乗船。夜中の11時まで釣るという計画。前回は駿河湾の水深200メートルくらいのところにいるイカを釣ったが、夜釣りは港近くにやってくるイカを釣るので、水深も浅く、全然違う釣りになるということだ。夜釣りという響きに魅力を感じてすぐにK師匠のお誘いに「行きたい」と返事した。
 ところが午後4時乗船の船は予約でいっぱい。すごい人気だった。そこで、夜11時スタートで夜中中釣るという過酷なコースを一度は予約したのだが、前日の釣果が芳しくないこと、厳しい寒さの中の釣りは体にこたえる、との理由でキャンセル。代わりに房総半島でフグを釣ることをK師匠が提案した。フグは2回目だが、何度でも食べたい。すぐに賛成。昨日は、夜釣りに備えて寝坊したが、逆に早朝のフグ釣りに備えて午後9時には床についた。
 3日午前2時半に東京発の予定で、夜中に起きると、外は雪だった。やむ感じではない。無理するのはやめようと、断念した。

 しかし、このままでは終わらなかった。
 K師匠が自宅に来いよと誘ってくれたのだ。
 長靴に防水のジャッケット。釣りの格好そのままで、昼ごろ、西武線沿線のKさん宅を訪れた。

 実は一度、きちんと、K師匠の指導を受けたかった。釣りの中止でそんな機会が訪れて、かえって良かった。
 「ゼロから始める沖釣り入門」(辰巳出版)を買って読んではいたものの、糸の結び方のところで壁に突き当たっていた。
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 チチワというなんか謎めいた呼び名の輪が作れないとサルカンという器具が使えない。まずはこれを学ぼうと思ったのだが、絵を見ても何が何だか分からない。
 これ、実は八の字結び(英語で8 Knot)の応用なのだ。
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 ちょっと絵を描いてみたが、輪を一つ作ったら一度糸を向こう側からこちら側に通し、輪に上から通すと八の字結びができる。
 これを2本の糸で行い、かつ輪に通した後、八の字をぎゅっと締めるとチチワができる。
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 これを覚えたら、次に覚えてほしいと言われたのが「ユニ・ノット(Uni Knot)」という結び方。サルカンにも結びつけられるし、糸同士を結びつける「電車結び」はユニ・ノットの応用だ。
 2本の糸を重ねて持ち、一方で輪を作る。輪の中で3~4回糸を巻き込み、締めればOK。二つの糸でそれぞれユニ・ノットを作り、引っ張れば糸と糸が強固に結ばれる。
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 ハリスとサルカンは「クリンチ・ノット(Clinch Knot)」という結び方でもつなげられる。これは「沖釣り入門」の図で理解できた。
 八の字結びとユニ・ノットのあわせ技で、枝ス(ハリの付いた糸)を幹糸に付ける方法も教えてもらった。
 幹糸に輪を作る方法も伝授された(雑誌などには載っていない独自の方法)。
 最後にハリに糸を付ける外掛け結びのやり方も聞いた。
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 Kさんはものすごい手際のよさで糸を結ぶ。仕掛けを自分で作るので、船上で糸が切れたときなどの対応もスピーディーにできるようだ。
 仕掛け作りにもチャレンジしなくては。
 今後釣りをしていくうえで必要な基礎をみっちり学べ、有意義な1日だった。

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カワハギとヤリイカを味わう

 25日の夜もカワハギとヤリイカを味わった。
 カワハギといえば、刺身のキモあえ。
 作り方(つり情報編集部編「カワハギ情報」)は
(1)ツノの後ろの硬い骨を避け、少し斜めに包丁を入れて、中骨を切ったところで止める。
(2)頭と胴体を割るようにして二分する。
(3)頭に残ったキモはすくいとるように丁寧に取り出す。この時、黒い苦玉を潰さないこと。
(4)硬い外皮は胴体の切り口から身と皮の間に指先を入れ、軽く引っ張るときれいにむける。
(5)五枚おろしにし、舌触りをよくするため薄皮を取る。
(6)キモは裏ごし器と木じゃくしを使ってこして、キモに味噌と醤油を混ぜ、隠し味としておろしわさびを少々加えて身とからめる。
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 刺身が濃厚な味になる。

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 カワハギの煮付け

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 ヤリイカの刺身
 イカは釣った後、水や氷に直接触れると変色してまずくなるらしい。今回はごみ袋を3重くらい重ねて持って帰ってきたので、味は落ちていなかった。本当においしい。

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ヤリイカ釣り(駿河湾で)

 宿では8時には宴会を終え、就寝。3時に起き、午前5時前には土肥の港に到着した。
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 乗船するのは「第十八とび島丸」。事務所は伊豆市小下田2089(0558・99・0159)
 航海速力18.5ノット。総トン数19トン、全長19.95m、全幅5.0m。
 これまで乗った釣り船の中では最も大きい。
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 船室があり、ライフジャケットを着けて仮眠。駿河湾のヤリイカの釣り場に行くまで全速力で1時間半かかるので、しっかり眠れた。
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 7時前には駿河湾の真ん中に到着した。
 いきなり釣りが始まったが初心者の私は、初めは師匠の釣りを見学した。
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 いきなりアタリが。
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 電動リールで引き上げる。
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 イカが見えた。
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 スルメイカだったが、まずは一杯get!

 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、「約100万年前にフィリピン海プレートに載った伊豆半島が本州に衝突し、駿河湾ができた。駿河湾はフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界の駿河トラフに位置し、そのため深くなっている。この海域から西はフィリピン海に属するが、日本においては一般に太平洋の一部との認識をもたれている」「湾の中心から西側は大井川、安倍川、富士川など大型の河川に富み、沿岸水の影響を強く受ける。また河川の影響から海底地形が複雑で多くの海底谷を有する。東側は伊豆半島の中央を流れる狩野川の河口が湾の最奥部にあるため流入河川が少なく表層水は澄みやすい。西側と異なり海底谷は少なく淡島などの島嶼や大瀬崎のような陸繋島が見られる。湾南西部には石花海(せのうみ)と呼ばれる台地が存在し、好漁場となっている」

 師匠の技を学び、いよいよ自分でもトライ。
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 これがイカのハリ。プラスチックツノと呼ばれる。これを5本から7本垂らす。プラスチックツノをエサと思い、イカが食いつく。
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 オモリは水深200メートルまで沈めるためか大変重い。150号、120号を持っていったが、150号を使う。
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 プラスチックツノを収容しておく投入器。これに収納しておくことで糸がからまるのを防ぐ。
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 8時に準備OKとなる。釣り場に来たら一斉にオモリを投入する。同じタイミングで投入しないと他人の糸とからむことが多いらしい。マイペースでできないところは初心者にとってはプレッシャーだった。
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 これが電動リール。手動でも巻ける。イカが釣れたときは自動巻きを使い、オモリを引き上げるだけのときは高速巻きを使う。
 釣りではどんどん場所を変えるので、もたもたしていると迷惑がかかる。
 釣れたか釣れないか分からなかったが、高速巻きをしたらヤリイカがついていた。普通高速巻きだと振り落としてしまう恐れがあるらしい。ラッキーだった。
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 最初の釣果があったのは8時半。
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 イカのひれ(俗にイカの耳)がとがっているのがヤリイカ。
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 偶然に釣れたヤリイカだが、その後まったく釣れず。
 しかし、それまでに基本的なテクニックを師匠に教わる。底までオモリが到達した後、竿を上げ、上げた分だけ糸を手動で巻きもどしながら竿を下げる。
 練習は随分積めたが、依然、釣れない。前日、後半にカワハギが釣れ始めたので、いずれは釣れるかと半分思ったものの、半分は今日は偶然の1杯で終わる気もしていた。
 ところが10時も過ぎるとようやくヤリイカの群れがいるところに当たったようで、どんどんアタリが出始めた。
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 10時半に2杯が釣れる!
 ところが・・・。
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 今度は糸がからまる。引き上げるときにプラスチックツノを投入器に収納しながら引き上げないといけないのだが、イカにばかり気がいって、糸がからむのだ。
 こんなときも最後に助けてくれるのがK師匠。師匠は糸を瞬時にほどく天才だ。
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 10時45分に2杯。11時50分に2杯釣れ、12時には1杯釣れて8杯に。
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 こんな感じで釣れる。うれしい。
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 それ以降は、5つのツノに4つにイカがかかるなど、入れ食い状態。
 サバに邪魔をされて、糸が切られ、オモリを間違ってやや軽い120号に変えてしまったため、道糸が右に流れ、他の人に絡むという失態も演じてしまったが、結局、ヤリイカ18杯、スルメイカ1杯という釣果だった。
 午後1時過ぎに釣りは終わり、片付け作業をした後、再び船室に。ぐっすり眠れてよかった。
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 午後3時20分ごろに土肥港に戻った。
 ヤリイカはカワハギほど駆け引きのある釣りという気はしなかったが、一つひとつの動作がきちんとできていないと、糸もからまり、ほかの人にも迷惑をかける。釣りと言うより漁と言う感じだった。
 帰りは東名高速道路が大渋滞。帰宅は夜遅くになったが、イカの刺身だけは食べた。
 やわらかい。とろけるような食感。味も良い。イカがこんなにおいしいものとは思わなかった。イカの刺身だけで堪能できた。

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カワハギ釣り(松島港から)

 11月23日から西伊豆で一泊二日の釣り。深夜2時に師匠のKさんに迎えに来てもらい、沼津方面に向かった。午前6時に松崎港で仲間と合流。
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 貸し切りの釣り船「権助丸」(静岡県賀茂郡松崎町雲見247、0558・45・0406)に乗船した。
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 午前6時15分ごろ出港。
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 6時50分ごろには最初の釣り場に到着。
 カワハギ釣りの仕掛けは3本バリ。キラキラ光る中オモリも付ける。
 エサはアサリのムキ身。水管、ベロにハリを刺し、黒いワタがカワハギに見えるようにエサを付けると良いという。エサをうまく付けるとよく釣れることが後でわかった。
 釣り方は、オモリが底に着いたら少したるませ、一瞬止めた後、ゆっくり引き上げる。このときにアタリが出ることが多い。
 という理屈なのだが、最初はアタリがわからない。たまたま引き上げたら一枚(カワハギは枚と数えるらしい)目が釣れていた。
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 1枚目が釣れたのは7時25分。
 しかし、この後、なかなか釣れない。船の先の方で、波を乗り越えるときに上下の揺れが激しい。だんだん酔ってきた。エサを付けるのもつらい。エサの付け方がいい加減だと、さすがにエサを食わない。しかし、1枚ではあまりに寂しいと思っていたら、ようやく2枚目が釣れた。
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 8時40分。とても気持ちが悪いので「僕は二枚目だから、二枚目で満足」というと、すかさずKさんが「おまえは三枚目。もう一匹がんばれ」。
 うう。気持ちが悪い。移動中にげろげろ海中に吐いてしまった。
 もどすと多少元気になる。船が移動中は横になって、釣り場に来ると起き上がって釣った。
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 3枚目が釣れたのが9時半。
 もうやめようと思ったが「4人家族だろ。4枚は釣れよ」とKさんに言われた。
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 4枚目が釣れたのはその10分後。目標は達成した。今日は終わり。そのまま横になって1時間ほどぐっすり寝た。

 ぐっすり寝ると気持ちが良くなっていた。もう釣りは終わりかな、と思ってみるとまだみな釣っている。
 それではまた釣るか、とエサをつけた。
 今度はオモリを投げ入れて、底についたとたんに釣れた。
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 午前11時。すでに釣ったカワハギはKさんがクーラーの中に入れてくれていた。
 エサも初めよりはうまく付けられるようになり、カワハギとの駆け引きも多少うまくなった。
 11時15分に6枚目、30分に7枚目が釣れ、50分に8枚目が釣れた。12時20分に9枚目。25分には10枚目がかかった。その後、ちょっと間があくが、午後1時20分に11枚目。
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 25分にはなんと2枚が一度に釣れた。
 午後1時半で終わりとのこと。13枚では縁起が悪いと頑張ったら、1時半ちょうどに14枚目が釣れた。
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 大漁だ\(^o^)/
 すっかりカワハギ釣りを堪能した。
 後半の頑張りで一緒に行った仲間と比べても遜色のない枚数になった。
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 13時45分、港に戻る。写真は権助丸と船長の渡邉要市さん。
 序盤はとても苦しい釣りだったが、終わり良ければすべて良し。港に着くとまだ世界が回っていたが、食欲旺盛で、もどしたのがうそのようだった。
 この後、船長の親戚が経営する民宿「出見世」(静岡県賀茂郡松崎町雲見475、0558・45・0341)に向かった。
 新鮮な海の幸の料理を味わい、雲見温泉につかった。
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 雲見温泉は海辺ならではのカルシウム・ナトリウムー塩化物泉の混合泉で、なめると塩辛い特徴あるお湯。体がよく温まり、保温時間が長い。

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ショウサイフグのカットウ釣り(鹿嶋港から)

 神津島へシマアジを釣りに行こうということで、12日には会社の帰りに上州屋に寄って、雨具(兼防寒具)やシマアジが入る長さ60cmのクーラーボックス、長靴、釣り用手袋などを買って準備した。
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 「上州」屋だから群馬県の特産品でも売ってそうだが、埼玉県草加市栄町1-5-6が本社の釣り具専門店だ。
 最低限の準備は整えたが、13日に利根パークゴルフ場にいるときに釣りの師匠、Kさんから「波が荒いので中止」と携帯に電話が入った。
 がっかりしたが、間髪入れず、「代わりに鹿嶋でフグ釣りをする」とのこと。さすが釣りキチのKさんだ。よかった。素人にとってはフグの方がありがたみがある。
 午前3時に自宅に迎えに来てくれるとのことで、ゴルフ場から帰宅するとすぐに寝床に入りぐっすり寝た。
 東京から東関道自動車道で潮来ICまで行き、鹿嶋港へ。目指すは第三幸栄丸(茨城県鹿嶋市小宮作1069-67、0299・82・6032)。4時半過ぎに船着場に到着した。
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 まずは場所取り。比較的大きな船は、もうクーラーボックスが置いてあり、友人3人が並んで座れるところがあまりなく比較的小さな船(第八幸栄丸)に乗ることになった。ちょっと不安だ。
 釣りにはいろいろな方法がある。今日はカットウ釣り。おもりの下に餌針が有り、餌針に付けたアオヤギを食べに来たフグをその下に垂らしたカットウ針(3本のイカリ針)に掛ける釣り方だ。
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 やわらかいフグの体に針が引っ掛かる。釣りと言うのは針に食いついて魚を釣るものだとばかり思っていたが、体に針を引っ掛けるとは!釣りは奥が深い。
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 受付を済ませ(エサ付き1万円)、カットウを二つ買う。
 乗船し、Kさんに借りた竿に糸を通しているうちに船が出る時間になった。
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 午前5時半に出港。
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 夜が明け、日差しがさし始める。
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 海風が心地よい。出港のときは期待と不安が入り混る。
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 スピードを上げ、25分ほど走り沖合いへ。
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 15分後には、港がはるか遠くに。
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 最初の釣り場に到着。
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 エサのアオヤギをつける。
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 どんどん釣り場を変えるが、最初の1時間はまったく釣れず(周りの人は結構釣っている)。このカットウ釣りは、腕前の差が相当出るらしい。
 30メートルくらいの深さの海底におもりがついたところで3秒に1回くらい竿を少し上に上げる。そのとき、えさの周りにいるフグに針がかかり釣れる仕組みだ。大きく引き上げすぎるとフグが驚いて散ってしまうが、するどく少し引き上げられれば、フグも逃げず、何度もフグを引っ掛けるチャンスがある。このあたりの技術で釣果に差が出るようだ。
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 糸が絡んで、どちらかが釣ったか分からないフグを1匹もらっていたが、7時55分、間違いなく自分の竿でフグが釣れた。怒って(?)膨らんでいるのがこのとき釣ったフグ。
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 8時35分に2匹目が釣れる。ちょっとコツが分かってきた。
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 よく釣れる場所には他の釣り船も。
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 8時55分3匹目が釣れる。
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 10時15分に4匹目。
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 10時20分に5匹目が釣れる。
 ショウサイフグというフグで、関東ではカットウ釣りで人気がある。おいしい魚だが当然毒があるので、フグ調理師免許を持った釣り宿におろしてもらう。
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 Kさんが5匹分けてくれて合計10匹に。これで夕食は万全だ。
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 いつもはわずかしか食べられなかったテッサ。たくさん食べられた。シアワセ。
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 テッチリは骨の部分だけでも十分。フグの味がしみでる。
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 雑炊がうまい。
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 から揚げ。これがまたうまい。

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ワラサのコマセ釣り(三浦半島諸磯港から)

 海釣りに生まれて初めて行った。
 釣りの体験はほとんどなく、観光地の釣り堀でニジマスを釣ったくらい。会社に入ったばかりの頃、ルアーフィッシングをしに富士五湖に連れていってもらったことはあるが、ルアーを投げた瞬間、糸が絡まってしまって、釣りはそれで終わった。
 その後、観光地での釣り以外、釣りに縁はなかった(冬の榛名湖にわかさぎ釣りに行ったが、形だけで全く釣れなかった)。
 でも、昔、ルアーフィッシングに連れて行ってくれた先輩のKさんと、今の職場の同僚、S君が大の釣り好きで、二人でよく釣りをするという話を聞いて、だんだん釣りに行きたくなってきた。
 そこで、「一度連れて行ってほしい」と頼んでいたところ、3連休の3日目にワラサ釣りに連れて行ってもらうことになった。
 ワラサとは、若いブリ。関東での呼び名だ。
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に次のような解説がある。
 ブリは代表的な出世魚であり、大きさによって呼び名が変わる。関西と関東でも呼び名が異なる。また、地域により、関東、関西、双方の名前が相互に使用されることもある。
 35 cm 以下のものを、関東でワカシ、関西ではツバス、ヤズ、北陸ではツバイソ
 35~60 cm のものを、関東でイナダ、関西ではハマチ(魬)、北陸では、フクラギ
 60~80 cm のものを、関東でワラサ、関西ではメジロ、北陸ではガンド(ガンドブリ)
 80 cm 以上のものをブリと呼ぶ。
 S君にクーラーボックスを持ってくるように言われた。縦45cm×横25cm×深さ30cmくらいのクーラーボックスしかないと言ったら、それではちょっと小さいと言われた。でも、どうせ何も釣れないだろう。雰囲気さえ味わえればいいと思って、縦45cmのクーラーボックスを持っていくことにした。
 
 23日は午後10時ごろ寝て、24日午前2時ごろ起床。午前2時50分、家を出た。環状八号線-第三京浜-横浜新道-横浜横須賀道路を走り、午前5時前に三浦半島の諸磯港に着いた。
 乗ったのは第五光二丸
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 午前5時過ぎに乗船。まだ真っ暗。
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 S君が私の分もすべてセッティングしてくれる。大忙し。
 写真で見たよりも小さな船で、揺れそうな感じ。S君に酔い止めの薬(エスエス製薬 「アネロン ニスキャップ」)をもらって飲んでいたが、酔いそうで不安になった。頭の中では「楽しむんだ」「楽しめそうだ」と暗示をかけていたが、「酔って迷惑をかけるんじゃないか」「足手まといになりそう」などと不安の気持ちが大きかった。
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 釣竿。リールは手巻き。S君は電動を使っていたが、素人の私としては手巻きの方が釣りの気分が味わえそうで、うれしかった。
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 5時20分ごろ出港。潮の香りがさわやかだ。ぐんぐん沖へ向かって進んでいく。S君は準備で忙しい。
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 城ヶ島に近づき停船。釣船が終結している。
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 エサはオキアミ。プラスチックのシャベルビシにコマセ(魚を集めるための寄せエサ。マキエ)を詰める。釣り糸を底まで垂らしてから勢い良く上に引くと、コマセが撒かれて、魚が集まってくるという仕掛け。
 釣り竿に釣り糸を付け、その先に釣り針があるという単純な構造かと思っていたが、構造は複雑だった。
 釣竿には比較的太目の釣り糸「道糸」を付け、そこにコマセを入れたシャベルビシを付ける。その他「テンビン」とか、「クッションゴム」とか、いろいろなものが付く。釣り針を付ける細めの糸が「ハリス(鉤素)」。ハリスはシャベルビシの付いたテンビンから分岐している。
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 釣り針にもオキアミを付ける。シャベルビシから海面に降ろし、ハリスが絡ませないよう送り出す。ハリスが何度も絡まった。コマセがうまく海中に出ないことも。コマセと刺しエサが海中で一体になるとワラサが釣り針に引っ掛かるという仕組みだ。しばらくしても反応がない場合はシャベルビシを引き上げて、コマセを詰めなおす。
 大群となって回遊するワラサは、秋の海を占拠する勢いで日本の沿岸のほぼ全域を回遊するらしい。40~50mくらいの海底から9mくらい上に道糸を引き上げたあたりでワラサが引っかかるのを待つ。船は魚群探知機を付けており、大群が来るのを待つ。
 船長から「今、魚が集まっている。釣り上げてくれ」と声がかかる。
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 5時45分。まずKさんが大きいワラサを釣り上げる。さすがだ。
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 続いて、5時54分、私に貸してくれた釣竿で、釣り方を教えてくれていたS君がワラサを釣り上げる。
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 興奮のルツボだ。こんな大きな魚がこんなに細い釣竿と釣り糸で釣れてしまうのが驚きだった。
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 次はぜひ自力で。
 しかし、ハリスが道糸に絡む「オマツリ」ばかりで、なかなか釣れない。釣りの世界ではオマツリ男は情けないのだ。コマセと刺しエサがたぶん、一体になっていないのだろう。
 刺しエサが目立つように2尾掛けをすることもあるらしい。そこで3掛けでアピールした。
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 アピールが成功、アタリがあった。ぐいぐい引かれ、S君にタッチ。最後はハリスを手で持って引くのだが、これが難しい。手が糸で切れそうな恐怖があり、なかなかうまくいかない。
 最後まで自力ではできなかったが、引っ掛けるところまではできた。初の釣果。うれしい。7時25分。
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 ワラサはエラ蓋の間からナイフを差し込み、中骨に添っている動脈を切断する。こうして血抜きすれば鮮度が保てる。クーラーボックスが狭い。
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 鯛を釣りに行こうということになり、岸に近い場所に戻る。針も小さいものに替える。手前がワラサを釣った針。
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 エサも小さく。刺しエサはこれまでと同じオキアミ。
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 結局鯛は誰も釣れなかったが、ヒラソウダが釣れた。10時10分。2匹目の釣果。ヒラソウダはサバ科ソウダカツオ属。
 鮮度が落ちやすいのですぐに食べる必要があるが、カツオのようにおいしいという。
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 またまた釣れる。11時5分。先輩のKさんに譲る余裕(^。^)。
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 イナダが釣れる!これは最後まで自力で糸を手繰り寄せた。11時19分。
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 その後、糸が絡み、ほぐしたりしていた。もうたくさん釣れたので満足状態だった。
 しかし、何とか鯛を釣ろうと再チャレンジ。エサのつけ方も、コマセの撒き方も少し上達した気がしていたが、糸を入れるとすぐにアタリが。また、ヒラソウダだった。12時2分。
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 続けて12時10分にもヒラソウダが釣れた。
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 結局、ワラサ、イナダ各1匹、ヒラソウダ4匹が釣れた。計5匹を家に持って帰る。予想外の成果!
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 船酔いなどはすっかり忘れていた。余ったオキアミを海に撒くとカモメが集まってくる。
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 12時半に港に戻る。釣りは魚が腹をすかしている午前中で終わるものらしい。
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 船長さん、ありがとうございました。
 第5光二丸の料金は5人まで税込み3万6750円+エサ代。5人で行ったので一人八千数百円で済んだ。
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 サービスの大きな氷をもらって帰途へ。後でホームページを見ると、「2007年09月24日(月)  本日の釣果」のところに「ワラサ5人で8匹、ボウズなし、5人中3人初心者でした」とあった。上出来。
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 家に戻ってさっそくワラサをおろす。
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 ワラサ、イナダ、ヒラソウダの刺身。赤白そろった。
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 ワラサの「ブリ大根」。
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 ヒラソウダのたたき。
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 ヒラソウダのマリネ。
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 ヒラソウダにマヨネーズと味噌を付けてホイル焼き。

 釣りは釣れない日も多いらしいが、釣りやすいタイミングで誘ってもらい、とても良い思いをした。
 考えてみれば、海にいる魚をこれまで何の疑問もなく食べていたが、実際に海から釣り上げて食べると気分の良いものだ。臭みもなく、本当においしい。
 釣りも病み付きになりそう。

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